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【100枚解説】統率者デッキメモ【《反復の学部長、ナバン》】


はじめに

 こんにちは、HEAです。
今回は《反復の学部長、ナバン》を利用した
ウィザード部族デッキのご紹介です。

《反復の学部長、ナバン》

本日の主役

《反復の学部長、ナバン》
(1)(U)
伝説のクリーチャー ― - 人間・ウィザード
2 / 1
ウィザードが1体あなたのコントロール下で戦場に出たことによりあなたがコントロールしているパーマネントの誘発型能力が誘発するなら、その能力は追加でもう1回誘発する。

https://mtg-jp.com/products/card-gallery/0000154/442946/

 ナバンはウィザードが出たときに誘発する能力を
もう一度誘発することが出来る統率者です。
 例えば出たときに1枚ドローできるウィザードがいれば
そのドローを2枚にすることが出来ます。
また、「他のクリーチャーが戦場に出たとき~」のような効果も、
ウィザードが場に出たことにより誘発したのなら
もう一度誘発させることが可能です。
 これはもう、「戦場に出たとき~」で検索をかけるしかない!
Wisdom Guildで検索!検索結果141件!
・・と行きたいところなのですが、
今回はもうちょっと楽なやり方を選びたいと思います。

叡智の集積"EDHREC"

 皆さんは"EDHREC"というサイトをご存じでしょうか。
詳しい解説は先人たちに任せるとして簡単に説明しましょう。
(最近の記事だと「hyoi」氏の『EDH初心者向け記事 ~0から始める統率者デッキ構築~ EDHRECを使ってみよう』が良かったです。)
 このサイトは統率者専門の晴れる屋デッキ検索のようなもので、
統率者デッキが多く登録されているサイトです。
そのデータから採用率が高いカードや
相性の良いカードを調べる事が出来ます。
 今回はこのサイトの《反復の学部長、ナバン》のページから
"Average Deck"の項を利用する事にしましょう。
 ナバンは現在810のデッキが登録されているのですが、
この内の平均値を(多分)表示してくれる機能です。
 今回はこの機能を使ってお手軽に
デッキリストを手に入れようという訳です。
デッキを作るのが苦手な方にお勧めな方法ですね。

デッキリスト取得

現在の"Average Deck"は以下のようになっています。

 これは当時私が取得したリストと細部が異なっているのですが、
9割がた同じなのでここから話を進めていきます。

 見た所、ETB(Enter the Battlefield. 戦場に出たときの能力。)を持つ
ウィザードが数多く採用されているようですね。
ドロー効果やバウンスなど、
汎用的な効果は数多く採用されているようです。
 このデッキを基に、持っていないカードや
高いカードを妥協して作成したリストがこちらになります。

現在のデッキリスト

 何度か回したこのデッキを詳しく見ていく事にしましょう。

カード解説

クリーチャー


1マナ

占術2s

《フェアリーの予見者》/《圧倒される弟子》
戦場に出たとき占術2するカード達です。
序盤はもちろん中盤以降占術2を2回使うだけで強い。

2マナ

バラエティ豊かな皆さん

《マーフォークの学徒》
出たときにルーティング出来るマーフォークです。
死後も同じ効果を起動できて偉い。
《マーフォークのペテン師》
現在も一線で活躍するマーフォークです。
能力を失わせる能力が強力。
《石ころ川の旗騎士》
マーフォークとウィザードのコストを軽減してくれます。
統率者税も軽減してくれるのでいると嬉しい1枚。
《ヴィダルケンの霊気魔導士》
珍しい能力「ウィザード・サイクリング」を持つクリーチャー。
コストは(3)と重いものの、何でもサーチ出来るのが魅力です。
《明日の見張り》
秘匿効果により、タイミングのずれたドローを行うことが出来ます。
一時的な追放でも手札が増えるので、後述の《妖術師の衣装部屋》などと
組み合わせると非常に強力です。

