リアル呪物ルビーのペンダント
今日はちょっと異色の話をしたいと思います。
MACRAME KANOの石野でございます。
先日Instagramの方でちょこっとお知らせをしたのですが、本日はこちらのタイトル写真のペンダントについての不思議な偶然のお話です。
まずはこちらの写真をどうぞ!
こちらは「ガネーシャ」さん姿が彫り込まれている「ナチュラルルビー」のペンダントです。
ここで言うナチュラルルビーと言うのは、加熱や鉛ガラスなどの含侵処理が為されていない状態の「ルビー」と言うことになります。
天然石のアクセサリーなどで透明感がある粒感が美しいルビーの一部を除きほとんどは、色合いを美しく見せたり、透明感溢れる粒感を楽しめるような「加工」が施されています
そうした加工が悪いのではなくて、一般的に施されることが多い処理方法だよ、と言うことをお伝えしたいと思います。(ターコイズなどは石がとても脆いのでスタビライズド処理という処理が為されますし、アクアマリンも色合いを美しく見せたり透明感を増すために含侵処理などが施されます。それぞれの天然石の色合いや風合いを美しく楽しむための処理、と思っていただければと思います)
すこし脱線したのですが、今回はそうした処理が為されていない「ナチュラル」な状態のルビーとなります。
・経緯
このガネーシャさんの彫刻(カービング)ルースが私の手元に到着したのは5月の終わりごろでした。インドから、いつも仕入れるバイヤーさんに発注したものを3月に送っていただき、約2ヶ月ほど経過して他のルースと一緒に到着したものの一つでした。
以前同じタイプの形状や大きさ、重さが違うルビーのガネーシャさんのルースを仕入れたことがあるのですが、ひとつは主人に。もう一つは切望していただいていたお客様のところへ旅立っていきました。
主人はルビーのガネーシャさんのペンダントをとても気に入ってくれていて、ほぼ日常的に持ち歩いてくれています。もう一つのガネーシャさんもお客様にとても愛されているようでした。
主人がこのガネーシャさんのペンダントを持ち始めてから、タイミング的に昇進の話があったり、少額ですが宝くじが当たったりするようになり、大きな幸福が舞い込む!と言うほどではなかったのですが、そうしたのを目の当たりにして、「え、私もマジで欲しいんだけど」と思うようになりました。(ご利益欲しい族)
とはいえ、全ては本人の頑張りですし、周りの方が支えてくださったからですし、タイミング的にそうだっただけだというのももちろんわかっています。
でも、「あやかりたい」と言うのが本音のところで、仕事は頑張るけれど、あやかりたい!!!!と思ってしまった私は、お財布の口を開いたり閉じたりしながら、思い切ってポケットマネーで購入することにしたわけです。
そして到着し。
「しまったな」と思ってしまいました。
なんかこう、通りすがりに喫茶店に入ろうとするも、なんだか嫌な気持ちがするような瞬間だったり、なんか今日あんまりよくない日だと思うと、靴の底に誰かが捨てたガムが張り付いたり、言葉では言い表せないようななんだか「ちょっと嫌だな」と言うもやっとした感じがありました。
とはいえ、そういうのは大体思い込みなので、大概はスルーするに越したことはないのですが「悪い予感ほどよく当たる」ということで、見逃すこともできず。
そうして5月に到着したまま、なんとなく引き出しの石保管棚に保管して、忘れたままになっていました。
・タイミングがたまたま…だけども…
そうして10月。
SHOPもリニューアルするのだし、心機一転!私も何か自分の仕事でテンションが上がるようなものを作ろう!!と思い立ち、そういえば「あのガネーシャさんのルビーあったよね」ということで引っ張り出してきた、というわけです。
実は最初は販売用にしてもいいかな、と思ってはいたのですが、先ほど申しました通り「なんとなく、嫌な感じ」「サンドペーパーで指先をざらっとするような感じ」があり、しかも仕入れが結構したので、これを販売用で出すとなると結構な価格になってしまうぞい、という点の現実的な躊躇もございました。
だからこそ、自分仕事頑張れ用兼観賞用、としてひっそり楽しもうと思っていたのですが…。
人生には、運がいい日もあるし、悪いと思うような日もあります。浮き沈みがあり、そこそこのトラブルに見舞われることもあります。因果関係はさておいて、物事が重なる、という日もあるんです。そう、あるんです、が。
ペンダントを仕立てて装着した初日、私が長年愛用していた仕事用のカメラが壊れました。8年ほど使っている愛用のカメラだったのでショックが大きかったのですが、カメラはスマホで代用が利くのでしばらくは我慢して、あるものをうまく使おうと切り替えました。
その日の夜、買ってから5年のエアコンの調子が悪くなり、明らかに不調になりました。冷房が全然効かず、生暖かい風が左の部分だけからゴォオオオオオオオとものすごい音をたてて流れてきます。中央とか右側から一切風が流れず、室外機を確認すると、動いていない始末。
電源を完全に落とし、コンセントを抜いてから数分後さして再起動しても、室外機はうんともすんとも言いません。まだ、買ってから5年だったのに。
今年は本当に暑かったから、エアコンも疲れたのかな、なんて思っていました。
ただ、偶然が重なっただけだ。と思うには思うのですが、さすがに家電が壊れるのはダメージが大きいのです。
ですが、ただ重なっただけ。
・心折れる。どうするこれよ
家電は何故か示し合わせたようにある日突然、一緒に壊れてしまうことがありますよね。ルビーのガネーシャさんのペンダントのせいなんかではない、と思おうとして、翌日も「せっかく作ったのだし」と思ってペンダントを装着しました。
すると、夕方買い出しのために、車に乗ろうとしたところ。なんだか違和感を感じました。
エンジンをかけると、なんだかどこかから工事現場のような音が聞こえます。右側の窓の外をふと見ると、私の車のミラーの右側が変な方向に曲がっていて、ガガガガガガと音を立てていました。何かが明らかにぶつかって曲がっているミラーを見つめ、思わず悲鳴を上げました。
え、これどしたらいいん?
すぐさま実父に電話をかけました。自動車整備士の父の教えに従って復帰したのですが、中のコードが断線したのか、けたたましい音を立てています。そのあと聞きましたら、見て見ないとわからないけどウィンカー一体型のミラーだと総とっかえになるから2-3万くらいかな、ってね。わぁお。
いやいや、ルビーのガネーシャさんのせいなんかじゃないもん!
とは思いたかったのですが、ちょっと心が折れてしまいまして。
何か特にすごいいわくがあるとか、そういうわけではないんです。ただ、タイミングがたまたま重なっただけなのですが、こうまで重なってしまうと「装着するのが怖い」わけです。
やっぱり、直感に従って販売しなくてよかったと、心から思います。
そんな個人的呪物になってしまったルビーのガネーシャさん、さてどうするかな、と現在途方に暮れております。
呪物集めていらっしゃる蒐集家の方に引き取ってもらおうか、はたまたしばらく置いておくか、よくわからないけれどお祓いとかしてもらうべきか。
これってやっぱり、なんか憑いているんでしょうか?
識者の方のご意見をお聞かせ願えましたら幸いでございます。