【マスターデュエル】異星戦隊実装後の「勝鬨」デッキ
マスターデュエルに異星戦隊ビッグ・バンと言う新規がやってきました。
星5戦士で比較的容易なSS効果、条件付ながら妨害効果まで持っている優秀なモンスターです。昔作っていたパラダイスマッシャー軸の勝鬨のアップデート欲が駆り立てられたため、アップデートの上で構築方針等をまとめることにしました。
デッキ構成
カード個別の採用理由を整理する前に、構築指針に関わるいくつかの論点と個人的回答を整理します。
勝ちパターンをどう定義するか
先攻ならば3ターン目、後攻はOTKを狙う、、と言いたいところですが、ステータス・効果両面で超重要札の戦士長の下記制約との兼ね合いで「1回のバトルフェイズで必ず仕留める」をゴールに設定しました。
動く上で戦士長の供給と融合を引っ張ることが重要ながら、これを行うと攻撃が出来なくなる不条理。なので戦士長を出す時はリソース確保・盤面形成に専念の上、バトルの準備が整ったタイミングで確実に仕留めることをゴールにした次第。
このゴールを満たす上では妨害盤面で相手の動きを阻害することと並行し、既に出来上がった盤面を壊滅させながら相手リソースをジリ貧にすることも有効策として認識しました。この認識がベースになって次の論点を回答することになります。
誘発量・捲り量の総量と配分をどうするか
個人的に40枚デッキであれば総量は10~14枚搭載したさがありましたが、今回は残スペースを加味すると11枚の確保が出来そうだったため、11枚の配分について検討することにしました。
結論としては捲り側を厚めに積んで、誘発はその捲り札を引き込めるチャンスを作るGだけを投入しています。この理由はざっくりこんな感じです。
勝鬨自体、魔法・罠に触ることが出来なくて捲り札の重要性(特に後ろに触れる札)が高い
誘発を厚くして相手の動きを阻害したとて、戦士長の制約上攻め潰すプランが取れない
そもそも11枚誘発は少なくないけれども、と言う分量なので、振り切るにしてもパワー不足感が拭えない
なので1枚のパワーが高い捲り札を厚くする形での補填を検討
さらに言えば、捲り札の検討候補に戦士長と制約がかぶる拮抗も含めて見繕える点も良かったです。単純なパワー勘定でデッキをどうするかを考えることが出来ました。
個別カード紹介・採用理由
メインデッキ
ジャックス・ナイト
星5バニラ。ジョーカーズ・ナイトで墓地に落とす役目が専ら。1枚だけでも素引き時に融合素材や狂宴で盤面供給等使い道は無数にあるため、素引きを恐れない意味で1枚採用。
チューン・ナイト
エクスパラディンのお供。エクスパラディンが手札も含め装備カード化出来るため、素引きがクリティカルにならない。よって1枚採用。
バーバリアン0号
星5戦士でGSを作る動機を狂宴と一緒に作っている重要カード。NS権はエクスパラディンに割きたいため、基本はイゾルデでギアブレードを落としながらリクルートすることに。この動きは狂宴サーチにギアブレードも戻ってくると2枚のリソース補充になりめちゃくちゃ強い。一方で素引き時にイゾルデのパワーが1割程に落ちるので素引きケアで2枚採用。
増殖するG
上述の通り今回採用した唯一の誘発。相手に圧をかけられる上捲り札を集める役目もこのデッキとマッチしている。無論3枚搭載。
昇華騎士-エクスパラディン
イゾルデ作成担当。戦士長とこのカードがあればイゾルデ0号イダテンは確実につながるので是非引き込みたい1枚。3枚採用でそれを狙う。
オーバーレイ・ブースター
ビッグバンが来る前からイダテンでサーチする筆頭候補として運用。最終盤面形成の上で星5を並べたいため継続して採用。素引きの場合もジョーカーズがいればNS無しで星5戦士が2体並ぶので使いやすさも多少なり担保。とは言え1回のデュエルで何回も運用するカードでは無いので1枚。
天融星カイキ
メインデッキの勝鬨モンスターズではトドロキと一緒に生き残った数少ないカード。星5戦士な上光属性なのでプレアデスにもなれる。相手ターン中の蘇生+融合もエンドフェイズに使える点含め小回りが効く上、素材に自身を加えなくても良い点もナイス。ただし初動には全く関与しないため1枚だけ採用。イゾルデのサーチ効果で引っ張ることが多い。
ジョーカーズ・ナイト