3マナ

バウンサー多め

《霊気の達人》
出たときにバウンス出来るクリーチャー。
自身も含め誰でもバウンス出来るので、
先に出ていた自軍クリーチャーの再利用も可能です。
《霊気の媒介者》
3つのETB能力所持者。
トークン生成、バウンス、ドローとなんでもござれ。
後述の無限ブリンクコンボで鳥を大量生産して勝つことが出来ます。
また、ナバンがいる際には3つの能力を重複ありで2つ選ぶことが出来ます。
《トレイリアの大魔導師、バリン》
プレインズウォーカーにも触れるバウンサー。
ドロー能力があるので、置物にしても良しです。
《雲族の予見者》
シンプルに強いのに《霊気の媒介者》が強すぎて
霞んでしまうエレメンタル。
《排斥する魔道士》
対戦相手のクリーチャー限定のバウンサー。
シングルシンボルなので、多色デッキならメリットがあるでしょうか。
《老いたる者、ガドウィック》
XマナでXドローできるおじいちゃん。
先述のバウンサーで再利用すると強力。

アドバンテージ獲得に長けた皆さん

《研究室の偏執狂》
敗北を勝利に変えるカード。
後述の無限ブリンクコンボでデッキを引き切り勝利することが出来ます。
《秘密の商人》
出たとき1ドロー。偉い。
《門の魔道士》
攻撃クリーチャーの殴り先を変えることが出来る人間。
統率者ダメージを狙ってくる相手に使いましょう。
《海門の神官》
小さな《衝動》を内蔵したクリーチャー。
ナバンがいるとデッキを4枚も見られるのが偉いです。
《戦利品の魔道士》
主に《水晶の破片》を持ってくるカード。
入ってるアーティファクトによって変えて良さそうな枠。
《冬のエラドリン》
自身以外対象のバウンサー。効果名を高らかに宣言したい。

4マナ

変な能力の皆さん

《古術師》
 統率者やパウパーでは有名カード。
フリースペルの相方と組むことで無限ブリンクコンボが可能。
今回は相方がいないので、アドバンテージを稼ぐ用のカードです。
《波使い》
青への信心(パーマネントのマナシンボル)に等しいトークンを出せます。
面で戦いたいときに。
《練達の魔術師、ナル・メハ》
このデッキの裏統率者。
出たときに呪文をコピー出来て、
それが2回誘発するとなるとうさん臭さしかありません。
一応ウィザードのロードなので、面で戦う時にも有効。
彼女を使った無限コンボについては後述します。
《誘惑蒔き》
自身が居続ける限りクリーチャーのコントロールを奪取できるカード。
主に統率者を奪って機能不全を起こさせるために使います。
《造物の学者、ヴェンセール》
呪文も手札に戻せる小器用なバウンサー。
打消しから呪文を守ったりするのにも使えます。

5マナ

一角の地位を持つ皆さん

《こだまの大魔導師》
『エルドレインの森』期待の1枚
ウィザードが倍になるので、盤面の維持にも貢献してくれます。
まだ使ったこと無いので使い勝手は分かりません。
《巻物の君、あざみ》
水面院のお局様。怖い。
いるだけで莫大なハンドアドバンテージを稼ぐことが出来る。
《難破船の探知者》
《古術師》が重くなったらマッシブになったクリーチャー。
コンボパーツの回収などに使用します。
《完成態の講師》/《繰り返しつくしたもの》
表面はトークン生成。
裏面はそれに加えてウィザードのロードと、
横並べ戦術で強い1枚。本体がウィザードじゃないのが残念。
《ザルファーの魔道士、テフェリー》
ザルファーの英雄にして破壊者にして救世主。
相手からのヘイトが高くなってしまうので、
コンボ始動直前に出したいですね。

