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北上線の撮影ツアーに参加してきた

去る10月5日、「復刻カラーの『快速きたかみ』撮影専用特別列車で行く第二和賀川橋梁撮影の旅」に参加してきました。中々エキサイティン!!なツアーだったのでここに書き残しておきます。

10時29分、はやぶさ号で北上駅にやってきました。なんとなく東京より涼しい。高架の新幹線ホームから階下の在来線ホームを覗くと、すでにお目当ての車両がスタンバってますので早速受付に向かいます。

発車標にもちゃんと表示が!
黒いキハ100!

いました。本日の主役、キハ100-2です。登場時を模したブラックフェイスがカッコいい!写真でしか見たことなかったんですよね〜。

ちょっと写真を撮って車内に移動。席順は指定されており、他の参加者さんと相席です。この角度がチョットきつい座席、親戚のキハ110がいる八高線を思い出します。八高線で何回も座ったこの座席ですが、実はロングシートのほうが快適という説を私は提唱します笑

11時00分、ひざを突き合わせて座る私たちを乗せた汽車は、定刻通り北上駅を発車。まずは和賀仙人駅に向かいます。

DCのエンジンとリズミカルなジョイント音のコンビネーションはいつ聴いても飽きることはありません。これだけでご飯3杯はイケる。

沿線には撮影派の方々の姿もあり、汽車は警笛でそれに応じます。もしかしたら標識や第4種踏切の手前で鳴らしてただけかもしれませんが…

そうこうしているうちに和賀仙人駅に到着。ここではタブレット閉塞の実演を見学。乗務員さんたちが実際にその取り扱いを見せてくれました。

そのタブレットですが、実際に北上線で使われていたのものなんだとか。本物とあって使いこまれた味が出ていますね。

タブレットを実際に持たせていただいた図

和賀仙人駅で対向列車をやり過ごし、つづいてイベントのメインである第二和賀川橋梁に向かいます。ここは北上線随一の撮影名所として名高いスポット。そして今回のツアーのウリは、その線路上に降りて黒いキハ100の写真を撮れるということ。

第二和賀川橋梁を行く北上線の列車の写真は今まで数多発表されてきたはずですが、その線路のど真ん中で撮影された写真というのはさすがに無いんじゃないでしょうか。車窓に流れる山あいの情景を見ながら期待は高まるばかりです。

汽車はとうとう第二和賀川橋梁にさしかかり、トラス橋を越えたあたりでそっと歩みを止めました。ここからは3グループに分かれて行動開始です。私のグループは撮影の前にまず車内でお昼タイム。今回のツアーのために作られたという特製のお弁当をいただきます。

おいしくいただきました

うまい。西和賀町の西わらびをはじめ、岩手県産の食材をふんだんに使ったお弁当をあっという間に完食です。私は中でもビスケットの天ぷらが気になりました。西和賀町の郷土料理なのだそうですが、こういう変わりダネ、嫌いじゃないぞ。

おいしいお弁当に舌鼓を打った後、ついに外に出る時がやってきました。客扉にかけられたハシゴを伝って車外に出ます。

橋は結構高さがあって、シンプルに怖い!あと長年風雨に耐えてきた手すりのちょっと頼りなげな感じも怖さを増幅させてくれます。

貴重な眺めを堪能

でもやっぱり気持ちが良いですね。自然の真ん中にいるような気分です。車両の撮影は1つ前のグループがされていたので、それまでは外の景色を撮影しつつ待機。その間、社員の方が橋に取り付けてある風速計や鉄道電話などの解説をしてくださいました。また一つウンチクが増えて嬉しい。

そしていよいよ私たちの番が回ってきました。黒のキハ100と赤いトラス橋の共演を写真に収めます。橋の上で真正面から車両を撮るなんてふつうは絶対できないし、やったら問答無用で捕まってしまいますが、今回だけは特別です。そんな状況に感動しつつ、何回もシャッターを切ります。

ブラックフェイスの「快速きたかみ」

う~ん、カッコイイですね~。この機能的でシンプルな表情が好きです。白い顔は見慣れていますが、黒い顔も引き締まってて良き。北上駅を出るときは「団体」表示だったはずですが、いつの間にか幕を回し「快速きたかみ」表示に変わっていました。この後、幕をゆっくり回して頂き全コマ撮影となりました。

トラス橋にも超接近!

20分間の撮影時間はあっという間に過ぎ、名残惜しくも車内に戻ります。

汽車はその先も少し走ってほっとゆだ駅に向かいます。ほっとゆだ駅に到着する直前、沿線では地元の方が手を振ってお出迎え。車内も総出でそれに応えます。

駅舎の左半分が温泉施設になっている

14時00分、ほっとゆだ駅に到着です。ここで折り返すまでの80分間はフリータイム。やっぱここに来たらエキナカ温泉でしょう!ということで駅舎に併設の温泉に入ります。湯舟は「あつい」「ふつう」「ぬるめ」の3つに分けられていました。調子に乗っていきなり「あつい」に入ったら熱すぎて終わりました。一瞬で血流が変わった感覚があり、ほぼ本能で湯舟から脱出。その後「ふつう」に乗り換えましたが、体の火照りが収まらず早々に上がることにしたのでした。みなさんも温泉に入るときは湯温に気をつけましょう笑

温泉の2階にある休憩室で少し涼んでから、駅前を少し歩きました。

駅前の橋からの眺め 北上線の橋が見える

最後に観光協会の売店で自分用におみやげを買い、駅に戻りました。

15時20分、汽車はほっとゆだ駅を後にし、もと来た道を戻ります。折り返しの車内では西和賀町観光協会の方が季節の景観などを紹介してくださいました。さらにお菓子のプレゼントとして、抹茶ホイップサンドが参加者に手渡されました。

ホイップサンドと第二和賀川橋梁(指が…)

これはキハ100をイメージしたものだそう。緑色の抹茶ホイップが白い食パンに挟まれている様をじっと見ていると…たしかにキハ100の顔に見えてきます。見た目はもちろん、味も最高でした。

15時55分、無事北上駅に戻ってきました。

北上駅の佇まい

楽しくてあっという間でした。合法的に線路内立ち入りして列車の撮影をするという不思議な体験も、おいしい食事も温泉も、記憶に残る1日となりました。またこういうツアーやイベントがあったら参加したいですね。しかし前回の西武の撮影会と合わせると出費が…笑

しかし懲りない私は次の目的地を目指し、はやぶさ号に乗り込むのでした。そのつづきは別の記事でご紹介できればと思います。

という訳で今回はここまで。ご覧いただきありがとうございました。

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