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高い服を買ってなんやかんや言いたいんや/深喜毛織(株)のカシミヤ100%ジップアップ

僕が買った次の日に4周年クーポンが発行され、2,750円の損失を出したお話はコチラ。

[序]で話したカシミヤの服を買ったお話。

本編はじまるよ。(長いよ)

あったらいいな、こんな服

まず僕は問いたい。

寒くなると皆さん考えちゃいますよね?

最強のミドルレイヤーって結局フリースやん?ってね。

仕事中カーディガン代わりにユニクロの毛足の短いフリースをずっと着てるんですけど、暖房の入った部屋では暑くも寒くもならへんし、ちょっと外の用事行く時でも耐えられるくらいに保温性あるし、軽いし最高やん。

でも、ユニクロやん(テンさげ)

…という訳で寒くなり始めると最強のミドルレイヤー担当(フリースジャケット)をネット上で片っ端から探す…を毎年やってるんですよ。

ただね、僕ってネイビーカラーの服ばっかり買うくせに黒は断固として買わないっていう誓いを立ててるじゃないですか?(せやな)

ええ感じのネイビーのフリースってホンマにないんすよ。

NOUNとnanamicaのやつがええやんって思ったんですけど、

コレがNOUNの


ほんでコレがnanamicaのウールフリース

絶妙に高く感じちゃう。

フリースに関するユニクロの業(カルマ)はホンマに深い。

あたらしいアイデア2024

ある日、ピーン!!ときたんですよ。

『3万円出してフリース買うなら、ちょいと上乗せしてカシミヤのドライバーズニットを買った方がよくない?』

最強ミドルレイヤー(NAVY)を探し続けて初めての気付き。

Threadsより

『ウールみたいに縮絨せんから洗濯も楽チン』

伝わるだろうか?

めちゃめちゃお気に入りだったウールフリースのプルオーバー(Mサイズ)を『洗濯できる』からと、アタック(弱アルカリ性)で洗い続けてXSサイズにしてしまった男の悲哀が。



そう、ウールは縮む。
(エマールとかで洗えば縮まなかった。)

カシミヤは縮まない
(弱アルカリ性洗剤で洗うと多分縮む。やったことないし、やらんから知らんけど。)

そして、カシミヤはきもちいい。

『きもちいい』

これが一番大事。

カシミヤの何かに触れたことがある人は分かると思う。

自分の温度をそのまま生地で溜めて、じんわり返してくれるよう感覚。

焼きたての食パンの白い部分のようなフワフワ触感(✕食感)。

気持ちいい、ではなく平仮名気持ちいい、なんよな。

ぼくのもってるカシミヤたち

カシミヤは巻き物しかもってないんやけど、きもちいいんだよ。

どれも軽くてあったかいし、洗濯すると獣の匂いがする。

・colinaのマサイストール

・mittanのカシミヤわたストール

・prodigalのカシミヤ100%ネックウォーマー

ウールのマフラー自体、3、4個くらいしか使ったことないけど、カシミヤとウールの巻き物なら断然カシミヤが好きだな。

今使ってるカシミヤの中でもプロディガルのは色違いで2つ持っててヘビーユースしてるんやけど、軽いしコンパクトやしとにかく使い勝手がいいのよ。

プロディガルは新潟の編み物工場がやってるファクトリーブランド。

ファクトリーブランドならカシミヤのドライバーズニットもやってんちゃう?からのスタート。

さがそうぜ!ドライバーズニット(カシミヤ)!!

nanamicaのフリースよりも余裕で安い

【素材】
・カシミヤ100%素材を使用した、軽くてあたたかいドライバーズニット
・編地は12ゲージの畦編み
【デザイン・シルエット】
・シンプルながらも存在感があり、1枚で着てもサマになる秋冬の定番アイテム
・ハイゲージで編み立てることによりカジュアルに見えがちな畦編みも上品な雰囲気に
・ジャケットやコートのインナーとしても着やすい厚さ
・幅広い着こなしが楽しめるダブルジップ仕様
・日常使いに便利なスラッシュポケット付き
・普段使いにも、オフィスカジュアルなどのきれいめスタイルにもOK

PRODIGAL HPより

あるある!あるやん!!