展開役兼無限リソースとして重宝する重要カード。Rの性能では無いが、調べたら紙ではURと知り納得。このデッキの場合はジャックスを素引きしていても半永久的な融合素材として運用が出来る点でも特に困る場面が無い。非常に多様な活躍が見込めるため3枚採用。
アマゾネスの戦士長
メインデッキでは一番のキーカード。星5戦士のステータスに自己SS持ち、その際に融合まで引っ張れる恐るべきカード。上記の様に攻撃に制約がかかるが、展開先については特に言及が無いため後続の柔軟な展開を損なわない。このカードの有無で盤面強度も変わるため3枚採用は必須。
異星戦隊ビッグ・バン
今回のデッキ作成の契機となったカード。役割はブースターと一緒だが、ブースターと違い攻撃表示でも出せる上、盤面によっては相手メインフェイズ中のフリチェ妨害にもなれると多芸さでは上。ただし素引き時に活用出来る場面はブースターの方が選択肢が多いため、素引きはあんまりうれしくない寄り。よって1枚採用。
地雷星トドロキ
融合内蔵モンスターな上、カイキと異なり自力でSS出来る、自分ターンで融合可と柔軟性で勝るカード。融合はバトルフェイズのみなため、先攻の場合は専らイゾルデ素材として運用。戦士長の制約でバトルに入れないことも多く、しかも星6なため狂宴で蘇生出来ないステータス上の噛み合わなさも残念。星5なら文句無しで3枚搭載していた。
ハーピィの羽根箒
モンスター側で出来るバック除去がプレアデスとリトルナイトぐらいなため、足りない手段を埋めるべく採用。制限カードなため1枚採用しか道は無い。
融合
デッキの核であるイダテンにつなぐ最もシンプルな方法。戦士長でサーチが出来る意味では枚数を削っても良かったのだが、戦士長に妨害を食らった場合の貫通札になれることも加味すると素引き上等で3枚採用で良いかなーで一旦運用。カイキやトドロキもいるので2枚でも十分かもしれないと悩み所。その答えはデュエルの中で見付けるしかない。
大嵐
事実上羽箒2枚目。このデッキは別に永続やフィールドを貼ることも無いので自分の魔法・罠も破壊されることは全然影響無し。制限カードなため1枚採用。
増援
4枚目のエクスパラディン。制限カードなため1枚採用しか出来ない。
蛮族の狂宴Lv5
星5戦士を集める動機になるカード。手札からの盤面供給にも対応している上1体だけの供給も可、しかも名称ターン1も無いと非常に便利。腐る場面がほぼ無い上3枚使うデュエルもざらなため3枚採用。
ライトニング・ストーム
発動条件こそあるもののモンスターにも魔法・罠にも触れる汎用除去。先攻で腐るリスクはあるが魔法・罠に触れない致命的ネックの解消のために強気の3枚採用。ただし要検討事項ではある。
執念の剣
イゾルデを必ず使える様にするために採用。イゾルデ素材に装備すれば素引きもケア出来る上、デッキロック問題もイダテンのサーチでシャッフルを挟めるためあまり気にならないことが多い。素引きケアが出来るため1枚だけでOK。
フェニックス・ギア・ブレード
装備の中でも屈指のパワーカードと思う。どうしてNなんだ。装備モンスターがバトルした後に墓地に送ると盤面上の全戦士が2回攻撃が出来る様になる。このカードによってイダテンを出せない盤面でもOTKを狙える様になった。イゾルデ効果で墓地に送れば自動的に手札に戻ってくるため回収も容易。サーチが容易なことを加味して1枚だけ採用で十分に運用出来る。
アマゾネスの叫声
戦士長サーチ札。戦士長の有無でパワーも変わることを加味して3枚搭載。必ず戦士長につなぐ気概をデッキに込める。
拮抗勝負
戦士長の制約でバトルが出来なくなるならばと採用した捲り札。メインフェイズ1を犠牲にするため、パラダイスマッシャーを使えない意味では捲り札の中で最もパワーが低い。しかしモンスターと魔法・罠両面を広く削れる点はリソース差を重んじるこのデッキと噛み合う上、捲り札の厚みを作りたいこともあり3枚採用。実際決まれば強い上、パラダイスマッシャー懸念もプレアデスとデスマキナ盤面でカバーも出来る。
EXデッキ
鋼鉄の魔導騎士-ギルティギア・フリード
自身を対象にする効果無効と盤面破壊、2回攻撃、自己パンプと幅広い効果の持ち主。イゾルデ展開の中で賄ったカイキと0号を素材に出すことが多いかも。パンプ効果はカイキの蘇生条件も満たしてくれる点でも噛み合いがある。下振れ盤面時に立てる役として1枚だけ。
覇勝星イダテン
