【デート本】【テクニック】ちょっと切り込んだ、恥ずかしい提案には必ず理由をつけよう。外が暑いから、空気がきれいだから、地面がアスファルトで歩きづらいから……なんだっていい。(10/○○)

案件を先に進めるために不可欠なもの。
それは提案力、決定力、クロージング力である。
サッカーで言うところの、キラーパスやシュートである。

本田圭佑や岡崎慎司登場以前のサッカー日本代表を思い出して見よう。正直、弱かった。
いつも柳沢あたりが大して惜しくもないシュートを外して頭を抱えていたよな?
格下の代表チームには快勝or辛勝するものの、格上の強豪国相手にはなかなか勝利を掴めない、という空気感が常にあった。
中田英寿や小野伸二、中村俊輔といった日本サッカー史上の天才がいたにも関わらず、である。

当時の日本においては、テクニックがありクレバーなゲームメイクができる、理論的な能力を持つ選手の方が「ファンタジスタ」として持て囃されていたと言えよう。

かつての日本サッカーは構造的に決定力不足に陥っていた。小学生サッカークラブから中高の部活に至るまで、日本におけるサッカー指導はドリブルやパス練習ばかりであり、難しい体勢からのシュートの練習は比較的おろそかにされてきた。

肝心のシュート練習も、キーパーとの一対一やフリーキック、セットプレーといった、極めて理論的な練習ばかり。カウンターから一瞬で相手ゴールに迫るようなスピード感ある攻めや、ボールロストを覚悟の上で縦パスを出して相手陣地を突破するようなギャンブル的な攻めは疎かにされてきた。

敵陣内で相手DFひしめく中で強烈なシュートを放つ能力。相手のDF裏を取り泥臭くかき回して点を拾う能力。こういった実戦的な能力が決定的に足りなかったと言える。

なぜか?それは失敗やスタンドプレーに対する極度の恐れによるものではないか、と私は考える。
小学生〜中学生にとって、敵陣を抜くスピード感のある縦パスや、強烈なミドルシュートを決めるのは難しい。何より彼らはボールに群がる。たった一つのボールの周辺に味方10人が集まっている状況では、縦パスも何もあったもんじゃない。20人が密集した中ではミドルシュートも撃ちようがない。

そしてそれはミスを徹底排除する当時の指導方針によるところが大きいだろう。
細かく合理的にパスを繋いでいる限り、ミスは目立たない。ミドルシュートを撃てる体勢であっても、自分より前に味方FWがいればパスを出した方がそれっぽい。

そしてその指導は当時の高校サッカー、J1においても続いていたのだと思われる。
はっきりいってJ1の試合は競技として見るとつまらない。ほとんど全員が一つのボールに目を取られる絵面は、とても上手な小学生サッカーのように見えてしまう。小学生サッカーの延長線上にあり、「プロ」と言えるだけの質的な違いは見られない。
いくらプロに入ってミドルシュートの練習をしようにも、失敗経験が圧倒的に足りないから実戦では使い物にならない。
言うまでもなく、サッカーは綺麗なパス回しをしたチームが勝つ競技ではない。一点でも多く点を取った方が勝つ競技なのだ。フィギュアスケートではない、勘違いするな!


謝罪する。
にわかレベルの知識でかつてのサッカー日本代表をディスってしまった。そしてJ1を小学生サッカーの延長線上と表現してしまったことを、謝罪する。
そして何より、デートとは全く関係ない内容で1,200文字も書いてしまったことを、心の底から謝罪する。

本題に戻そう。
私が非モテのキミ達に伝えたいこと。
それは、デートでの会話がどれだけシームレスに繋がっても、目の前の女性が守るゴールネットをどこかで揺らさないと付き合うことはできないということだ。
注意点がある。デートというゲームにおいては、序盤に決めたゴールはほぼノーカンになる。逆に試合終盤、ロスタイムに近いタイミングで決めたゴールはダブルスコア・トリプルスコアとなり、多くの場合勝ち確定となるのだ。

逆に言うと、デート中盤に差し掛かったらどんどんシュートを撃たないといけない。
もちろん、闇雲にロングシュートを撃つばかりではダメだ。華麗なドリブルや縦パスを何本も通した上で、決定機を作ってからシュートを撃つのだ。
その際、こぼれ球ばかり狙っていてはいけない。女性が自分からゴール前でミスをすることなど、ほとんどないのだから。

