【一万円レガシー】紙束デッキメモ【《天智、サヒーリ》】
はじめに
こんにちは、HEAです。
今回も身内の一万円でレガシーを遊ぶ会に持ち込んだデッキを紹介します。
コンセプトは「レガシーでしか使えないカード」
デッキリストをすぐに見たい方は目次の「デッキリスト紹介」からどうぞ。
強いカードって?
強いカードって何でしょう。
アドバンテージが取れるカード?
とにかく大きくて頑丈なカード?
色々あるかとは思います。
では、強いカードタイプとは。
私はプレインズウォーカーが強いカードタイプだと思いました。
繰り返し使える数々の能力、ゲームに勝てる強力な奥義・・。
維持する事で莫大なアドバンテージを得る事が出来ます。
レガシーでしか使えないプレインズウォーカーを使えば、
強力なデッキが出来るのではないか?
それが今回のコンセプトとなります。
情報収集
レガシーでしか使えないプレインズウォーカーはほぼ、
統率者セットに入っているカードと言えるでしょう。
例外は『Unfinity』の2枚くらいでしょうか。
とにかく情報を集めてみる事にします。
統率者が看板を飾ったのは数回。
『統率者2014』,『統率者2018』,『統率者レジェンズ』,
そして『統率者マスターズ統率者デッキ』です。
こんなところでしょうか。
マナコストが重いと使いにくいので、
3,4マナのプレインズウォーカーに絞りたいところです。
また私は赤が好きなので、
出来れば赤がらみのプレインズウォーカーを使いたいです。
すると選択肢は《三度の再誕、ジェスカ》、《屑鉄の学者、ダレッティ》、
《天智、サヒーリ》、《Comet, Stellar Pup》、《ガフ提督》辺り。
ジェスカは統率者戦でしか使えません。
ダレッティは墓地肥やしすると楽しそうです。
サヒーリは俗に言う+で壁が出せる強いプレインズウォーカーです。
コメットはかなり運が絡むカードですね。
ガフ提督は3色なので、マナ基盤が厳しそう・・。
アーティファクトが好きなので、ダレッティとサヒーリで迷うところです。
今回は思い入れがあるので統率者デッキでも使っていた、
《天智、サヒーリ》を中心にデッキを組んでみる事にします。
才能の活かし方
ここで具体的にカードの効果を見てみましょう。
1つ目の能力は霊気装置・アーティファクト・トークンの生成。
1/1と貧弱ですが、アーティファクトカウントも増やせるので、
次の能力との相性が良いです。
2つ目の能力は次に唱える呪文に親和(アーティファクト)を付与します。
基本的には1つ目の能力で、
アーティファクトを増やしてから使う事になるでしょう。
即席や親和との相性が素晴らしい。
最後の能力は、自身がコントロールするアーティファクトのコピー。
アーティファクト・クリーチャーが並べば強力です。
このカードは霊気装置を横に並べ、
大きめのアーティファクト・クリーチャーを2つ目の能力で出していく事が
想定されているように見えます。
つまりアーティファクトを使ったランプデッキのような構築が、
相性がいいように思えます。
最終的には10マナ越えのクリーチャーを出すのも夢ではないでしょう。
ガラクタを探せ
アーティファクトを増やすのはトークンが手軽でしょう。
軽量でアーティファクトカウントを増やせるカードを探してみましょう。
アーティファクト・トークンといえば「宝物」や「手がかり」ですね。
赤は「宝物」が青は「手がかり」を出すことが得意な色です。
例えば《一攫千金》は初ターンに宝物が出るカードです。
3ターン目に《天智、サヒーリ》を唱えるのに役立ちますし、
使わずアーティファクトカウントを増やすのも手です。
《鍵の秘密》は単体で何もしないカードですが、
手札が悪い時には分割3マナで手札を増やせます。
《推理》は一見すると2マナ1ドローと効率の悪い呪文です。
しかし、定番の《運命編み》系のカードと比較するとどうでしょうか?
そう、この呪文は分割で《運命編み》を唱えるカードなのです。
マナコストと手がかりトークンのマナコストを合計すると、
ピッタリ4マナ。
手がかりトークンには他の使い道もあります。
これはなかなかいいカードの予感。
インスタントな発明を
これでアーティファクトは沢山出るようになりました。
では、《天智、サヒーリ》以外にこれらを活かす手段はあるでしょうか?
