ドミノ
フライトは、ドミノを作る作業に似ている部分がある。自分でプランを作ってそれを遂行していく。ただし、そう上手くは行かないのがフライトである。思わぬ所で、ドミノが倒れることがある。ここで、パイロットは二手に分かれる。
すぐにその箇所を見つけて、カウンターをガツンと入れるパイロット。ようは、傷口を最小に留め、またドミノを立て直すのだ。そして、それまでにプランしていたものを、更新して新たなドミノを組み立てる。
もう一方は、ドミノが倒れたら、あらま、あらま、というまに、次々と倒れていくのを止めることができないパイロット。
どっちになりたいか?前者に決まっている。
では、どうすればよいか?
一、状況判断
二、プランの組み立て直し
三、意図の伝達
四、行動開始
これは、難しいようで、難しく考えるから、難しいのである。使う道具は、そんなに多くない。多くない、というのは、つまり、
基礎
をやれば良い。ということだ。基礎を押さえず、決め打ちでやっても通用しない場面が出てくる。だから、常に基礎を反復練習するのだ。IFR をIFR だけだと思って、IFR のことだけやろうとしても、限界が来る。基礎フライトの技術の上にIFR があるのだ。
原点に戻る。基礎に戻る。のだ。