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宮崎〜福岡・乗り鉄の旅
前日、吉都線の小林駅で降り、そのまま小林市内で一夜を明かしたあとの続きとなります。
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10月27日日曜日。乗る予定の列車まで1時間ほどありますが、少し早めにホテルを出ました。一夜明けて、日に照らされた街の様子を見るためです。
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まだ朝8時ですが、車の往来はそれなりにあります。みんなどこへ行くのかな。夜と違い、人影もちらほら。
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コンビニで朝食のおむすびとお茶を買って、駅に向かいます。
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小林駅に着きました。写真で見えている建物は駅舎ではなく、小林市地域・観光交流センター「KITTO小林」という施設。観光案内所や待合室、貸切スペースなどの機能を持っているのだそう。
せっかくなので観光案内所に…と思ったのですがまだ営業時間前でした。残念ですが、そのままホームに向かいましょう。
9時1分発の吉松行に乗車。キハ40の単行です。
車内に入ったら、10月の後半だというのに冷房がガンガン効いてました。いやさすがに寒い!!暑いからと脱いでいた上着をまた羽織るハメになりました。
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冷房はともかく、西小林駅を過ぎたあたりからの景色は見ものです。絵に描いたようなローカル線の眺めが朝から見られるなんて、なんと素敵なことでしょう。
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えびの高原線の愛称に恥じない見事な車窓です。改めて、遠くまで来たなぁと実感させられます。そしてキハ40の年季の入った窓も味のある額縁を演じてくれています。
そんな朝の高原の景色に見とれているうち、終着の吉松駅に着きました。降りたのは私を含め3人だけ。
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乗ってきた車両のエンジンが落とされると、静寂の他には鳥のさえずりしか聞こえない、そんな駅です。
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しばし構内で憩うディーゼルカー。爽やかにそよぐ風。深緑をたたえる山々。そして澄んだ青空。この空気感は中々言葉では表現できませんね。
一時のあいだ、すべてを忘れることができる。そんな魔法にでもかかったような空間です。
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このあと肥薩線に乗り継ぐのですが、次の列車まで1時間あります。ずっと駅で待つのも勿体ないので、駅の周りを散策してみます。
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駅前にはC55 52号機が保存されています。案内板によれば、日豊本線や肥薩線、吉都線でも活躍していたとのこと。この地にゆかりのある車両だったのですね。
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駅から数分歩くと川内川に出られます。こういう景色を見ていると気分ものんびりしてきますね。心も落ち着きます。
駅に戻って、肥薩線の隼人行に乗り込みます。キハ47の2両編成です。
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乗客も少ないので、ちょっと窓を開けさせてもらいました。風や空気、列車の音、揺れ…それらを五感で味わいます。こういう時間が一番気持ち良いんですよね。
車窓からはずっと山中を走っているようにしか見えませんが、じつは中福良駅付近で鹿児島空港に接近していたりもします。ちょっと意外。
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吉松駅を経って1時間弱、隼人駅に着きました。
あとは福岡に戻って飛行機で帰るだけなのですが、せっかくなのでその途中でも未乗路線に乗りたいと思います。
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とりあえず隼人駅から特急きりしま号で鹿児島中央駅へ。
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さらに新幹線さくら号に乗り継ぎ、久留米で下車。さらに鹿児島本線で基山へ向かいます。
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基山からは甘木鉄道に乗車。ローカル線というよりは近郊の生活路線といった雰囲気ですが、コスモス畑を車内から望める一幕もあります。
この時期は甘鉄でもコスモスを推しているようで、私が乗った車両も「コスモス列車」と銘打たれていました。
終着の甘木駅で西鉄甘木線に乗り換え。駅は少し離れているので徒歩連絡となります。
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西鉄甘木線も田畑や住宅街を抜ける路線。朝に吉都線と肥薩線の景色を見た後なので、車窓こそインパクトに欠けるな〜と思いましたが、地元の足としてしっかり活躍している様子は見て取れました。
ちなみに西鉄甘木線にはおもしろ駅名がいくつかあります。
たとえば馬田駅。車内アナウンスだと「次は、まだ、まだです」となるのがポイント。あとは「学校前」。いや何の学校??と思わずツッコみたくなります。なお駅前にあるのは小学校です。
宮の陣で甘木線から天神大牟田線に乗り換え、薬院で降りました。
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少し電車をウォッチングしていたら、5000形の特急がやってきました。5000形の特急運用ってちょっと珍しいんでしたっけ?
薬院からは地下鉄を乗り継いで福岡空港へ向かい、帰路につき旅は終わりを迎えました。
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今回も素晴らしい車窓を堪能できた良い旅でした。一瞬立ち寄るだけとはいえ、自分の知らない場所を訪ね、その景色を目に焼き付けるのは楽しいものです。
唯一の心残りは災害による不通で日南線を完乗できなかったこと。また復活したら再履修しましょう。というか毎年のように不通になっているけど今回は無事復旧できるのかな…そこが心配です。
というわけで今回はここまで。ご覧いただきありがとうございました。