「身近な人の1年マップ」の作り方
身近な人にお話を聞いて、1年の時間地図を作ってみよう
インタビューする相手と地球暦のテンプレート、筆記具があれば、だれでもいつでも作れる時間地図。
シンプルですが、いろいろな発見が生まれます。
夏休みの自由研究に、家族の1年の振り返りに、一緒に作ってみませんか。
【今からできる!夏休み自由研究】「身近な人の1年マップ」を作ろう
「身近な人の1年マップ」の作り方
1.インタビューする人を決めよう
1年間の仕事や暮らしについて、お話を聞いてみたい人を決めましょう。
あなたの家族や親せき、近所の知り合いの人などにお願いしてみましょう。時間は20~30分くらいです。
あなたが興味(きょうみ)を持っている仕事をしている人がいたら、その人にお願いしてみるのも良いですね。お父さん、お母さんを通してお願いしてみても良いかもしれません。
2.1年の流れのイメージを作ろう
地球の1年は、地球が太陽の周りをまわる1年。
だから円で見てみると、1年の流れがつかみやすいです。
地球暦テンプレートを準備(じゅんび)して、1年を見てみましょう。
(1)日付入りのテンプレートであれば、まず今日の日付を探して、印をつけてみます。
(2)次に、1年の流れをみてみましょう。
地球暦では、昼と夜の長さが同じになる春分から1年がスタートします。
時計の3時の位置を見て、春分の日を探してください。
その地点から、地球が太陽を時計と反対周りに動いて4月、5月と進んでいきます。
日付を見ながら、時計の12時の位置、夏至を探します。
そのまま、時計と反対周りに動いて、秋分、冬至を探してみましょう。
地球が太陽の周りを1週して、また春分に戻って1年です。
2、3回、目と手で日付を追いながら、回ってみましょう。
(3)インタビューの前に、もう一度、1年の流れをみてみましょう。
準備ができたら、さあ、インタビュー!
3.インタビューをしてみよう
インタビューシートも参考にしながら、1年の仕事や暮らしの流れを聞いてみましょう。(インタビューシート、このページの下でも見れるよ!)
1年の流れを聞きながら、地球暦テンプレートに下書きメモしていきます。
円でまとめにくい場合は、インタビューシートの月ごとの枠を使ってみても良いです。
・4月から順番に季節を追って聞いてみる
・いちばん忙しい時期を聞いて、そこから聞いてみる
・いちばん楽しい時期を聞いて、そこから聞いてみる
相手の人に合わせて、聞き方も工夫しよう!
インタビューが終わったら、お話をしてくれた相手に「話してみて、どう感じたか」、感想を聞いてみましょう。
お話を聞いて、あなたが気づいたこと、驚いたことはありますか。あなたが気づいたこと、驚いたことを、相手に伝えて、丁寧にお礼をしましょう。
4.聞いたことを地球暦にのせてみよう
地球暦テンプレートに、インタビューの相手の1年を時期に合わせて書き込んでいきます。
絵をいれたり、色付けしたりすると見やすいですね。写真やチケット、チラシの一部など、貼り付けたりすることもできます。
自由に工夫して描いてみましょう。
アプリを使って、地球暦テンプレートのデータに直接、文字をいれたり、絵を描いたり、画像を貼ったりすることもできます。
紙で書く、アプリで作る、自分がやりやすい方法で作ってみましょう。
最後に、作った日付、自分の名前、タイトル(お母さんの1年、米農家の1年など)、自分のまとめを入れて完成です!
5.完成したら、みんなに見てもらおう
地球暦で作る「身近な人の1年マップ」は、見る人によって、いろいろな反応があります。
完成した1年の地図を、お話を聞いた人に見てもらって感想を聞いてみましょう。家族や友だちに見てもらうのも良いですね。
学校の自由研究にして、先生やクラスのお友達に見てもらおう。
「わたしの地球暦クエスト」に応募して、全国の人に見てもらうこともできます。
いろいろな人のマップを見ると、また新しい発見があります。
みんなで比べて楽しもう!
「わたしの地球暦クエスト」では、今年の探求テーマの1つとして「身近な人の1年」を募集しています。
作品ができたら、ぜひ応募してくださいね。
<こんなこともできるよ!>
もっと楽しむ・もっと知るためのヒント
・テンプレートの円の内側と外側などをうまく使って、違う内容を入れてみるのも良いです。たとえば、家族の他の人の1年、天気、温度など、関係のありそうな1年を合わせて記入してみたら、どうだろう。
地域の気象データは気象庁のサイトでも見ることができます。
・家族のそれぞれの1年を円に載せて比べてみよう。
お父さんの1年の地図。お母さんの1年の地図。わたしの1年の地図。
並べてみると、気づくことがあるかな。
・違う仕事をしているおじさんやおばさん、おじいちゃん、おばあちゃんに聞いてみても良いですね。遠いところに住んでいる親戚はどうだろう。季節が違っているかもしれません。
・友達に呼びかけて、それぞれ違う人をインタビューしてみても楽しいです。たくさん集まると、それぞれの違い、似ているところ、とくちょうが見えてきます。
・あこがれの仕事をしている人、興味のある仕事をしている人がいれば、どんな1年なのか聞いてみることができたら良いですね。めいわくにならないように、事前にきちんとお話してお願いしてみましょう。
・畑の1年、神社の1年、お寺の1年、学校の1年。人以外の1年の地図を作ってみよう。
・地球暦は、いろんなことに使えます。「身近な人の1年マップ」もその一つ。「わたしの地球暦クエスト」で紹介している例を参考に、自由に使い方を考えてみましょう。
誰でも使えるプロジェクトシートあります!
「身近な人の1年マップ」の作り方、準備するものなど、PDFでもシェアしています。
自由にダウンロードしてお使いください。
「身近な人の1年マップ」(1)プロジェクトシート
「身近な人の1年マップ」(2)インタビューシート
「身近な人の1年マップ」(3)保護者の皆様、教育に携わる皆様へ
「身近な人の1年マップ」(1)プロジェクトシート
2.「身近な人の1年マップ」(2)インタビューシート
3.「身近な人の1年マップ」(3)保護者の皆様、教育に携わる皆様へ
学校地球暦プロジェクト研究会では、「身近な人の1年マップ」の教材開発を進めています。これからまだまだ改善していきたいと思っていますので、コメント、質問など、フィードバックをぜひお寄せください。
シート作成:学校地球暦プロジェクト研究会
協力:わたしの地球暦クエスト/地球暦