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感情の奥

 怒りや悲しみなどの負の感情がある時に、してはならないのは、断定である。いわゆる決めつけだ。

物事の断定。人の感情への断定。

負の感情が来た時は、嵐が過ぎ去るのをじっと待つのが一番なのだ。こう言う時に、正常な判断はできない。

今回のことで学んだ。僕にはどうすることもできないことだった。その場で反論をしなかったのは、正解だった。

そして、時間が経つとあの時には思っていなかった違う立場から解釈できた。

負の感情がなぜ危険かというと、一側面しか見えなくするからだ。物事の本質というのは、一側面からでは見えない。

あらゆる角度から見て、初めて物事の本質が見えて来る。

その為には、心が穏やかでないといけない。心が一旦傷つくと、多少時間はかかるが傷はまた癒える。それまでは、無理せずゆっくり休めば良いのだ。僕は案外人間の自然治癒力も捨てたものではないと思っている。こけて膝に怪我をしたら、カサブタができて、その内元通りになる。心も同じだ。傷ついたら、修復作業に勝手に入るのだ。そのサインが体に出て、休みなさい、と言っていたら素直に従えばよい。その時に自分を責める思いになったら、何も考えないこと。それはまだカサブタになりきっていないカサブタを剥がそうとしていることと同じなのだ。

カサブタは、自然にとれるまでほっとくのが一番。

少しずつ回復して行こう。そしたら、僕のパイロットとしての格は更に上がっている。