こだわりの境界線
お題『仕事においてこだわっている事や大事にしている事はなんですか?』
前にこちらのお題をいただきまして、どこまで書けばいいかや、内容などを書いては消し、書いては消し、でやっと公開することにいたしました。
【注意】長いので、もうやだ…となりましたら遠慮なくページを閉じてくださいませ。
こんなことを気をつけたりこだわってたのか〜…くらいの軽い気持ちで読んでくださいね!!!!
まず実際の業務内容で気を付けていることから…
HAUTE COUTUREにはスタッフにNGワードというものを設定しています。
これは座学でスタッフに伝えていることですが、少しだけご紹介させてくださいませ。
・疑問として使う『大丈夫?』
これは『大丈夫ですか?』と言ってしまうと、「大丈夫です」と大丈夫ではなくとも反射的に返してしまうため、お客様に何か我慢をさせてしまう恐れがあり、NGワードに設定しています。
・『どう』ですか?
『どう』という言葉が何を指しているのか分かりにくいためNGワードとしています。
日常生活でも『最近どう?』と言われて、仕事の事が聞きたいの?それともプライベート??最近あったこと??? など、何について聞かれているのかわかりにくく、答えにくい質問かと思います。基本的にわかりにくく、伝わりにくい質問の仕方や話し方は不親切なのでNGとしています。
・否定的な言葉や何かを下げて他のものをあげる言葉
『○○よりも○○の方がいい』など、何かを上げるためにわざわざ何かを下げるような言い方はNGにしています。
下げられた何かを大切にしていらっしゃる方もみえますし、単純に『○○っていいよね!』で通じる話なので比較対象を敢えて出すことはないと考えています。
次に接客中に気をつけていることを一部、紹介させてくださいませ!(会話のテクニックなどは恥ずかしすぎるので後日ひっそり公開させてください)
・お部屋の温度や体勢、相槌など、言い方をその都度変える
→同じ言い方が続くとしつこく聞こえてしまったり、受け取る側も煩わしくなるので言い方や声のトーンを変えるようにしています。
そうすることにより伝わりやすさが上がり、聞き取りやすくなるため工夫をしています。
・お客様1人1人に合わせた声のトーン、テンポ、内容、部屋の温度、足枕の位置、声かけのタイミングなどを感じ取って対応する
→その時の気分も体調もありますので、お客様が何を求めていて、自分達がどうすると1番心地よく過ごしていただけるかを考えるため、玄関を開けた瞬間に第一カウンセリングを目視で行ない、第二カウンセリングをカウンセリングルームでお客様と会話をしながら行ない、第三カウンセリングは実際にお体に触れて行ないます。
その時に2回目以降のお客様は〈いつもの状態・前回の状態〉と比較しながら進めていきます。
・口癖をなくしていく
口癖は一度気になるとそちらに耳がいってしまうので話しの内容が入ってこなくなってしまいます。極力なくすように努めています。
学生の時の校長先生の話や先生の話など内容は覚えていないのに口癖や声のトーンを覚えていらっしゃる方もいるはず。
そんなイメージです。
・物の扱い方はお客様の扱い方。物も丁寧に扱うこと。タオルの扱い方も細かく研修で行ないます。
私の研修を受けたことのある大体の方はここから研修スタートです。
丁寧さは施術の結果にも反映されますし、リラックスしていただくためには必要不可欠なので必ず気をつけています。
・誰かに紹介したいスタッフになれているかどうかを自分でチェックする。毎施術、反省と改善を行なう。
常にレベルアップし、お客様の期待値をこえられるように尽力することが必要で、ずっと同じ技術力というのはお客様にとって劣化であり、継続ですらないと考えています。
少しずつレベルアップしてやっと技術力の継続だと思っています。
(技術編はサラッと箇条書きで…)
・お客様の要望を元に、施術の内容を組み立てていく。どこにどれだけ時間をかけるか、なんの手技を使うか、どの角度でどんなアプローチをするか、など
・とにかくやる、ではなくて全体のバランスのゴールを決めて施術をすること。この手技を選択したらこのデザインになりました、はNG。過程を決めてゴールがついてくるのではなく、ゴールを決めてから過程を選択する。
・自分が今施術している所だけに注視するのではなく全体を見ること。視野を広くして全体を見て行なう。その時デザインだけではなくお客様の状態を把握しながら行なう。
・その方のベストで施術をする。1ストローク、手技を入れたらそこは1ストローク分の変化があるので2ストローク目はその変化後に対してのベストのストロークをし、3ストローク目は2ストローク分の変化があるのでその変化後に対してのベストのストロークをする。1ストロークの間にも細かく筋肉の状態は箇所によって違うので状態に全て合わせて行なう。
