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HCD-HUBフィールドワーク 概要

こんにちは!HCD-HUB編集部です。
こちらのnoteでは、今年度よりスタートした、院内フィールドワークの活動についてご紹介いたします。

【目次】
1.まえがき
2.病院の中に潜むギモン
3.フィールドワーク (現場調査)
4.問い合わせ先


1.まえがき


病院の中は非日常の連続です。緊張感が漂う外来の待合室は混みあっている。何時間も待って、やっと診察室に入ると、今度はあっという間に診察が終わってしまった…、なんてことが日常茶飯事です。
 
そもそも私たちが患者として通院する時、カフェやホテルに求めるほど、サービスへの期待値は高くないのかもしれません。
 
しかしながら、サービス産業として医療を捉えても・そうでなくても、患者さんにとって良いことと、医療スタッフさんにとって良いことが相関して最大化される時、病院の経営もプラスになるのでは、と思います。
病院の経営がプラスになれば、質の高い医療サービスを持続的に提供し続けることができる、と私たちは考えています。


2.病院の中に潜むギモン


① 下の3つの図を見て、違和感やギモンを感じてみましょう。

【左】看板 まだ日本語を十分に習得していない、海外の方になって考えてみてください。 どんなギモンがみえてくるでしょうか⁇【中】手術室 5歳の子どもになって想像してみてください。 歩行入室(※)で手術室に入る時、どんな気分になりそうですか⁇ (※患者さんが意識のある状態で自分で手術室まで入り、その後、麻酔をかける方式) 【右】トイレ 車いすに乗っている人になって、イメージを膨らませましょう。 このゴミ箱、このナースコールは、どんな障害を孕んでいますか⁇


② 一緒に答え合わせをしてみましょう!

【左】看板
"〇〇病院"と表記された看板をよく目にします。
しかし、その施設を医療機関だと認識できるのは、日本語を読める人のみです。伝え方をデザインする視点を持つことで、病院の当たりまえはアップデートされるのではないでしょうか。

【中】手術室
手術を受ける患者さんは大きな不安を抱えています。医療機器や鋼製小物を見ると余計に緊張を煽られるとか。空間やプロダクト、サービスを通じて、手術を受ける患者さんの体験をより良くデザインできるのではないでしょうか。

【右】トイレ

車椅子の患者さんが使うこともあるトイレに足踏みペダル式ゴミ箱が設置されていたり、転倒した時に手が届く位置にナースコールがなかったり。病院の中には、よりマイノリティの視点に立ったデザインの余地があるのではないでしょうか。


3.フィールドワーク(現場調査)


誰かの立場に立って想像する。つまり「共感」することが、デザインの出発点であり、HCD-HUBのフィールドワークで最も大事にしている部分です。
 
病院は、老若男女の患者さん、しかも大多数が健康体ではない状態の人が来る場所です。医療スタッフの方々の方は、それぞれが国家資格をもつ専門集団の集まり。多様な人が集まる場所だからこそ、深く、そして広い視野で共感するために、医療現場に入り込んだ調査が必要不可欠です。
 
HCD-HUBのフィールドワークは、下記のようなプロセスを通じて行います。
それぞれのフェーズで用いるフレームワークは、テーマや規模に合わせて応用させます。

施設を利用するユーザー(患者、家族、医療スタッフ)の活動を可視化。対象者の視点に立って見えてくる課題を抽出し、調査テーマを決定します。自由な発想で解決アイディアを発散・収束したら、製品サービスのプロトタイプを行い、実際の現場で評価します。活動プロセスや調査結果は、「リサーチレポート」としてまとめます。


一連のデザイン手法(フレームワークの応用)を通じて、院内のデザイン人材育成を促したり、多職種の方々が課題の可視化から一緒に関わることで、共感力を促し、チームビルディングに寄与するのではないか、と期待しております。

「アイディアを形にして終わり」ではなく、試作品を現場に導入し、サービスの効果を測定しながら、提案をアップデートさせます。つまり、患者と職員の相互的な満足度、あるいはそれが病院の経営的なベネフィットにいかに寄与するかを検証した上で、開発を進めて参ります。


4.問い合わせ先


HCD-HUBでは現在、フィールドワークにご協力頂ける医療施設を募集しています。ご興味を持って頂けた方は、HCD-HUB運営事務局へお気軽にお問い合わせください。ご相談をお待ちしております!

CONTACT 

(問い合わせページへ遷都します)



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