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腰痛を改善して買い物に行くことができた男性のお話し

こんにちは。

奈良県生駒市で、はぎの台整骨院を主宰しております松本です。

今回は当院では、珍しい高齢男性の改善ストリーのご紹介です。

患者さん概要

80代の男性ですが、まだお仕事をされながら1人で暮らされています。お若い時は、身体も小さく体育を見学するくらい弱かったそうです。しかし、勉強が好きで、特に電子部品が大好きだったそうです。

そんな影響もあり、今は電子産業で海外の方とお仕事をされているそうです。数年前に車の運転が、自分で怪しいなと感じ、免許を返納されてから、ご自分の脚で歩いて移動し、買い物やお仕事に行くのも不自由はなかったそうです。

しかし、数か月すると、腰の痛みと足のしびれが現れたそうです。歩いていると最初は腰がダルくなり、次第に足までしびれてきたそうです。また歩いていて痛みとしびれがでても、座って休憩するとまたラクになり歩けるといった状態に陥ったそうです。

あまりの不自由さに病院で検査をうけたところ、脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう※1)という診断をもらったそうです。

※1…腰にある神経が通っている管が狭くなり、脚から先にしびれが出ます。脚がしびれても休憩したらまた楽になるという「間欠性跛行」と呼ばれる症状が出ることが有名です。

しかし、医師からは「もうお年もお年ですし、なにも施すことはありませんね」と言われ、落ち込んだ気分になり、湿布をもらって帰ってきたそうです。

しかし、一人暮らしなので日用品や食料を買い物に出たり、家の中の移動も歩けないと困るという事でご自身でいろいろと調べて頑張られたそうです。

近所のお風呂屋さんにある電気風呂に浸かりに通ったり、派遣マッサージをお願いしたりされたそうです。しかしながら思ったような改善が出来ず、免許を返納したことを後悔したこともあったそうです。

そんな中、どうしても買い物に行かないといけないので駅まで歩いていく途中、休憩した時にちょうど当院が目に入ったそうです。半ば諦めながら「脊柱管狭窄症なんですけど、、、」と入って来られた姿はいまだに鮮明に憶えています。

改善のヒント

この方の場合は「家から駅まで休憩せずに歩けるようになりたい」といったご要望でした。腰の管を開けて掃除したり、広げることはできませんが、邪魔している筋肉や姿勢の問題であれば軽減することが出来ます。

初回の検査では、今までの頑張りが意外な形で発見されました。

うつ伏せに寝る事が難しいくらいに筋肉がガチガチに硬くなっていました。お話を聞いてみると、週に3回1時間くらい電気風呂で腰に電気を当てていたそうです。当てている間は気持ちよく、お風呂から上がると腰が軽くなったそうです。しかし長時間、強い電気を当て続けるのは刺激が強すぎます。逆に身体は守ろうとして、筋肉が硬くなってしまいます。

さらに週に一回のペースで90分のマッサージを受けていたそうです。特に学生時代にアメフトをしていた大柄な男性が、強く押してくれるからとお気に入りだったそうです。これも先程と同じく強すぎる刺激となり、逆効果だったと想像されます。

これらはついついやってしまいがちな良くない方法です。気持ちいいのは確かですが、改善したいのであれば他の方法を探されることをオススメします。

改善の軌跡

検査から刺激によって反応として、筋肉が硬くなり、よけいに脊柱管狭窄症をひどくしている可能性がありました。治療はできるだけやさしい力で、きちんと筋肉を緩めていく必要がありました

当院では身体に流れている微量な電流と同じ周波数で、ほとんど感じないレベルのやさしい刺激の電気治療機器を使って、筋肉を緩める方法を行っています。(電気風呂や多くの電気治療器は低周波を使用しており、この機械とは全くの別物です)

そしてゆるんだ後に、手で全身のバランスを整えることで、身体へのストレスを最小限に押さえながら、筋肉を緩めて柔らかくします。

治療の途中では、物足りないような感覚でしたが、ベッドから立ってもらう時に「あれ?腰が伸びやすい」と驚かれていました。

翌週、2週間後と間隔を空けて診せてもらうように提案し、その通りきっちりと通ってくださいました。だんだんと筋肉も緩んで、ラクに動けるようになってきていました。

そして先月、ご予約の時間の10分以上も早くお越しになりました。いつも5分前くらいにお越しになっていたので「どうされました?今日は随分と早く着かれましたね」とお聞きしました。

すると「ここに通い始める前にかかっていた駅までの所要時間を逆算して、家をスタートしてみたら、こんな時間に着きました」と嬉しそうに教えて下さいました。前までは3回ほど休憩が必要だったそうですが、今はノンストップで来ることが出来るようになったそうです。

おかげで買い物も心配せずに行けてますと話してくれました。仕事でも腰を心配しなくていい分、前向きに考えられるようになったそうです。

また「私たちのような世代は、ネットで買い物するのがどうしても不安で、特に食料品は目で見て確かめて買いたいんです」と特有のお悩みがあることも教えてくださいました。

腰が痛くなってからは、ネットや宅配を使って買っていたそうですが、今は散歩も兼ねて近所のスーパーまで、歩いて行けるのが嬉しいと喜んでもらえました。まだスーパーまで歩くのは何度か休憩が必要なので、休憩の回数を減らしていけるように、これからも身体をお願いしますと言っていただけました。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

高齢でもパワフルでやりたいことがある方は素敵ですね。

治療をさせてもらった立場から見ても、ご自分で今のままの生活を続けていきたいという意思があり、なんとか良くなりたいという気持ちが強くあった事は、改善に向けて大きな力になったと思います。

出来ていたことが出来なくなるのは本当に辛く、受け入れがたいものです。この方が、年を重ねても、そういった前向きな気持ちが失われなかったのは、お仕事を楽しくされていたことも関与しているのかもしれませんね。

これからもお仕事を楽しみながら、元気よく自分の足で歩いて、好きな所に出かけてくださいね。応援しております。

腰痛のご相談はお気軽にどうぞ。

特にご自分で何とかしようとしたけど、うまく出来なかった方のご相談も大歓迎です。


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