夏の終わり~燃えるドレスを紡いで・中里唯馬
本当はお盆の時に書こうかと思っていたのですが、あんな事やこんな事を書いているうちに日が過ぎてしまい……
なぜか久しぶりに映画を観たくなって何か無いかなと探した時に見つけたのが「燃えるドレスを紡いで」でした。 ファッションの事だし、リサイクルにも興味があったので見に行きました。
これはデザイナーのYUIMA NAKAZATO(中里唯馬さん)の~ゴミ山からドレスは作れるか~と言う内容です。私はこの人の事知らなかったのですが、パリ・オートクチュールに唯一参加し続ける日本人デザイナーだそうです。
2023年5月現在、実店舗はなく、オートクチュールの顧客と、オンラインストアを展開。◁---☜(ᐛ☜ )そりゃ知らんわ。私にオートクチュールを着る機会が無いwww
ちょっと異色の経歴の持ち主です。高校生の頃から独学で服作りを開始。高校卒業後の2004年、ベルギーのファッション大学の名門、アントワープ王立芸術学院ファッション科に入学。在学中にドリス・ヴァン・ノッテンなどの指導を受ける。クラスメイトにグレンマーティンス(ディーゼルのクリエイティブ・ディレクター)などがいる∑ ( '-' )エッ何だそれ。2008年に同校修士課程を日本人最年少で卒業。
映画はドキュメンタリー形式で、監督の関根さんが中里さんに密着している。パリコレやブランド、量産で作られ売れ無かった服、寄付された服…最終的にどこに行くのか?衣服の最終到達点を見たいとアフリカ・ケニアに行く。
アフリカで着られなかった服は捨てられ山ずみになり放置されている。なぜならアフリカには焼却炉が無いそうです。布というのは時間が経つと風化して塵になり、それが粉塵の公害となり問題になっている。
ゴミの山で生活する人もいてそこで食べて寝て、画像を見ても凄まじいものがあった。
衣食住のゴミすべてが同じ場所に山積みになっている。その腐敗臭に、石油系のゴミが自然発火して燃えた煙の臭いが混ざり合い、強烈な臭いを発していて、マスクをしていても数分立っているだけで気持ちが悪くなるほどでした。現地の方にインタビューをする際はマスクを外し、子どもたちと話すときは彼らの目線に合わせようとかがんだりしていたら、マスクを外した私だけ、その夜高熱に襲われてしまいました。あの環境で暮らす方たちは免疫ができているんですね。でも、私なんかの免疫ではとても太刀打ちのできない空気でした。と中里さんは言っていた。大抵の人は秒で喘息になりそうでした。でも、現地の人は産まれた時からそこで生活をしていてここから出ていかないと言う。
中里さんはリサイクルデザイするために市場でアットランダムにいくつか固まり選んで買い取った。
しかし、中は中国の安価な服でほぼ化繊。これはどうするんだ……😓と思ったら中里さんのリサイクル方法が想像の斜め上いっていた。
大量の水を使うことなく(ここ大事)衣服のゴミから新しい生地をつくるEPSONや最終的には分解されて自然界に還る素材をつくる山形のベンチャー企業のSpiberとのコラボしてコレクションを完成したのです。
しかもそこで生活する人々は、寒さや暑さから身を守るといった機能性だけをまとうのではなく、自分たちの民族の印や文化を示すものとして衣服を身にまとい、そして衣服で部族の祈りを表現していました。みなさんとてもカラフルなビーズの装飾品を身に着け、皮で作った服などを纏っている。
その服や装飾には民族としての証しや歴史、さらに祈りなど色々な意味が込められているのですが、機能性は重視されていない。つまり、おしゃれとして衣服を纏っている。彼らに、人間が何かを纏う根源的な欲求のようなものを見せてもらった。
凄い!一つのコレクションにこれだけ膨大な時間と労力をかけるものなの?!とびっくりしました。生地作ってデザインして、アクセサリーにもこだわり、(乂'ω')ムリムリムリムリカタツムリが私の感想。
映画見ながら音楽が坂本龍一っぽいなぁ、こういう人、坂本さん好きそうと思っていたらエンドロールに坂本龍一とありびっくり😂w𐤔ʷ え~なんてこったい、連れてこられたか😛オイ ※霊感は全く有りません(お盆真っ只中)しかも調べたら
◎2018年2月、三宅一生が創立した21_21gDesign sightにて、イッセイミヤケ出身以外のファッションデザイナーとして初めて個展を開催。展示会には三宅一生自身が訪れるなど異例の扱いを受ける
◎2021年以降、坂本龍一とのコラボレーションを開始。
◎😂中里さんが手がけた衣装らしい。ガガさんはどんだけ日本通なのよ
はいはい、皆さん有名ですから手広くやってるんですね。でも私が映画を観に行く可能性は1000分の1くらいだとしてこれを上映している時期、これをチョイスする可能性は5%ぐらいだよ。人はこれを偶然と言うか?縁と呼ぶか?はたまた奇跡と言うのか今年の夏の不思議な出来事でした。