夢の場所

夢が叶うときには説明できない力が働く。

丘の上から放った石が斜面を跳ねながら軌道を変え、ふもとに置いたカップにおさまるような、二度と再現できない、何かに引き寄せられたとしか思えない力が。ー

2019年3月26日、ジョーブログの店「READY GO」がグランドオープンした。

店長のたくみがマイクで叫んだ。「ジョー!!俺たちが作りたかったのはこういう店だよな!!」

オープンした店で想いを持って働くスタッフの姿やステージの上での表現を見て、「すごいなぁ。本当にすごいなぁ」と思った。

夢が「実現」する。その言葉の通り、数ヶ月前まで何もなかった場所に実際に店が現れた。

ちょうど1年前、2018年3月の出版イベントの2次会でジョーとこんな話をした。

「起業とかしないの?やりたいことをやるならもっと大きなことをやって世の中を良くしてほしい」

「今は考えてないな」

だけど、その年の秋、アフリカから帰ってきたジョーは、起業したい。そして、インフルエンサーに会える店を作りたいと発表した。

それからはクラウドファンディングやオンザロードのオーディションなど、凄い速さで時が流れていった。

よく言われることだが、ジョーブログには信者がいて、ジョーの言動を盲目的に支持するー

自分に関してはむしろ逆だ。

ずっと、そんなことできるのかよの連続だった。

半信半疑ですらない。できるはずがないに近い。

だから、ずっとジョーを応援してきた。ジョーなら自分の予想を覆してくれるのではないか、そしてそうなってほしいといつも強く思っていたからだ。

実際、店がオープンするまでの過程は予想外の連続だった。

炎上からのクラファンの盛り上がり、ジョーを坊主にする権利にジャックジョーカーが100万円を出したこと、店長のたくみをはじめとした魅力的なスタッフの登場。

ジョーの語録にある「点と点はやがて線で繋がる」ではないが、まるでパズルが埋まるかのように、これしかないというタイミングでピースが埋まっていく。

最初はジョーの言葉だけの荒唐無稽な話だったのに、現実に空間が現れ、その空間に店が出来、その店を盛り上げるスタッフが現れ、その店のステージでオーディションの時には何者でもなかった人達が、何者かになろうとしている。

なぜこうなったのかは説明ができない。

無理に説明しようとするなら、夢を叶えたいという強い想いの前に道が現れたとでも言うべきか。

プレオープンから何度もこの店に来ているけど、来るたびにいい店になっていると感じる。

夢の場所は夢を引き寄せる。

おわり。
















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