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【統率者戦】構築済みデッキを構築しよう!【《爪の群れのウルリッチ》】


はじめに

夏休みのデッキ構築実習レポート
「構築済みデッキを構築する」へようこそ!
ここでは、統率者デッキ
『イニストラード:真夜中の狩り』
『イニストラード:真紅の契り』
の4つのデッキを元に自分だけの構築済みデッキを構築していきます。

途切れた遠吠え

 私は思いました。
どうして『イニストラード:真夜中の狩り』の統率者デッキに
狼男がないのかと。
 狼男はイニストラード以外に収録がほぼ無いこともあり、伝説の狼男が『異界月』が初出と不遇の時を過ごしていました。
しかし、『イニストラード:真夜中の狩り』は狼男をフィーチャーしたセットです。このセットの統率者セットなら狼男も大幅に強化されるはず!
私は期待に胸を膨らませていました。
 しかし、発売されてみるとデッキは人間とゾンビ。
これは『イニストラード:真紅の契り』で狼男と吸血鬼、そしてスピリットのデッキが発売するのだと自分を納得させました。
 しかし、やはり発売されてみるとデッキは吸血鬼とスピリットのみ。
これはどうしたことでしょう。WotCは狼男の事を忘れてしまったのでしょうか。
 冷静に考えてみると狼男たちは両面カード。印刷のコストの問題もあったのでしょう。ですがそのために狼男は新しい伝説の狼男とサポートカード新録の機会を逸してしまったのです。悔しい。
 こうなったら自分で狼男の構築済みデッキを作るしかないと思いました。
デッキ名は・・そう、『吠え群れの復活』といったところでしょうか。

《吠え群れの復活/Howlpack Resurgence》

分析

 構築済みデッキを作るのですから、カードパワーやデッキ構成は他のデッキを参考にするべきです。四種類のデッキリストを書き起こして、内容を分析してみましょう。

予算

 何事にも予算は大事です。各デッキのカード単価を調べ、
予算をいくら使えるのか見通しを立てます。
 こちらは晴れる屋さんの日本語最低価格を参考にしています。

『集会カウンター』7,590円
『アンデッド解放』8,360円
『スピリットの戦隊』10,090円
『吸血鬼の血統』10,700円

平均9,185円ですから、ここを1つの目安にしましょう。

カードタイプ

 まずはカードタイプの分析です。それぞれのデッキの構成を確認します。

『集会カウンター』
『アンデッド解放』
『スピリットの戦隊』
『吸血鬼の血統』

土地35~40
基本土地23~27
それ以外12~13
共通
バトルランド(《梢の眺望》など)
シャドウランド(《要塞化した村》など)
神殿(《豊潤の神殿》など)
フィルターランド(《サングラスの大草原》など)
バウンスランド(《セレズニアの聖域》など)
《統率の塔》
《祖先の道》
《風変わりな果樹園》
《手付かずの領土》(集会カウンターのみ未搭載)
《無限地帯》
《邪神の寺院》(アンデッド解放のみ未搭載)
クリーチャー32~39
1マナ 0~2
2マナ 1~8
3マナ 8~11
4マナ 5~10
5マナ 4~10
6マナ 1~6
7マナ 2~3
8マナ 0~1
エンチャント4~9
トークン生成やドロー、統率者強化など
アーティファクト6~9
マナ加速3~7枚
共通
《太陽の指輪》
《秘儀の印鑑》
ダイアモンドサイクル(《炭色のダイアモンド》など)
タリスマンサイクル/印鑑サイクル
(《団結のタリスマン》/《アゾリウスの印鑑》など)
インスタント2~7
除去2~4
ソーサリー6~12
全体除去1~3
プレインズウォーカー0~1
トークン生成系

土地とアーティファクトは大部分がテンプレート化されているので、
そのまま流用することが出来そうです。
インスタントやソーサリーも半分程度は役割が決まりそうですね。
まずはマナ基盤を決定してしまいましょう。

 狼男の部族デッキなので、マナ・クリーチャーも出来るだけ狼男を使いたいところです。そうなるとマナ・クリーチャーが少なめになるので、マナ・アーティファクトを多めに取りました。

レアリティ

『集会カウンター』
『アンデッド解放』
『スピリットの戦隊』
『吸血鬼の血統』

 神話レアとレアを併せて45~50枚、
残りがコモン・アンコモンといったところでしょうか。
コモンには基本土地も含まれますので、
意外と使用できる枚数が多くないことが分かります。
 これはデッキリストの最終調整に使用することになります。

デッキの作成

 さて、前項でマナ基盤を決定したため、デッキの半分ほどは完成しています。ここからデッキのコンセプトを決定していきましょう。

統率者を選択せよ

狼男には2つの選択肢があります。1つ目は《爪の群れのウルリッチ》

初代伝説の狼男

ウルリッチは変身することで
単体パワー修整と格闘を繰り返すクリーチャー。
上手く変身を繰り返すことが出来れば盤面に干渉することが出来ますね。

2つ目の選択肢は《不吉な首領、トヴォラー》

2代目伝説の狼男

こちらは狼と狼男にサボタージュ能力を与え、
さらに夜になると《ケッシグの狼の地》の能力を使えるという優秀っぷり。
これではどちらを使用した方が良いかは一目瞭然です。

そう、選ぶ統率者はもちろん・・《爪の群れのウルリッチ》ですね。

トヴォラーは軽すぎて、強すぎます。
今回の統率者デッキは統率者のほとんどが4マナ、一体は7マナです。
また、表紙を飾るにはレアであることもマイナスポイント。
やはり表紙はFoilの神話レアでなくてはなりません。

さて、統率者も決まった事ですしデッキのコンセプトを決めていきましょう。
幸いウルリッチは裏面が6/6ですから統率者ダメージを勝利条件に据えることにしましょう。及第点の7には少し足りませんから、全体強化するカードを優先して入れることになります。

群れの主(ロード)達

5種類のロード

狼男は数が少ない割にロードは豊富です。
この豊富なロードを中心に狼男を増やしていきましょう。

吠え群れの復活

幸い狼男は数が多くありません。
少しでも強い狼男を入れていくだけで、デッキがほとんど出来上がります。
それではご覧いただきましょう、狼男構築済みデッキ『吠え群れの復活』を

ここで、デッキの分析もご覧いただきましょう。

カードタイプ
レアリティ

 カードタイプはかなり構築済みデッキに近い構成になったのではないでしょうか。レアリティはコモン・アンコモンが多すぎますね。
 値段はどうでしょうか。

『吠え群れの復活』 9,970円

少々オーバーしましたが許容範囲と言えるでしょう。

おわりに

 後半駆け足になってしまいましたがいかがだったでしょうか。
デッキの書き起こし、カードデータの入力など、
裏での作業が非常に多い自由研究でした。
なんとか構築済みデッキと言って差し支えないものが
出来上がったのではないでしょうか。
 公式のデッキリストを分析するのは今までにない経験で
非常に楽しめました。
 皆様もこの夏に独自の自由研究を作ってみてはいかがでしょうか?
それではまた別の記事でお会いしましょう。 
 

2022/08/17 HEA


参考文献

『イニストラード:真夜中の狩り』統率者デッキ・デッキリスト,Wizards of the Coast,(https://mtg-jp.com/reading/publicity/0035442/),2022/08/16取得
『イニストラード:真紅の契り』統率者デッキ・デッキリスト,Wizards of the Coast,(https://mtg-jp.com/reading/publicity/0035593/),2022/08/16取得

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