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最近は、中島さんばっかり

2024年11月4日、作・演出を担当したコケムスカヲリ「中島さんを最近みない」を上演しました。会場は小俣町の「カフェしずく」。店主のあいさんに無理をお願いして、25席程度の客席を作って、おかげさまで満員のお客様に見ていただくことができました。ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。
カフェしずくオーナーのあいさん、出演のみんな、お疲れ様でした。そしてありがとうございました。
アフタートークでは、浜松からきていただいた前原本光さん、星野紀子さんとお話できました。私ばかり喋ってしまって、いつも通り反省してます。前原さん、星野さん、ありがとう。

コケムスカヲリとして、記念すべき10作品目(たぶん)の「中島さんを最近みない」。初演は1年前、2023年11月26日のカフェしずく公演。その後、津市のギャラリー0369、豊中市のギャラリー176と公演を重ねてきました。今年の5月に「なんでもミックスするナッツーの」のリーディング公演を挟んだものの、中島さんばかり上演しているコケムスカヲリ。当初の客演だった田口龍翔さんから、ギャラリー176公演以降は、劇団Cr→のだいほーさんに変わったり、稽古を重ねて台本も演出も変わったり。コケムスカヲリとしても、私自身も、同じ作品を繰り返し上演することは初めての経験となりました。

このお芝居、「中島さんを最近みない」というタイトルなのですが、やはり、中島さんが主人公というワケではないのです。ほんとは、台本を書き始めたとき、中島さんを主人公にと思ってたのに…。
「誰もが人生の主人公だ」という誰かのコトバをまあまあ本気で信じていた私も、一歩引いてみると、やっぱり主人公ではなく、この世界の端っこの、ほんの一部だなあと実感する年齢になりました。年齢のせいじゃなく、お芝居のおかげかもしれませんが。
でも、あきらめたワケではないのです。世界の中心で、私が主人公で、だから、私は私でいられるような感触も、感じられるようになりました。ごはんが美味しいとか、お風呂が気持ちいいとか、そういう小さな世界の出来事と、私の外側にある広い世界の出来事を、ちゃんと区分けして、よくわからない世界のことは、見て見ないフリをする大人になったということでしょう。これは反省しなきゃいけないのかも。そして、たぶん、自ら望んで主人公(主役)になることを避けてきた部分もあったかもしれません。なんだか、そっちのほうがカッコいいから、という若者みたいな発想で。

さて、2024年12月22日、gallely0369さんで写真展の関連イベントとして「中島さんを最近みない+++」を上演します。「+++」とタイトルに付いているのは、「松原豊写真展「村の記憶/まえとあと+++」に合わせたのと、なんだか進化してるイメージです。年末のお忙しい中ですが、写真展と合わせて、進化した「中島さんを最近みない+++」にぜひご来場ください。

たぶん「中島さん……」の公演はこれで最後です。お見逃しなく!
写真展とお芝居はリンクしてないかも。でも、松原さんとは同じ世界を生きているように思います。写真展もぜひお楽しみください。このテキストの内容もリンクしてないかも…。

ご予約、お問い合わせはこちらから
https://kokemusukaori.com/stage/nakajimasan0369/

gallery0369さん展覧会情報はこちらから
https://gallery0369.jp/exhibition/2024matsubarayutaka_murakio_maetoato/

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