ごぶごぶ
ごぶごぶという番組があったが、そのごぶごぶではない。これは、飛行機のLandingについてだ。
今日、教官にApproachのFinalで左main gear がパンクしているのが見つかりました。さぁ、どうしますか?という質問に対して、そのまま着陸後にrunway 上に止まるかもしれないことをTower に伝えて、牽引等の準備に備えてもらうよう要請をして、着陸をします。と答えた。
間違いである。
答えは、Go around.
Final でその状況をTower に伝えた所で、牽引等の準備がすぐ整うはずがない。Go aroundして、その間にTowerに要請し、全て準備が整い、自分も落ち着いて着陸できる状態になってから、仕切り直しだ。そのまま、着陸してもrunway 上で止まってしまう可能性がある。そうなると、他の機体が離着陸できず、他の機体のパイロット、会社、何よりお客さんに多大な迷惑をかける。
なぜ、Go around という単純な答えが出てこなかったか。
それは、僕の過信にある。3回フライトして、Landingの感覚を掴んだ。他の人よりLandingが上手いと思っている。だから、綺麗にLandingをしてやろう、という深層心理が働いているのだ。
そういう過信が一番危険である、ということを肝に銘じておかなければならない。
最後の最後まで、着陸できるかどうかは、
ごぶごぶ
なのだ。Short finalでrunway上に他の飛行機の部品が落ちているかもしれない。いきなり、動物が飛び出してくるかもしれない。フレアーのタイミングでガストに煽られ、飛行機が流されるかもしれない。いつなんどき、何が起こるか分からない。着陸できるものだと思ってしまうのが大間違い。着陸は、gear が着くまでではない。ついてからも、風に煽られないように操作し、安全にrunwayを出るまでが着陸だ。最後まで気を抜いてはならないのだ。今日は、Go around のイメトレをしよう。
着陸は、ごぶごぶ。
写真は、チョコパイ。撮るものがあまりにないので。