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IT未経験・社会人未経験からのスタートを応援する、研修講師が思うこと


キャリア採用がメインのHCグループで、IT未経験者を採用・教育する独自の制度を持つのが株式会社セイリング。インフラエンジニアから講師となった佐藤さんに、セイリングの考える「教育支援」について聞きました。

研修中の佐藤さん

研修はパソコンのタイピングから教えてもらえるんですか

システム開発における保守・運用部分を得意とするセイリングではインフラエンジニアを多く輩出してきました。約15年前に、IT未経験の方を採用し一から教育する制度を導入しています。
主に20歳代~30歳代で、全くの異業種で働いていた方や正社員として働くのは初めてという方がほとんどですから、まずは社会人としてのビジネスマナーから研修はスタートします。身だしなみや上座下座の位置など、本当に一からのスタートです。タイピングはその後で、次にWindowsの操作や設定の仕方、インフラエンジニアの基礎の基礎となるワード、エクセル、パワーポイントの使い方と、初歩からインフラエンジニアのスキルを身に付けられるカリキュラムになっています。
エンジニアは技術にばかり目が行きがちですが、複数のエンジニアが一つのシステムを開発したり運用したりと、コミュニケーション能力は必要不可欠です。ですから、どんな現場に行っても信頼を勝ち取れるビジネスマナーは必須なんです

インフラエンジニアに向き不向きはありませんか?

パソコンを触ったことのない方でも問題のないカリキュラムを組んでいますし、基本をしっかりと覚えて、コツコツ積み上げていける人であればエンジニアとしての才能のあるなしは関係ありません。研修中は個人の器用さによって習熟度に差が出ますが、研修期間では特に目立たなかった方が長年働くことで目覚ましい成長を遂げるケースも多いのです。要は、本人が何のために働くかの自覚を持っているかどうかだと感じますね。
研修である程度の技術が身に就くとはいえ、初めての現場に出たら未経験者として扱われます。最初は電話対応や簡単な書類作成など、インフラエンジニアとしての仕事ではないものをまかされる場合がほとんどですが、そこで頑張って社会人としての信頼を勝ち取れるかどうかが最初の関門ではないでしょうか。
まずは腐らずにやっていこう、続けていくうちに必ず道が見えてくる、ということを研修の中で常に伝えるように心がけていますし、会社としても長い目でその人を見守る体制を整えています。

セイリングはエンジニアの方へのフォローに力を入れていますね

セイリングでは未経験者の方は基本的に先輩社員と同じ現場にアサインして初めての現場で心細い思いをしないようにしています。配属初日は営業担当者が必ず同行しますし、私も初日の勤務後に本人と電話で話をします。その後は営業担当者が中心となって定期的にヒアリングや面談をしますし、本人からSOSがあればすぐに対応します。当社がクライアントから頂く評価に「セイリングのエンジニアは人がいい」というお声が多くあります。アットホームな社風で、エンジニアの皆さんも人柄の良い人たちが多い印象ですね。

また、研修はセイリング社内で2~3か月実施するので、会社のバックオフィス部門の人たちはエンジニアの人となりが把握できます。バックオフィス部門が一つのチームになってエンジニアをフォローしているんですよ。
普段は別々の現場で働くエンジニア達に連帯感を感じてほしくて、バックオフィス部門がイベント(※)を企画することもあります。
※イベント:「セイリング スマホdeウォーク」は、参加者が期間中の歩数を競い合うもの。離れていても誰でも参加でき、コミュニケーションのきっかけに。参加賞のほか上位入賞者には商品も用意。

2021年の参加賞

セイリングではインフラエンジニアを「社会を支える人」と言っていますね

インフラエンジニアは語感的にも少し地味な印象があるかもしれませんが、今の社会にとってなくてはならない存在だと自負しています。IT技術はそれを支えるITインフラがなくては成り立ちませんから、ITありきの現代社会を支える存在はインフラエンジニアだと言えます。
インフラエンジニアを志して入社した皆さんには、技術はもちろん必要だけれど、自分の人生をどうやって豊かにしていきたいのかよく考えて欲しいと話しています。未経験の方であっても自分の人生をより良い方向に切り開いていけるよう、今後も会社として・人として粘り強くサポートしていきます。