など。
座学ではもっと詳しく接客講習を行ない、実際の研修では会話内容や機微もチェックして修正を行なっています。
私自身も勉強中でございますので気を付けながら施術を行なっております。
実際、心の底からリラックスをして受けていただくと筋肉はほぐれやすく、施術の結果が出やすいのもあり、出来るだけお客様が身を委ねていただけるような環境を作るために試行錯誤の繰り返しです。
施術中、常に頭の中にあるのは
『担当をさせていただくお客様の後ろには何十人、何百人、その方を大切に思っていらっしゃる方がいる』ということ。
担当をさせていただくお客様には数え切れない程、そのお客様に関わって、そのお客様を大切に思っている方がいらっしゃるのをイメージしながら施術をいたします。
同時にその方々と同じかそれ以上に大切に接したいと考えております。
それがご予約をいただき、身体を預けていただいている者の責任だと思うからです。
その責任を背負いながら1施術を行なっています。
もしかしたら大切な人に会いに行かれるために来てくださったのかもしれません。
体が疲れてどうしようもない時に頼ってくださったのかもしれません。
何かご自身で勝負をする時に願掛けでいらっしゃったのかもしれません。
日常のご褒美やメンテナンスでご予約いただけたのかもしれません。
理由は何にせよ、我々の腕1本にそれがかかっており、お任せいただけているという気持ちで臨んでいます。
そのために、必ず感動して帰っていただくように考えながら施術を行なっており、感動がなければ期待には添えていないと考えています。
こちらは余談で、人間、好きなものに理由はあまり必要ありませんが、嫌いなものには理由をつけたがる傾向にあります。
それは自分を悪者にしたくないからで、嫌いな理由が嫌いな対象にあったら嫌いであることを正当化できるからです。
だからこそ、その嫌いである理由の一部を我々が潰してしまおうと思っています。
例えば、1人のアイドルさんに対して「顔が可愛くないから」「太っているから」好きじゃない。(←これらの言葉を使うのに物凄く抵抗がありますが人が言いそうな言葉で他の適切な言葉が出てこず申し訳ありません…)という理由で嫌いの要素を出しているのであれば、我々が「可愛く」すればいいし、「痩せて見えるように」すればいいので、その方が感じている嫌いの理由を潰すことができます。
嫌いだったものから好きになっていただくことも我々の力次第で可能にしていきたいのです。
「人間は中身だ」
と聞きますが、どうしても見た目で判断をされたり、見た目で損得があったりするのは生きてきて逃れられず、それを目の当たりにすることや耳にすることがまだ存在していて、どんなに人間は中身だと主張したとしても100%全ての人が心の底からそう思うことは難しいと感じております。
それは差別や贔屓だけではなくて、『こういう顔の人はこういう傾向にある』と経験による処世術が働いていることもあるからです。
なんとなく『○○さんって○○っぽそう』と思うことは今までありませんでしたでしょうか。
それはどこか頭の中で『こういう顔つきの人・雰囲気の人がこういう傾向にあった』という経験値からきているのかな、と思っています。
ならば見た目で得はすれど損をすることがないように我々が作ってしまえばいい。
そして誰かからの評価が気にならないほどにご自身をお気に入りにしてほしい。
と思い、それをコンセプトにサロンを開きました。
少し乱暴な事を言えば、
『私が施術するから誰の文句も受け付けない』
状態にしてしまおうと。
だからこそ施術を受けていただけた方には『識名』や『HAUTE COUTURE』というバトルカードをご自身のデッキに置いていただくようなイメージで日々をお過ごしいただければと思っております。
それが皆様の御守りや切り札となりますよう、我々は力をつけていきます。
何か容姿に対して外部から攻撃があった場合は私やサロンのせいにしてください。
それは紛れもない事実であり、お客様の問題ではなく、我々の技術不足によるものです。
お客様の強みにしていただくために我々はプロフェッショナルでいる必要があり、何でも出来なければならないのです。
『任せてください』とお伝えしたいですし、期待値を必ずこえたいと考えております。
そして施術をさせていただく度に、お客様から『信頼の貯金』をお預かりしていて、その貯金をどんどん貯めていくように努めていきます。
「過去最高に仕上げたのでご本人以外からの文句は言わせない」という思考で殴っていくスタイルですどうぞよろしくお願いいたします!!!!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?