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床屋のおっちゃん

ソラシドエアは、ドレミファソラシドだとずっと思っていたのだが、solaseedというスペルだから、直で読むならソラシードなんだなー。空と種をかけていて、おまけにドレミファソラシドもかけてあるから、ネーミングした人は、めちゃくちゃセンスある。そして、ソラシドエアのカラーリングは、結構好きだ。可愛くてなんだか、ホッとする。空から笑顔の種を撒いてくれるらしい。

今日は、久しぶりに散髪に行ってきた。適当に調べて評価の良かった理髪店に行ったのだが、これがすごく良かった。店に入って瞬く間に、床屋特有の匂いで子供の頃を思い出した。店主の方は、60代後半から70前半といった所だろうか。とても丁寧な方だ。どうやら僕が今日最後の客らしい。ツーリング先の風景写真が飾られている。時間がいつもよりゆったり流れているような、そんな空間だった。

店主の動きを僕は具に見ていた。無駄な動きが一切ない。洗練されたその所作には、長年培ってきた歴史が染み込んでいるのだろう。毎回同じルーティンで毎回同じように仕事をしている絵が思い浮かんだ。ただし、これはロボットには決して真似できない動きだ。頭皮に当たる手の柔らかさと温かさには、心が安らんだ。何より感動したのは、ドライヤーのかけ方だ。あんなに美しいドライヤーのかけ方は見たことない。それと、やっぱり理髪店が良いのは顔剃りだろう。顔剃りの気持ち良さは、男の特権だと思う。男に生まれてよかったなぁ。終始感動しっぱなしで、散髪は終わった。また、来よう。

僕も店主のように洗練した所作を身につけたいものだ。フライトもまだまだ無駄が多い。無駄なものを削ぎ落としていこう。