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ストレスなのか腹痛だった
胃、腸の様子がおかしい。
ギュルギュルギュルとなんか痛い。
これはあれだ、ストレスのあれだ。
胃腸がやられることがよくある。
夏の暑さ、仕事のストレス、暴飲暴食、
どれも心当たりがある。
こんなときは胃腸を休めて何もしないに限る。
白湯を飲んで静かに目を閉じる。
そういえば、
初めて胃腸の異常を感じたのは学生の時だった。
あれは、卒業旅行で行ったグアムの夜、
急な腹痛に耐えきれなくて、病院に行ったことを思い出した。
昼間のグアムは楽しかった。
冷房ガンガンのショッピンモールでブランド品を見たり、
ウォータースライダーを何往復もしてみたり、
実弾を撃ってみたり。
どこへ行っても日本語が通じ、何不自由することはなかった。
気の利いた店員さんが、めっちゃわかりやすい英語でやりとりしてくれたりもした。
そして夜、
急にお腹が痛くなった。
下痢とかそういう種類の腹痛ではなかった。
ホテルの部屋でうずくまった姿を見て、
あわてた友人がホテルのスタッフを呼んでくれ、
病院へ連れて行ってくれた。
そこは昼間のグアムとは違って、
日本語が通じない場所だった。
受付の人も英語、看護師さんも英語、問診票も英語、
当たり前だが医者も英語。
グアムの病院なんで当然だ。
こっちはお腹が痛いし英語はできない。
しかしとにかく症状を伝えないといけない。
「アイ、、、ストマック、、、、ペイン、、」
知ってる単語を絞り出してなんとか言ってみる。
こいつと話しても無駄だとおもったのか、
診察もそこそこに処置室のような部屋に連れてかれた。
淡い緑色の液体が入ったコップを渡された。
これは?飲めということなのか?
聞こうにもどうやって聞けばいいのか分からない。
何も状況がわからないことがこんなにも怖いとは。
なによりも腹痛でそれどころじゃなかった私は、
それを飲んでベッドに横になった。
1時間くらい寝てたらしい、
さっきよりも腹痛は和らいでいた。
気がつくと医者が目の前にいた。
何か喋ってる、
ヌードル、、ヌードルと言っているっぽい。
消化の良いものを食べろということか。
受付で診察料を払った。
100ドルだった。
グアム旅行の残りの日、
私は買い物を一切せず、ヌードルのみを食べ、
そして日本に帰ってきたのだった。
おやすみなさい。