狂宴と並ぶ星5戦士でデッキを組む動機。着地点としても目指すカードになり、リソース確保にフィニッシャーと非常に重要な役割を果たす。サーチでブースターかビッグバンを引っ張りつつ盤面供給することで制圧札のプレアデスやデスマキナ、パラダイスマッシャーにつなぎ、戦闘の無類の強さは文句無し。2枚採用で当初は検討していたが、後述の様にライジンを不採用にしたので3枚に。2枚はほぼ確実に利用するので予備含め3枚あっても良さそう。
覇道星シュラ
戦闘に関しては無敵、後続でイダテン供給とアフターフォローも出来る偉いカード。めちゃくちゃ出す場面がある訳では無いが、エクシーズやリンクを主体とするデッキに対しては盤面に送り出したい。半分御守の意味合いで1枚だけ。
セイクリッド・プレアデス
光属性の星5が多いこのデッキでは簡単に用意出来る制圧札。貴重な魔法・罠除去として活躍出来る他、セルフバウンスも視野に入れられる柔軟性も素晴らしい。
DDD狙撃王テル / DDD赦俿王デスマキナ
テル単体で使うことは無いのでセットで。ターン1無くモンスターのエクシーズ素材化が出来るため、実質高性能な2回除去が出来ると思うとかなりのパワーカード。展開も星5が2体いれば作れるため、妥協盤面を作る場合は一番優先して狙う。
No.67 パラダイスマッシャー
ギャンブル効果ながらモンスター効果と攻撃宣言を封じる驚異の制圧札。そのギャンブルもエクシーズ素材を持っていれば相手の出目をコントロール出来るため、3体素材で出せばほぼ確実に通すことが出来る。効果が発動すれば盤面に維持する必要も無いため、リトルナイトあたりの素材にしてしまうのも手だろう。一番理想の展開はこのカードで制圧の上、返しのターンで一気に攻め潰すこと。
召煌女クインクエリ
墓地の星5を蘇生。汎用的な性能に加えて破壊された時のリクルート効果もあるので、このカードを構えつつパラダイスマッシャーを作るパターンもたまに挟んでいる。蘇生自体もカイキの効果を自ターンでも狙える点がメリット。
聖騎士の追想 イゾルデ
展開上一番のキーカード。このカードをほぼマストで挟むので、要するにマストカウンター。サーチでは融合素材になる星5を引っ張ることが大半で大体カイキを狙う。リクルートではギアブレードを落として0号が盤面含め3枚もアドバンテージを稼ぎめちゃくちゃ強い。サーチよりもリクルートの方が重要性が高いため、サーチに対してヴェーラー・泡影を打たれた場合に出し直した上でリクルートを発動するプランも視野に2枚採用。
剛炎の剣士
戦士全体へのパンプ効果持ち。非常に手軽にカイキの蘇生条件を満たせる上、破壊された場合も墓地の0号を蘇生して狂宴を補充出来るとアフターフォローも万全。炎属性なため光属性が多めの配分上ギルティギアフリードにもなれる点も地味に偉い。
S:Pリトルナイト
実は戦士な上闇属性な点でもギルティギアフリードになれたりとシナジー自体もあったりする。パワーロードオーガにつなぐ貴重なリンク値2にもなる。直接攻撃が不可になるデメリットもタイミングを選べば戦士長や拮抗と噛み合うので問題になることも回避出来る。
剛鬼ザ・パワーロード・オーガ
剛鬼モンスターを要求しない剛鬼リンク体。完全耐性に加えて自身リリースで4枚まで盤面に触れる点も強力。耐性をベースに耐えながら、準備が整ったところで大量に盤面に触りに行く形が理想。
採用しなかったカードたち
何となくつっこまれそうな順で書きます。
覇雷星ライジン
貫通効果とエクシーズ・リンク体へのダメージ倍増、破壊時のアフターフォローと性能はイダテン、シュラにも負けない勝鬨テーマモンスター。融合素材に求める地属性戦士が0号かトドロキしか不在で、前者はともかく後者はイダテンを積極的に狙うことになるため盤面に出すチャンスがほとんど無く不採用に。
カオス・アンヘル-混沌の双翼-
光星5を2体並べればシンクロ出来る。汎用的な除去やモンスター効果耐性を考えると個人的にはライジンより優先度は高い。シュラにするかアンヘルにするかで結構悩んだが、今後の調整事項に。
地葬星カイザ
ウォークライを混ぜるのであれば採用候補になるが、勝鬨を中心とするギミック上はカイキを落とすだけになるので不採用に。0号を星5に変換する動きも素引き前提で再現性が無い。
地翔星ハヤテ
