今週の人気商品ベスト3
おはようございます♪
いつもご覧いただき、ありがとうございます!
MACRAME KANOの石野です。
さて、今回は「先週の統計データ」から「今週の人気商品ベスト3」をご紹介させていただきますっ!
≪今週の人気商品ベスト3≫
・第三位
ホワイトラブラドライトのマクラメペンダント
透明感のある石質に美しいロイヤルブルーのシラーが浮かび上がる、神秘的で美しい大粒タイプのペンダントです。
500円玉くらいの大きさなので、遠目からでもワンポイントになる印象的で上品なデザインが、石野の推しポイントです。
離れているところからでも、角度によって滑らかに浮かび上がる青い輝きが目を惹きつけます。
🌟製作のこだわり
大きめのルースなので、0.25mmで編むためにまず縁取りのフレームを囲む糸を編むのがとても大変でした。全ての基本、全てのかなめである「はしご編み」を淡々と延々と、ルースに沿うように長さを合わせて編むところがとても神経を使いました。
また、ホワイトラブラドライトの石質を邪魔しないようにあれこれ悩んで決めた糸色は、上品な色のため「焦げ」に弱く、焼き炙りで糸を整える時、ものすごく慎重になります。
また、今回は3つの輪っかのようなデザインのペンダント飾りを上部に編み込んだのですが、この輪っかは日本の伝統紋様からインスピレーションを受けました。「たくさんの幸せが重なり合って相乗効果を生み出しますように」というひそやかな願いと共に、すっきりとシンプルながら上品にまとまるように仕上げております。
・第二位
アイオライト×ハーキマーダイヤモンドのアシンメトリーブレスレット
昨年から定番の「アシンメトリーシリーズ」から、アイオライトがランクイン。透明感のある石質の中に広がる、落ち着いた菫色がつやつやで目を引きつけてくれます。サイドの編み込みにはピンクトルマリンと宝石質のアパタイトを編み込みました。
🌟製作のこだわり
今回のアイオライトはインドのセラーさんから直接購入した、実は石野イチオシのルースです。透明感のある宝石質を持ち合わせる美しいルースで、少し暗がりと日向とでは表情が違って見える美しい粒。プルつやでつやつやなのはもちろん、吸い込まれるようなアイオライトカラーに製作中胸きゅんの連続でした。
アイオライトだけではやや落ち着きすぎた印象になるので、14kgfビーズや天然石ビーズをあしらっています。また、こちらのデザインにはピンクトルマリンと宝石質のアパタイトを編み込んでいます。優しくてふんわりとしたニュアンスカラーが、全体の雰囲気を程よく明るくしてくれている印象です。
アイオライトはよく、ダークネイビーやブラックの糸できゅっと引き締めて編むことが多いので、かなりカジュアルでかっこいい印象のものが多いのですが、今回は上品でありながらもシックに楽しんでいただけるように細かな部分にこだわりを詰め込みました。
・第一位
アイリスクォーツのマクラメペンダント
第一位はアイリスクォーツのマクラメペンダントでした。
これまでにも何度か製作したことのあるルースなのですが、大きい。そして、大きく、虹が美しく、濁りがほとんどない。これにつきます。
🌟製作のこだわり
縁取りを囲もうか。それともかけ編みで仕上げるか。
かなり悩んだ作品です。どれくらい悩んだかというと4か月は悩んだでしょうか。
アイリスクォーツのルースは大小さまざまなもの。個体のクオリティの差もあり、穴あきのものもあったりと、その時々の出会いによって作品の全体像が変わってくる、シンプルなのにかなり個性的な存在です。
今回のアイリスクォーツは丸みのあるハーフスフィアタイプ。ゆがみのない美しいカットの中に、これまた濁りのない清流のようなクリスタルの透明感が広がり、虹色が広がるとても美しいルースです。
水晶ゆえにこの大きさ、厚みのためやや重さがあります。この虹色水晶をさて、いったいどうやって仕立てようか。
縁取りを囲むときゅっと全体が締まっていいでしょうし、かけ編みで編み込むと透明感が生かされて虹が明るめに輝くでしょうし。
せっかくのシャボン玉のような虹色水晶。せっかくだからかけ編みで編もうか。
というところではありましたが、ここで最初の関門が出てくるわけです。というのも、かけ編みははしご編みの5倍以上難しい。何が難しいって、編み糸の数は少ないのだから編むのはチャチャッと簡単でしょ??と思うかもしれないのですが、少ない糸でバランスを見ながら「絶対に落ちないように」しっかり固定するってかなり難易度高めです。しかも天然石がつるつる滑るっていう。
糸が細い上に編み糸の数が少ないので、絡みやすく、糸がほつれやすく、失敗すると糸が痛んでしまうので「一発勝負」です。もう必殺仕事人です。シャキーン。
しかし、せっかくかけ編みの糸が出来上がったとしても、今度は第二関門。「バランスを見ながら糸を固定」という領域が出てくるんですね。
凹凸のある原石でさえかなり大変なのですが、つるっとよく磨かれたぷっくりルースなんて言うものは、もう滑る滑る。そこを、滑らないようにがっちり止めちゃうので「受験のお守り」でいいんじゃないか、と固定した後思えるほどです。
ただ、ようやくここで第二関門を突破したとしても、次は第三関門があるのですよ。第三関門は、題して「美しく見栄えよくバチカンを作ろう」なんですよね。
かけ編みの場合、糸をかけられる部分が限られてくるのと、追加で糸を足した場合「妙なダマ」を作って見栄えを損なわないようにしなければならない、という関門があります。せっかくぷっくり綺麗なルースなので、野暮ったく仕上げるのはさすがに「野暮ってもん」じゃないですか。(ただ野暮って言いたかっただけの気がしますが)
そこでかけ編みの糸をしっかりと固定した後、バランスを見ながら手繰り寄せて張り詰めた者を、糸にかけ、糸を足して全集中糸の呼吸で編んでいくわけなんです。これがかなり、肩こりと眼精疲労にこう。
そうして出来上がっても油断ができず、しっかりルースが固定されているか、バランスはいいか?糸を焼しめた時の強度はどうか?ということを、仕上がり後要チェックします。かなりチェックします。チェック、ダブルチェック以上にチェックします。
それから、少し端折ってしまったのですが、裏側も綺麗に整っているか?表面だけきれいに仕上がってはいないか?ということを見て、納得したうえでペンダント紐を作成する、という流れになります。
もう何を書いてるんだかわからない感じになってきたのですが、ぷっくり大きめルースをかけ編みで編むというのは、「時ヨ止マレ」くらいにルースにお願いしつつ仕上げていったりします。
そうして、ようやく仕上がったアイリスクォーツのペンダント。
まだ店舗に腰を据えてくださっているのですが、初日からたくさんの方にご覧いただけて本当にうれしく思っております。
一期一会の虹の輝きでございますので、どうぞ、ご縁を感じた方に日々楽しんでいただき、指先でコロコロ転がしながら水晶の透明感と虹の美しさに心癒されていただけましたら嬉しく存じます✨
・ONLINE SHOP
世界中からひと粒一粒吟味して、丁寧に選び抜いた天然石を、糸を使って職人技で身に着けられるアクセサリーとしてお仕立てしております。