「頼る」と、「依存する」の違い
さて、人生の目標の一つは、自立することであり、依存から脱却しなければならない、というのは、以前から僕が唱えてきたことである。
では一体、「頼る」と「依存する」の違いは何だろうか?
それは、判断軸をどちらに持ってくるか、である。自己か、他者か。
頼る、というのは、あくまで、判断主体は自分であり、その上で他者に頼る。
一方、依存する、といのはつまるところ、判断を他者に委ねているのだ。なぜ依存が駄目かというと、それは自己の思考放棄であり、自己から逃げているからである。
頼ることと、依存することを混同してしまっている人がいる。何を隠そう、僕自身も少し前まで混同をしていた。
親に頼っては駄目だ。人に頼っては自立できない、親に頼ることは悪である、そして、周囲もそのように言ってくる。そう思う度に、自己否定に陥っていた。
ただ、「頼る」と「依存する」の違いに気付いてから、そのような否定的な思いは、シャットアウトした。
頼ります。お願いします。
そのスタンスで今は、人に頼ることにしている。ただし、判断は絶対に他者に委ねてはならない。その瞬間、依存に変わってしまうからだ。
今、自分が頼っている分、誰かに頼られた時にそれを受け答えられるだけの人間になればいいだけの話だ。というか、そちらの方が価値がある。
頼り、頼られ、生きていこう。