光戦士が多めなこと、素引きした時のカイキをSS出来ることを加味すると選択肢の1個。星5を並べてデスマキナも狙えたりと果たせる役割も幅広く、個人的には融合1枚と入れ替えで搭載を検討する筆頭候補。今回外した理由はエクスパラディンや素引きした0号とNSがかぶることを懸念したため。
魔導騎士ギルティア-ソウル・スピア
妥協NSが出来る上対象を取らない除外まで搭載と汎用的な1枚。戦士長のSSと条件がかぶることが致命的で抜いたが、共存出来れば捲り時にかなり頼もしかっただけに残念。
U.A.パーフェクトエース
星5戦士では貴重な制圧要員。ちょっと気になっている1枚ではあるが、安定して回る構築を視野に入れた時に優先順の問題で漏れた。
焔聖騎士-リナルド
イゾルデでリクルートする先として頻繁に利用されるカードだが、勝鬨と直接のシナジーがある訳でも無いため、このカードをあえて入れないことを念頭に今回は装備を選んだ。
展開例
基本初動に2枚以上を要求します。
エクスパラディン(増援)+戦士長(叫声)
戦士長SS、融合セット
エクスパラディンNS、効果でチューンナイトを装備
チューンナイト効果でSS
エクスパラディンとチューンナイトでイゾルデSS、効果でカイキサーチ
イゾルデ効果、ギアフリードを落として0号リクルート。0号効果で狂宴サーチ、ギアフリード効果で回収
イゾルデと0号で剛炎SS
融合発動、戦士長とカイキでイダテンSS。効果でジョーカーズサーチ
ジョーカーズ効果、ジャックスを落としてSS
狂宴発動、墓地からジャックスと戦士長をSS
ジョーカーズとジャックス、戦士長でパラダイスマッシャーSS
パラダイスマッシャー効果、(ほぼ確実に)相手のモンスター効果と攻撃を禁止。素材はジャックスとジョーカーズ
エンドフェイズにジョーカーズ効果、ジャックスをデッキに戻して手札に戻す
盤面 剛炎 イダテン パラダイスマッシャー
墓地 カイキ
手札 ジョーカーズ ギアブレード
戦士長(叫声)+ジョーカーズ
戦士長SS、融合セット
ジョーカーズ効果、ジャックスを落としてSS
戦士長とジョーカーズでイゾルデSS、効果でカイキサーチ
イゾルデ効果、ギアフリードを落として0号リクルート。0号効果で狂宴サーチ、ギアフリード効果で回収
イゾルデと0号で剛炎SS
狂宴発動、ジョーカーズとジャックスをSS
融合発動、カイキとジャックスでイダテンSS。効果でブースターサーチ
ブースターSS
ブースターとジョーカーズでテル経由でデスマキナ、もしくはプレアデスSS
盤面 剛炎 イダテン デスマキナかプレアデス
墓地 カイキ ジャックス
手札 ギアブレード
エクスパラディン(増援)+ジョーカーズ
エクスパラディンNS、効果でチューンナイトを装備
チューンナイト効果でSS
エクスパラディンとチューンナイトでイゾルデSS、効果でトドロキサーチ
イゾルデ効果、ギアフリードを落として0号リクルート。0号効果で狂宴サーチ、ギアフリード効果で回収
ジョーカーズ効果、ジャックスを落としてSS
イゾルデと0号、ジョーカーズでパワーロードオーガSS
狂宴発動、ジョーカーズとジャックスSS
ジョーカーズとジャックスでテル経由でデスマキナ、もしくはプレアデスSS
盤面 パワーロード デスマキナかプレアデス
手札 ギアブレード
質疑応答
環境に太刀打ち出来ますか?
無理です。イゾルデがマストカウンターすぎます
パラダイスマッシャーが出れば抗えるかもですが、プレアデスやデスマキナだけでは辛い
事故率はどうですか?
案外動けますが、悲惨に事故る時も一定あります
やっぱり融合やエクシーズを狙う割にモンスター数が少ない様な気もする。でも入れたいモンスターもいないと悩み
強みは何ですか?
パラダイスマッシャーを割と簡単に作れる点です
プレアデスも楽々作れる
戦闘にアホ強い点も良さ。イダテンは良いカード
今後の調整事項は何ですか?
アンヘルかシュラか
パワーロードの泣き所である戦闘部をシュラでカバー出来る点は良いのだが、アンヘルの方が相手盤面に触れるしなー、と悩み中
融合とライスト、拮抗の枚数
抜くことに加えて何に入れ替えるかの検討も重要
ちょくちょく書いているが、他に入れたい候補があんまり無くて悩み中
戦士長無し版の構築
攻め時を逃したくない場面もあるので、戦士長無しの型がどうかも練りたいです
魔装戦士出張どうなんだろう