以前のTipsにおいて、中盤は相手から愚痴や悪口を積極的に引き出すべきであることを説明した。

↓関連Tips:末尾にもリンクつけるので、まずは読み進めてもらって構わない。

実はそのTipsには続きがある。
上記Tips内の図でもしれっと書いているが、後半はポジティブな話でふざけて、笑えるような空気を作っていくのが望ましいのだ。

覚えておいてほしい。終盤が見えてきたら、愚痴や悪口は切り上げないといけない。
悩みを聞いてくれるだけで女性の心のゴールネットが揺れることはないのだ。

オンナというのはプライドの高い生き物である。
愚痴や悪口を話したくらいで隙を見せるなんて、あからさまはことはできないのが女心というものなのだ。
そしてそれは男性であるキミ達自身にも当てはまるだろう。
イメージしてみてほしい。ただ悪口を聞いてくれるだけの可愛くない女性がいたとしたら、その女性はいずれキミにとってクレーム対応や恋愛相談の問合せ窓口に成り下がる。

愚痴や悪口をカジュアルに引き出すことの意味。
それは主に2つの目的に収束する。
・この人は私を受け止めてくれる、と思えるだけの心理的安全性の確保
・毒を吐き出してからでないと訪れない、底抜けに楽しい時間の下準備

本Tipsでは後者のことを考えてもらいたい。
安心してくれ。底抜けに楽しい時間とは、必ずしも楽しい時間でなくても構わない。
ただ、楽しんで笑うことを許された時間なのだ、と思わせることが大切だ。
一度毒を吐き出してしまったら、何かにかこつけて笑える場を欲しがる。

親父ギャグだって構わない。麻生元総理のモノマネだって構わない。とにかく自信満々にふざけよう。

↓関連Tips:相手から真面目な話しを引き出すテクニック

具体的には、波を作ることを心がけてほしい。

ふざける
→ふざける
→ふざける
→真面目なことを聞く
→真面目な話しが5分続いたらまたいきなりふざける
→ふざける
→ふざける
→さっきしていた真面目な話しに戻す
→すぐにまたふざける
→ふざける
→★次のお店を提案する(ところで次のお店なんだけど、〜〜でいいかな?)
→ふざける   ……

といった流れが作れれば最高だ。
実際はそうはならないが、9割方ふざけているくらいの感覚でいくのがちょうどいい。

ちなみに、ふざけるのが苦手という人もいると思う。
そんなキミ達に向けて、本書でははじめて優しいことを言おう。
もしキミ自身が「ユーモアの欠片もない」と自認しているのであれば、一回だけ、自分のキャラと合っていないふざけたことを言うだけだって構わない
逆に面白系のキャラ作りをしているのであれば、100%ふざけるくらいのつもりで突っ込んでくれ。
要は中盤戦までの印象対比で「意外とふざける人なんだ」と思ってもらえればよいのだ。

さて、この波を作れたら、今度は波の中で切り込もう。
※上記、★の部分である。

ここでいう「切り込み」とは、以下のようなものだと理解してくれ。
・次のお店の提案
・次のデートの提案
・歩いている時にカフェに入る提案
・家に誘う提案
  …etc
つまり非モテであるキミ達にとって、少し勇気のいる提案のことだ。

そして提案をする際には、必ず理由をつけよう。

例えば2次会で和食系居酒屋を提案する場合は、
例:「焼きおにぎりで〆たい気分だから、和食居酒屋行こうよ」
例:「日本酒は悪酔いしないっていうから、極上の日本酒が飲める店に行こうよ」
※メニューとして焼きおにぎりがなくても構わない。

次にドライブデートの打診をする際は、
例:「今日歩き過ぎて足が痛いから、次はドライブでどっか行こうよ」
例:「次会う時はなんとなく雨が降りそうだから、次はドライブしない?」

歩いている時にカフェに入る提案をする場合は、
例:「ここのアスファルト硬くて足が棒になったから、カフェでも入って座ろうよ」
例:「暑くて汗かいてきたから、カフェでもっと熱いコーヒー飲もうよ」

非モテには無縁だろうけど、思い切って家に誘う場合は、
例:「今の僕らに足りないのは、魚の癒しだ。家に金魚がいるから、餌やりを手伝ってくれないか?」
例:「ガチなホラー映画観たい気分だ。ウチに来てトムとジェリーのDVD観ようよ」

正直、なんだっていい。提案に先んじて理由があることが大切だ
そして、その理由は、誰がどうみても良い加減だとわかる理由だとなお良い
真っ当な理由だと面白くないし、「それだったらもっといいところあるんだけど」と思うのが女心だ。
とりあえずよくわからないけどまあ乗ってみるか、と思わせよう。

そしてポイントになるのは、その誘いに乗ってくれなくても構わない、ということだ。
一回そのように誘うと、次にやりたいこと、行きたいところを相手から逆に提案してくれる可能性が高まる。

そして仮に失敗したってよい。
次のデートを誘って、普通に断られたとしたら、そこは引き下がって別の女性に切り替えよう。
そうこうして、二週間くらい空けてまたLINEで誘ったら乗ってくれるかもしれない。

何はともあれ、シュートを撃つことが何より大切なのだ。


↓関連Tips:中盤以降の重要性について

↓関連Tips:中盤戦までの運び

↓関連Tips:喋ってもらうためのテクニック

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?