必要なのはテクニックではなく〇〇
実はここ2か月ほど筋トレを再開している。
別にマッチョになりたいわけではないが、
筋肉の衰えに抗いたいと思い再開を決意した。
とは言え、そんなに長いトレーニングの時間は
とることができないので、
短い時間でいかに効果的に筋肉にダメージを与え
いかに効率的に回復させるかを意識している。
人は不思議なもので何かをし始めると
それに関連する情報が目に付くようになるものである。
これをカラーバス効果というそうであるが、
まさにこの2か月ほどで私は知らぬ間に
筋トレに関する情報を目で追うようになった。
そんな中、昨日偶然YouTubeを開いた時に
とある筋トレの動画がタイムラインに表示された。
それは筋トレ初心者の方が陥りがちな
勘違いについて筋トレベテランの人が解説している
動画だったのだが、
その中である言葉が印象に残った。
その人はインスタライブなどでも筋トレの
発信をされているらしいのだが、
それを見に来られた人の多くが
「オススメのサプリは何ですか?」
「どんなプロテインが効果的ですか?」
というような質問をするそうである。
私はかつて少しウェイトトレーニングに
本気で取り組んだ時期があるのだが、
言われてみればその頃によく周りから聞かれたのは
プロテインに関する質問であった。
しかし、その人はそれに対してこう言ったのだ。
「所詮プロテインやサプリは補助食品なんです。
肉や卵などの食品からしっかりとタンパク質を
とらない限りデカくなんてなりようがない。
プロテインやサプリでデカくなれると
勘違いしている人は早くそれに気付いた方がいい」
この言葉を聞いて私はハッとさせられた。
このようなことが実は私たちの身の回りでも
よく起っているのではないかと思ったからである。
会社で何とか成果を出そうとしている人、
家庭でダイエットを頑張っている人、
副業で収益を上げようとしている人、
色んな事にチャレンジする人が世の中には沢山いるが、
その多くの人が成果がでるわけではない。
実際、多くの人は成果が出せずに
悩んでいるわけだが、
そんなときに多くの人は何かテクニックを
求めようとしてしまう。
このような悩みは
ある意味ビジネスには格好の機会なので
救いの手としてコンテンツやコンサルタントが
世の中にはたくさん存在している。
そして多くの人は何とか
成果を出すためのテクニックを手に入れようと
それらにすがる。
しかし、そこで得た情報を活かしてみても
成果が出ずに諦めてしまう。
私が知っている限りでもこのような理由で
挫折してしまった人が何人もいる。
しかし、これこそ筋トレの発信者の人がいう
言葉と同じなのではないだろうか。
簡単なテクニックにすがろうとして
そればかりに意識を向けてしまうことで
色んな努力をしているにも関わらず
成果が出ない点は筋トレも同じだからである。
いくらプロテインやサプリにこだわったとしても
トレーニングの質や量、食事のタンパク質量などが
足りていなければ体は決して大きくならない。
基礎的な部分が欠けたまま、
テクニック的な所を求めている限りは
決して成果など出るはずがないのだ。
そう思うと、私たちが何かに行き詰ったり
伸び悩んだりした際にすべきことはまず、
”基礎に立ち返る”ことではないだろうか。
私は学生時代に剣道をしていたが、
始めたばかりの頃も、ある程度熟練してきてからも
ずっと稽古の始まりは素振りからであったし、
面をつけて最初にするのは切り返しであった。
これは常に基礎に立ち返って忘れないための
儀式の様なものであったと思うが、
このぐらいしておかないと私たちは
ついつい基礎をおろそかにしてしまう。
こんな記事を書いている私も
これまでに色んなものにチャレンジしては
挫折を繰り返してきた。
だが、それらももしかすると
基礎が十分に習得出来ていなかったのが
成果につながらなかった原因なのかもしれない。
今取り組んでいることに対して
本当にちゃんと基礎ができているか
今一度見直してみようと思う。
そして、剣道の素振りのように
常にその基礎を忘れない仕組みも
作って行きたいと思う。
この記事を最後まで読んでくれたあなたも
何かに行き詰っているならば、
一度基礎に立ち返ってみてはいかがだろうか。
壁を超えようと何やら妙なテクニックを
求めるよりも、大事な何かがそこには
隠れているかもしれない。