ナナミカのフリースより安いしカシミヤやしダブルジップアップやしポケット付いてるし完璧やん!!



でも、なんか首つまりすぎじゃない?

僕が求めてるのはユニクロのフリースのゆるさにカシミヤのあったかさを乗っけた最強ミドルレイヤーなのよ。

2024AWはラグランスリーブ。
僕の持ってるのはセットインスリーブのやつ。

これで1,990円。

超絶絶対王者すぎる。

しかしながら、
『カシミヤ100%』
『ドライバーズニット(ポケット付)』
『ダブルジップ』
この条件で38,500円!!

プロディガル(新潟県)が暫定トップ!!

ここから絶対王者とのコスパ勝負だ!

コスパ:コスト・パフォーマンスの意。
コスト:購入金額
パフォーマンス:購入時の気分を数値化したもの

ゐさを脳内広辞苑2024年度版より

次はmarka石川さんのcash&barba(東京)!

YouTubeチャンネルもすごくよい。

カッコええやん…
総重量1キロ超のヘビー級カシミヤニット!
ポケットは付いてなさそうだがダブルジップ!
シルエットもよさげ!
これめちゃめちゃあったかいんやろな~。
しかし、今の自分には高価格すぎるか…
プロディガル未だ暫定トップ!

こんな感じでを3、4個挙げようと思ったけど話が進まんからまとめてドン!!

左上:東洋紡糸工業㈱(大阪府)
右上:BATONER(山形県)
左下:PorterClassic(東京都)
右下:UTO(岩手県)

バトナーはネイビーカラーがなかったり、東洋紡糸はポケットがなかったり、ポータークラシックは高かったり、UTOは高かったり、もう全体的に高い、もうやってられへん、やめさせてもらうわって思っちゃったり…
そもそもこんな高い買い物やのに実物をどこで見たらええねん!?ってなったり…

そんな時に現れた救世主!

どっちもネイビー!どっちもポケット付!

左:高島屋
右:深喜毛織㈱

高島屋、見に行ける!!

深喜毛織、見に行ける!!

ようやく触れられるお求めやすいカシミヤ発見!!

…と、この時点で年が明けて1月3日。

11月から1ヶ月以上、アレがええかなコレええかなって過ごしてる変なおじさん。
(みんなそうでしょ?ちがうの?)

見に行くぞ高島屋!

恋い焦がれたカシミヤたちとのご対面

高島屋の神対応(Threadsより)
兄弟発熱あるある(Threadsより)
1月9日 妻が融通してくれて見に行く(Threadsより)
高島屋と深喜毛織の差額を求める服算(Threadsより)

なんやかんやで見に行ったのは1月9日。

「1個気になるとこがあって妥協できず…」

上のThreadsには書いていなかったのだが、『色』が気になったんだよな。

柔らかさ、軽さ、ネックのゆとり、サイズ感(Lがベスト)、コレええやん!って思って脱いでニットを眺めてたら『紺に青が混じった杢』だったのよ。

(ウワッ!杢やっ!!)ってなったのよ。

紺杢が悪者って訳ではないんやけど、ネイビーのニットが着たい僕にとってはノイズになってしまったんよな。

誰かに伝えにくいんやけど、この時の気分はソリッドなネイビーが欲しくて、『そうじゃない』って思ったんだよな。

自分の気分を裏切ると後々引きずってしまうことをおっさんはよく知ってんのよ。

しかし、20%offになってるってのもあって、気に入ったらそのまま着て帰ってやろうと思っていただけに脱力感がすごかった…

妻へ感謝のりくろーおじさんを買って帰ろうと思ったが観光客が長蛇の列をなしており断念。

平日やのに、りくろーおじさん、どないしたん。

残るカードはただ一つ。

大阪が世界に誇る毛織物メーカー『深喜毛織』!!

