グランディディエライトのお話
こんにちわ😊
いつもご覧いただきありがとうございます。
MACRAME KANOの石野です。
今回はグランディディエライトのお話です。
先日タイからグランディディライトのルースを送っていただきました。
円安の影響もあり、なかなか決断が厳しかったのですが、お世話になっているセラーさんが「いいの、あるよ!見てみる(むしろ買って)」と前のめりにメッセージをくれたので、以前から欲しかった天然石ということもあり思いきって見せていただくことになりました。
既に数点アクセサリーにお仕立てしているのですが、どれもがとてもかわいく美しいフォレストグリーンのルースばかり。
大きいものから少し小粒のものまで数点を送ってもらい、意を決して編むまで大切に保管箱に入れています。
・グランディディエライトは高嶺の花だった
グランディディエライトとの出会いはもう6年以上前になるのですが、その時は名前は知っているけどどこから仕入れたらいいのかわからないし、かなりいいお値段だったこともあり高嶺の花でした。
もちろん、現在もそれなりの価格で取引がされていますが、今よりずいぶん高かった印象があります。
近年新しい鉱床が見つかったことや、それなりの品質のものが採掘され、流通量が以前と比べて大きくなったからだそうです(といっても、この情報を入手したのは最近で、流通からいうともう少し以前から太くなっていたそうです。2014年にマダガスカルで新しい鉱床が見つかったことも大きかったそう)。
昔は「御禁制の石」なんて言われて、輸出制限がかかっていたり、その影響で高かったり、ハイクオリティのものはほぼ手に入らなかったし、マクラメで編めるサイズのルースはほとんどなかったので、そこから考えると現在の状況はとても嬉しい限りです。
・グランディディエライトの魅力
さて、私にとってそうした想い出のあるグランディディエライトですが、この天然石の魅力はなんといってもその深い森を思わせるようなグリーン。
マクラメで使用するルースはジュエリークオリティではないにしろ、やはり若干透明感がある方が好きなので、先日交渉させていただいたセラーさんにも「できれば透明感のあるものが欲しいんだけど」とお願いしました。
人によって好みは分かれるかと思うのですが、どこかこう、霧がかったような透明感のあるグリーンは霧煙る山野や神社の境内のような神秘的な雰囲気がして好きです。
そんなこんなで、あれこれと悩ませていただき送っていただいたのが、今回を含めた数点のグランディディエライトのルースです。
以前Twitterでグランディディエライトのルースをカット、研磨されていた方のお話を見ましたが、この天然石硬度が約7.5あるらしくかなり加工が難しいらしいのです。(その方は手研磨をされたそうなのですが、その大変さたるや…)
水晶が7ですから、それよりも固くサファイアやルビーに近いと知って正直「うわっ」と思いました(いい意味で)。
研磨の機械や切断具があるとはいえ、ルースひとつひとつの加工は本当に大変なものだと思います。(研磨職人さんには頭が上がらない石野です)
・今回製作したアクセサリーについて
話はずいぶん脱線してしまいましたが、様々な人を経由して届けていただいたグランディディエライト。
大切に丁寧に編み上げて、一緒にお出掛けできる鉱物アクセサリーにお仕立て致しました。
今回は手首がスッキリと見える、フロントにワンポイントを置いたスッキリタイプ。このデザインは何度も編んでいるのですが、中央と左右の幅の差のお陰で手首がきゅっと引き締まって見えるのが特徴です。
糸色はグランディディエライトの少し透明感のあるグリーンを引き立てつつ、日本人の肌色に合いやすく、コーディネートに使いやすい糸色を選びました。(今回はダークブラウン)
14kgfビーズをアクセントにしているので、silver925だと肌かぶれしてしまいがち、と言う方にもおすすめです。
手首に合わせていただくときと、光が通ったときの印象がまた違うので、手首をふと見下ろしたときの緑の印象が時々で変わるのも楽しんでいただけたらと思っております。
シラーと言うほどではありませんが、シルキー風味の細やかなキャッツの名残のようなものが光の辺り加減でみられる時もあり、とても表情が豊かなルースです。
大量に同じ種類のルースをいくつも仕入れられないからこそ、ひと粒一粒をかなり慎重に吟味しつつ、日常でお使いいただくときお客様に喜んでいただけるような笑顔を想像してルースを選んでいます。
まっすぐで力強い、優しく麗しいグランディディエライトの表情をお楽しみいただけましたら嬉しいです。
グランディディエライトのブレスレットは今週水曜日、shop掲載予定です。掲載を楽しみにしていただけましたら嬉しいです✨