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亀のおっちゃん

今日は最初に一つ断っておかねばならないことがある。

自分で言うのもなんだが、
今日の記事は驚くほどくだらない。

そんなにくだらない内容ならば発信するなと
怒りの声が聞こえてきそうであるが、
私が書きたかったものは仕方がない。

くだらないという前提でお付き合い頂ける方は
ぜひ読み進めて欲しい。

私は毎日,
会社の最寄り駅から会社まで約20分の道を
歩いて通勤している。

こんな通勤スタイルになったのには理由があり、
過去の記事にも書いたのでぜひこちらも
読んで欲しいのだが、

毎日ほぼ同じ時間に同じ道を歩くので
必然的にいつも同じ人たちを見かけるようになった。

私は一般的な歩き方からするとかなり歩くのが速いらしく、
毎日多くの人を抜き去ってしまう。

そんな抜き去る一人の中にとあるおじさんがいる。

そのおじさんのことを私は心の中で“亀のおっちゃん”と
密かに呼んでいる。

「え?何で亀なの?」と思われた方もいるだろう。

実を言うと、私もなぜこのおじさんのことを
“亀のおっちゃん”と心の中で呼ぶようになったのか
わからないのである。

私は通勤途上の電車の中などで出会う人に
勝手にあだ名をつけることがある。

斎藤暁さんにそっくりというだけで名付けた「暁」
太っていて髭面という理由で名付けた「芋洗い」
キムラ緑子さんっぽいという理由で名付けた「ミドリコ」
いつも私が降りる駅で食い気味に乗ってくる「食い気味アゴマスク」

こうして思い返してみると
その人の見た目に由来するあだ名が多い気がする。

では亀のおっちゃんは亀っぽいのかというと
別にそんなことはない。

そもそも亀っぽい人がどんな人なのかナゾである。

にもかかわらず、私は彼のことを何の迷いもなく
“亀のおっちゃん”と名付けた。

もしかすると見た目ではなく、亀に関する名前の
誰かに似ているのだろうか。

いうまでもないが、亀梨和也ではないし、
亀田史郎(亀田三兄弟の父)でもない。

一生懸命亀に関わる名前の芸能人を思い返してみるが
上記の二人以外は特に思い浮かびもしない。

ということは亀にちなんだ名前が由来というわけでも
なさそうである。

となると、最後に残る可能性は
亀にまつわるエピソードがあった人に
何か似ているということである。

亀と聞いて思い出すのは一時米を直接購入させて頂いていた
近隣の農家のおじさんが物置で亀を飼っていて
子供たちと時々見させていただいたことがある。

子供たちはそのおじさんのことを
“亀のおっちゃん”と呼んでいたので、
その人に似ていればビンゴであるが、
どう考えてみてもそのおじさんと私が通勤で見る
“亀のおっちゃん”に共通点は見当たらない。

ここまで1000文字もの時数を使って推測してきたが
結局この答えは暗礁に乗り上げてしまったではないか。

中身がないうえに結論までスッキリしない記事で
終わるのはあまりに読者に失礼ではあるが、
浮かんでこないものは仕方がない。

そう思いかけた時、何か一つ見落としている気がした。

亀にまつわる名前の有名人を一生懸命頭に浮かべてきたが、
一人の有名人を忘れていた事に気が付いたのだ。

それは政治家の亀井静香氏である。

私が毎日見る“亀のおっちゃん”は
風貌が亀井静香氏に似ていたのだ。

私はテレビを見ないので長らく亀井静香氏を
見ていない。(下記の動画は最近見たが)

そんな私の記憶の中から亀井静香氏の顔が
消えかかっていた時に“亀のおっちゃん”に出会い、
無意識のうちに私はこのあだ名に行きついた。

どうやらこれが“亀のおっちゃん”のナゾの答えらしい。

冒頭に書いたようにこの記事はくだらない内容であったし、
読者の方々の「で?」という声は執筆中の
私にも時空を超えて聞こえてきている。

だが、リアルに結論を持たない状態で書き始め、
こうして1500文字を書き終える頃には
亀井静香氏が起源という結論にたどり着いた。

まさにこれは書くことにより自分との対話をなし、
一つの答えに行きついた事例である。

これからも今回のようなくだらない記事を
発信するかと思うが、
懲りずにお付き合い頂けると嬉しい。

ちなみに亀井静香氏の顔を思い浮かべていると
なぜだかふいに違う女性の顔が頭によぎることに
気が付いた。

その顔には見覚えがある。

フィギアスケートの荒川静香氏である。

亀井静香の“亀”ではなくこちらは“静香”の方に
引っ張られたらしい。
こんな思い出され方をしたと荒川静香氏に言ったならば
きっと思い切り背中を反らせて驚かれることだろう。


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