各種羊毛の他、カシミヤ・アンゴラ・アルパカ等の高級素材を使用した高級紳士・婦人毛織物、ニット生地、紡毛メリヤス糸、およびその他の商品を、原毛から仕上げまで一貫生産し、それぞれの商品は国内の著名アパレルやニッター等のお得意様にお取り扱いいただいており、有名百貨店、専門店等において販売されております。

~明治二十年創業、本物を追求し続ける~
深喜毛織株式会社HPより

原毛を仕入れて、糸作り、生地作りはもちろん、自社ブランドをオンラインで展開していて、いわゆるファクトリーブランドみたいなこともやってる。

まさに『なにわのジョンストンズ』!!

大阪にジョンストンズがあるなんて最高すぎるやろ!

実はかなり前からあなた(深喜毛織(株))のことは気になっていたんですよ。

コリーナのマサイストールを買った時期にカセドラルのブログを見てると、大阪・深喜毛織のカシミヤを使ってるって書いてたのよ。(ポスト時は2016年)

ちなみにmittanのカシミヤわたストールのカシミヤわた部分も深喜毛織。

忠岡町なら東洋紡糸工業

大阪ってそんなにカシミヤに強いんや!

いつか深喜毛織のミルショップに行くぞ!と心に決めていた僕。

ミルショップとは!

説明しよう!

ミルショップとはオンラインストアの商品や、その他の自社製品を見れる、買えるお店なのである!!

深喜毛織の工場敷地内にあるアンテナショップなのである!

■営業期間
11月8日(金)~2月6日(木)
平日のみ営業
土日祝祭日と下記日程を休業日とさせていただきます
11/22(金)
12/13(金)
12/20(金)
12/27(金)~ 1/7(火)
■営業時間
10:00~16:00

2024秋冬ミルショップオープン日のお知らせ より

えぇ?

営業時間は平日10時から16時のみ?

営業時間みじかすぎなのである!

これ、行くの無理じゃない??

…いや!いくぞ!

ミルショップに行かないとカシミヤへの情熱が不完全燃焼して変なことになりそうだ!

ところでミルショップはどこにあるんだい?

最寄駅から徒歩27分

えぇ!?

遠すぎへん?

4時閉店、最寄駅から徒歩30分って来させる気なくない??

仕事、午前で上がってもミルショップ行けなくない?



これだ!!

カシミヤのためだけに登録
問題解決

いくぞ!ミルショップ!!

1月14日 ミルショップへ

LINEでなんやかんやと問い合わせして、午前で仕事を上がり、ミルショップへ!!

無事到着!電動自転車サイコー!

ダブルジップならMサイズがベストやってんけど、シングルジップを常時閉めて着るならLサイズがベスト。

MとLを5回くらい着て脱いでを繰り返して試着終了。

色も問題なし!

他のも試着したかったが、時間がなさすぎて帰宅。

試着の次の日1月15日、オンラインショップから10%offクーポンを使用して購入。

その次の日の1月16日、商品到着。そして、オンラインストアでは15%offクーポン発行。
(記憶消してえ…)

…と、ここまでが購入まで。

カシミヤの最強ミドルレイヤー


届いたのはええ感じの箱、ええ感じの包装。

これがカシミヤ100%ジップアップ(深喜毛織(株))
だ!!
(写真を挟みたいと思ったが、テキストだけ先に上げるスタイル)

商品説明
厳選された高品質のカシミヤ原料を丁寧に紡いだ高級カシミヤ糸。原料紡績から製品まで国内の管理の行き届いたジャパンクオリティー工場で丁寧に作り上げました。ブルゾンタイプのジップカーディガンです。 フルジップ仕様のため着こなしの幅が広く、留める位置によって様々な表情を見せてくれます。表裏両方をふっくらと編み上げたダブルフェイスニットの贅沢仕様のジップアップ。 アウターとしても十分お使いいただけます。
素材
カシミヤ:100%
サイズ
モデル着用:LLサイズ
モデル身長:186cm
重量:約596g
厚み:厚手

shop.fukaki.netより

編みは天竺とかスムース編みなんかな?洗いをかけてふっくらふんわり仕上げ。

ハイゲージではないが、ミドルゲージというには糸細すぎて何ゲージニットなのか僕には分からない。

そして、そんなニットを2枚縫い合わせたダブルフェイス仕様。インがライトグレーで毛がインナーに付いても気にならなそうでよい。

パーツはフラットシーマで縫い合わせてるっぽくて、縫い合わせ部分のストレスは特に無し。

ポケットは裏地付き(レーヨンかな?)