7マナ

巨大な皆さん

《竜巻の召喚士》
全体除去カード。
ウィザードと巨人が戻らないのは良し悪しですが、
攻め込むチャンスを作れます。
《突風起こしの巨人》
あざみと同じコストでパーマネントのバウンスが出来るカード。
自分のターン直前に使うと吉かと思われます。
C17のカードなので品薄がち。
《秘儀の代理者》
基本的に試作で軽めの呪文を使いまわします。
7マナで出すときは《ハーキルの最後の瞑想》を使いたいときですかね。

インスタント

いつもの皆さん

《渦まく知識》
手札交換カード。
サーチや占術と組み合わせて手札をリフレッシュ出来ます。
《考慮》
諜報してドローする呪文。
序盤にあると嬉しい。
《満潮》
1ターンだけ島から出るマナが倍になる呪文。
大型呪文やコンボの前にどうぞ。
《ヴァントレス城》から出るマナは増えないので注意です。
《選択》
占術してドローする呪文。
序盤にあると嬉しい。
《猿術》/《急速混成》
クリーチャーを破壊し3/3に変えてしまう呪文。
ウィザードは小さめなので意外と辛いです。
トークンはバウンスで対処しましょう。

2マナ

打消し呪文多めの皆さん

《対抗呪文》/《使い魔の策略》
強力ななんでも打消し呪文。
後者はデメリット持ちに見えますが、
このデッキならETB能力を使いまわせるのでグッド。
《否認》
このイラストが一番好きかも。
コンボやサーチを止めるのに持ってると安心の1枚。
《現実変容》
《猿術》と同系統の除去呪文。
残った生物のサイズが小さいものの、
相手に実質ドローさせてしまう可能性があるので一長一短。

3マナ

ブリンクする皆さん

《相変位》/《幽霊のゆらめき》
対象の範囲に違いはあるものの、複数体を一時的追放が出来る呪文。
最終的にはナル・メハに使いますが、
中盤のアドバンテージ源としても使えます。
《魔術師の反駁》
このデッキならほぼ《対抗呪文》です。
マナ総量が3であることのデメリットはあまり無さそう。

特に関連性の無い皆さん

《霊気化》
キキジキコンボなど、面で押してくる相手への対策として。
いざとなったら自身のクリーチャーにも使えます。
《幻術師の謀》
ドローが付いた《相変位》。
ナル・メハとのコンボでデッキを引き切る事が出来ます。

7マナ

妥協の1枚

《ハーキルの最後の瞑想》
《サイクロンの裂け目》の代用カード。
《秘儀の代理者》で再利用できます。

ソーサリー

サーチ多めの皆さん

《豚の呪い》
複数体に及ぶ《猿術》のようなカード。
破壊不能のカードも除去できます。
《方程式の求解》
インスタント/ソーサリーのサーチカード。
主に一時的な追放呪文を手札に加えます。
《通り抜け》
2枚目のウィザード・サイクリングカード。
主にナル・メハを持ってきます。

エンチャント

アドバンテージ獲得に長けた皆さん

《ウィザード・クラス》
レベル3になれば、毎ターンクリーチャーを大きく出来る1枚。
おしゃれ枠かと思いきや実用的でした。
《リトヤラの反射》
ウィザードを倍にするカードです。
やはりまだ使ったことがないので使いたい1枚。
《知識の徳目》
出来事も本体もデッキに噛み合った1枚。
早く使いたいです。
《盗聴》
毎ターンのドローを倍化する1枚。
《ウィザード・クラス》などで手札の上限が撤廃できれば
秘匿も達成しやすいでしょうか。

アーティファクト

マナアーティファクトの皆さん

《太陽の指輪》
スターターには必ず入っている必携の1枚です。
《秘儀の印鑑》
同じくすっかりお馴染みになった2マナアーティファクトです。
《精神石》
無色のアンタップインアーティファクトならまずはこれ。
ドローが付いているのが偉いですね。
《サファイアの大メダル》
単色なら入れない理由が値段以外無さそうな1枚。
再録で安くなりましたね。
《空色のダイアモンド》
タップインではあるものの貴重な色が出るアーティファクト。
2色なら印鑑やタリスマンと入れ替える枠ですね。
《思考の器》
無色のアンタップインアーティファクトは次点でこれ。
手札上限が無くなるので、《聖遺の塔》と同じノリで入りますね。

