観光地にある記念メダル買ってみた&刻印してみた
記念メダルという文化がある。昭和の遺物として今も観光地に設置してある。たいてい古ぼけた自販機と古ぼけた刻印機が並んで設置されている。
これくらい説明できる程度には存在を知っているが一度も買ったことがなかった。
買って貰えなかったというより単純に興味がなかった。観光地では記念メダルよりぬいぐるみが欲しい子だった。
それが、どうして今更になって記念メダルを手に入れようと思い至ったか。
いずれ刻印機が滅びてしまう前に、あるいは記念メダルという文化が滅びてしまう前に、一度くらい買って刻印してみたい衝動が湧き上がったから。
動物園の古ぼけたメダル自販機には随分と可愛らしいメダル見本が設置されていた。多分メダルは近年になって新しくデザインされたものだろう。ゾウとペンギンで迷ってゾウに決めた。千円札を入れてゾウのメダルのボタンを押す。
この押し心地、めちゃくちゃ覚えがあるぞ。いにしえのじゃんけんゲームマシンのボタンだ!
当たり前かも知れないが、この手の機会はゲームセンターの筐体を作っているメーカー製、あるいは部品がゲームセンターの筐体の部品と同一なのだろう。
取り出し口にメダルが落ちる。ぴかぴかの金色のゾウ。可愛い🐘
メダルを裏返して隣の刻印機に設置する。刻印代は破格の30円。日付と名前が刻印できる。日付は自動的に刻印される。名前は筆名にした。
ジッジッと音を立てて、日付と名前が刻印されていく。これがちょっとした楽しみなのだろう。
刻印されたメダルはこうして記念メダルになった。
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