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心を沈めて
久しぶりに休みを取った。ここのところ、ずっと神経を張り詰めていたので、心に余裕がなかったようだ。何かあると、蒲生のクスノキを見に行きたくなる。1500歳か。僕の50倍の人生を生きている。人はパワースポットなどと称してあやかろうとするが、何となくその気持ちも分かる気がする。ようは寄り掛かりたいのだ。僕もそうだ。ベンチに腰掛けて、ボーッとクスノキを眺めて、背中かしてくれ、と心の中では思っている。子供の頃、大きなお父さんの背中で遊んでいたが、そんな感覚に近いのかもしれない。今は寄りかかれる背中はない。またここには、来るだろう。そうだな、ひとまず計器の試験が無事合格したら、報告しに来よう。あと少し、力を振り絞ろう。