コスト軽減多めの皆さん

《水晶の破片》
青1マナでクリーチャーにバウンスを仕掛けられます。
フルタップに対して使ってもいいですし、
自身のクリーチャーをバウンスすることも出来ます。
後者の使い方が多いですね。
《ケフネトの碑》
このデッキでは全てのクリーチャーのコストを軽減出来ます。
2つ目の効果もなかなか使えるカードです。
《ウルザの保育器》
たまたま持っていたので入れた1枚。
3マナのドロー持ちを1マナで唱えられるのはかなり強いです。

スタンダードでも活躍した1枚

《パンハモニコン》
ナバンと似た効果の持ち主。
ナバンがいる時に出すと
一気にヘイトがこちらを向くので気を付けましょう。

フレーバーテキストが好き

《妖術師の衣装部屋》
毎ターンクリーチャーを一時的追放出来るアーティファクト。
似た効果の《深海住まいのタッサ》を追加で入れてもいいかもしれません。

土地

このイラストが一番好き

《島》
最強の基本土地とも言われる青い土地。
単色なので基本土地はこれだけです。

エルドレインの城サイクル

《ヴァントレス城》
余ったマナで占術が出来る土地。
とりあえず置き得の1枚です。

パウパー禁止カード

《神秘の聖域》
実は《知識の徳目》で誘発型能力が2回使えます。
このカードがあるなら《剥奪》を入れてみてもいいかもしれません。

無色統率者だとマナが出ない土地

《祖先の道》
部族デッキには必携の1枚。
タップインが難点ですが、占術のおまけはかなり嬉しいですね。

プロモにもよくなる1枚

《聖遺の塔》
とりあえず入れとけな1枚。活躍する事がどれだけあるのか?
と思うものの、困ることも無いしな・・という枠。

旧枠を買っておいたら再録された1枚

《激浪の研究室》
除去の回避やETBの再利用に使える部族土地。
サーチ手段が無いので一期一会という事で。

デッキの回し方

 基本的には低マナ域にドロー、占術が固まっているので
盤面を作りながら手札を良くしていきましょう。
 引き次第では面で勝てる可能性も若干ありますが、
基本的にはコンボを狙っていく事になります。

インフィニット・ナル・メハ・コンボ

デッキの柱

 このデッキのメインのコンボは
《練達の魔術師、ナル・メハ》を使った無限ブリンクコンボです。
 任意のクリーチャーを対象に《相変位》などを唱え、
それにスタックしてナル・メハを唱えます。
すると、出来たコピーでナル・メハを対象にとれるので、
ナル・メハが出入りして再度コピー・・と、
無限に呪文をコピー出来るのです。
 この出入りに《霊気の媒介者》などを挟むことで、
無限トークンによる戦闘勝利や、無限ドロー+《研究室の偏執狂》による
特殊勝利を狙えます。
 いかに相手にバレずにコンボを揃えるかが大事ですね。

おわりに

 今回はほとんど私の手がかかっていないデッキを紹介しましたが、
いかがだったでしょうか。
 実はこのデッキはかねてより考えていた
「部族デッキシリーズ」の一角なのです。
これは第3作目に当たるのですが、内訳は以下のようになっています。
青単ウィザード
青黒ならず者
白赤緑シャーマン(予定)
白黒赤緑兵士(予定)
白青黒赤緑戦士
と、このようにローウィンを意識した5つのデッキ群を作る予定です。
今後も思い出したようにこのシリーズを紹介したいと思いますので、
お付き合いいただければ幸いです。それでは。

2023/10/17 HEA

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題材の一部に、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の財産を含んでいます。
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