ジップの引き手はフェイクレザー(わからんが)でYKKのよさげなやつ。

比翼になってて締めた時にジップが主張しないの僕は好き。

襟のリブは幅広で低め。

タートルネックのロンTのネック部分を折り返してもスポッと収まるくらいの広さ。

サイズアップしてのLサイズなので袖が若干余るけど、リブがあるから袖口に溜めて着られるし、アウターの袖口から引っ張りだしてハンドウォーマーとしても使えてお得。

トータルのサイズ感は許容できる範囲の大きめ、といった感じ。

1月15日に購入、1ヶ月経ちました。

一度着たら休ませる必要があるみたいなので3、4日に一回は着てます。

着た感じなんですが…

まさに『空気を纏っている』ような感覚。

サウナで言うところの『温度の羽衣』。

ふんわり暖かい空気の層が体の周りにあるというか、皮膚が分厚くなって寒さを防いでくれるというか。

カットソーとアウターの間にカシミヤは確かに存在しているのに意識からは消えている感覚。

こ、これがカシミヤの羽衣か…

ほんで600gくらいの重さのはずなのにめちゃめちゃ軽いのよ。

『軽い』という言葉は不適切なんやけど、一言で表す言葉が『軽い』しか見つからない。

くどくど言うならば、
『これまで同形状または類似形状の服を着脱してきた経験の蓄積により、視覚・触覚を通して服を着る時に着用時の重量を無意識に想定しまうクセがついているのだが、その脳内想定重量計がバグって故障したんかな?って思うような重量。つまり思ってるよりも軽い。』

クドすぎない?

軽いし、あったかいし、今のところ、ミドルレイヤーとしか着れていないのですが、保温の質がすんごい高い!

これまで僕が着てきたニットは何やったんや…

カシミヤと比べたら、山岡はんのア(

40過ぎたら服なんか手持ちのもんで回していくんだい!なんて宣言したこともありましたが、
カシミヤを着るのって、肉体的にも環境的にも40過ぎたあたりでちょうどよかった気がしています。

40過ぎたら服買わない宣言、早々に取り消しておいてホンマよかった。

子どもが大きくなり、だっこをする頻度が減った。

子どもに服を舐められる頻度が減った。

子どもたちが成長して、またニットを着られるようになった。

そんなタイミングでmarka石川さんのYouTubeチャンネルに出会えてたのもよかった。

ほんで、ニットを久しぶりに着てると、街のウールやらカシミヤのニット着てるおっさんがカッコよく見えてきた。

根本的に洗濯機に入れて雑に回せばいい服が好きやし、着て洗ってを繰り返すことに快感を得る性質なのですが、カシミヤを購入したことで手入れをする快楽にも目覚めそうです。

ネイビーのミドルレイヤー枠確定

これで『寒くなると最強ミドルレイヤーについて考える病』が完治しました。

治療費は高くつきましたが、地元大阪のカシミヤを買って着てるって思うと、誇らしくて嬉しくて15%offクーポンのことも忘れられそうです。

余談過ぎる話

カシミヤを買った勢いで、深喜毛織と同じ泉大津市の三井毛織のウール毛布を買いました。
毛布系は他にも気になるのがあるので色々な会社のHPを徘徊しています。

最後に

僕の最強ミドルレイヤーは深喜のカシミヤになりましたが、あくまでもコレも今の気分。

5年くらい経ったら気分も変わるかも。

その時には僕のカシミヤがどんな姿になってるかも楽しみやね。

最後の最後に

子どもたちの成長に感謝。妻に感謝。

おしまい。

↓別の高い服を買った話はコチラ↓


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