親和や即席を参照してみましょう。
例えば青と言えばの打消し呪文です。
《金属の叱責》は一見弱い《マナ漏出》ですが、
実際は即席で2つのアーティファクトをタップすれば、
1マナの打ち消しになります。
1ターン目に安定してアーティファクト・トークンが出そうなので、
最低限《マナ漏出》として使えるのではないでしょうか。
《攪乱プロトコル》は一見弱い《対抗呪文》ですが、
実際弱い《対抗呪文》です。
5枚目以降の対抗呪文としてなら採用できそうですね。
即席にはアーティファクトを戦場に出すカードもあります。
《発明品の唸り》はアーティファクトをサーチし戦場に出す呪文です。
このカードの利点はアーティファクト・土地を出す場合、
3マナで土地が増やせること。
序盤は打消しを構えながら土地を増やし、
終盤は巨大なクリーチャーを出せます。
《サヒーリの指令》はアーティファクト用の《起源の波》です。
X=0で何もしないのは《発明品の唸り》に負けていますが、
十分なマナがあれば大量に展開できるポテンシャルを秘めています。
墓地肥やしが出来る点もメリットですね。
ドローできるカードは親和、即席にそれぞれあります。
《思考の監視者》は2/2飛行という最低限のスペックにドローが付いた、
ナイスカードです。
コストは7マナと重いです。
しかしソーサリー2ドローの《予言》が3マナで、
2/2飛行バニラの《風のドレイク》が3マナである事を考えると、
妥当なマナコストでしょう。
4,5マナで唱えられればお得なカードです。
《物読み》は元祖親和のドロー呪文。
前述した《予言》を考えると3マナ以下で唱えたいところです。
《解析調査》は《ロリアンの発見》から島サイクリングを消した代わりに、
即席が付いたようなカードです。
《調和》などが4マナなので、2マナは軽減したいですね。
《万象監視》はライフゲインを取っ払った《スフィンクスの啓示》。
アーティファクト2個から妥当なマナコストになりそうです。
こうしてみると、コントロール向きのカードが多く見受けられます。
コントロール寄りで隙を見てアーティファクトを展開する事にしましょう。
これらのカードは安いので、
フィニッシャーにコストを掛けられそうですね。
デッキリスト紹介
パイオニアかな?
いえいえ、フィニッシャーはモダン・レガシー級ですし、
デッキの中核もレガシーカードなので・・。
フィニッシャー
《ワームとぐろエンジン》
ビッグマナと言えばこれ。
そのままでも強いなのに分離機能まで付いています。
素キャストも視野に入るマナコスト。
《マイアの戦闘球》
一気にアーティファクトカウントが5増えて嬉しい。
ブロッカーとしてもアタッカーとしても優秀です。
《荒廃鋼の巨像》
ガチャガチャしたら出てくるやつ。
さすがに出たら速やかに勝てるパワーカードです。
《古き石の偶像》
瞬速とコスト軽減が付いたゴーレム。
倒されても6/12が残るので継戦能力は高いです。
《苦悩火》
アーティファクトが5個あれば打消し不可のX火力。
打消される代わりにバイバック付きの《あおり立て》も考えましたが、
在庫が無くこちらに。
安い。
デッキの動き
1ターン目にトークンを出して、
次以降打消しか《推理》を構えるのが基本の動きです。
途中《崇高な工匠、サヒーリ》を出すことが出来れば、
アーティファクトカウントをどんどん増やすことが出来ます。
《発明品の唸り》は序盤はさっさと土地を出してしまいましょう。
ドロー手段は沢山あるので、2枚目も引けるはずです。
隙を見て《天智、サヒーリ》を着地したら後はインチキタイムです。
X呪文を撃つなり、フィニッシャーを叩きつけるなりしましょう。
使ってみた雑感
金額カウント6,612円
《金属の叱責》が強いなという印象。
安定して《マナ漏出》ですし、
中盤以降はフルタップでも宝物と手がかり2つで構えられます。
《攪乱プロトコル》は《対抗呪文》が足りなくて入れたのですが、
ダブルシンボルという事もあり少々使いづらかったです。
《天智、サヒーリ》を出すのがとにかく大変なので、
除去をもう少し増やしてもいいかなと思います。
赤だから稲妻を入れない理由は特に無いですしね。
《崇高な工匠、サヒーリ》は単体で何もしないので、
抜いてしまってもいいかもしれません。
安心して出せるタイミングが後ろの方なので、
有利を更に有利にすることは出来ても不利を覆すことは出来ません。
せめて均衡を崩さないカードにしたいところです。
リストに改善の余地がいくらでもあるデッキだなというのが感想です。
おわりに
一万円レガシー第二弾でした。
こちらはほとんどパイオニアという事もあり、
ありものでかなり安く組むことが出来ました。
もっともっと回してより良くしていきたいデッキですね。
残るデッキはあとひとつ。
こちらも早めに執筆したいと思います。
2024/03/17 HEA