僕と仕事と札幌の関係。
はじめまして、お久しぶりです、増永 隆道(ますなが たかみち)です。
僕は今、札幌の中心部でビルの再開発を手がけています。僕がどんな思いで札幌の街に向き合っているか、このエキサイティングで希少な経験を、広く公に共有することで、共感してくれる仲間たちと出会うことを期待し、これからnoteにまちづくりの過程を書き記していこうと思っています。
どうぞ、よろしくお願いします。
まずは、自己紹介としてプロフィールを簡潔に。
“札幌のど真ん中に商業ビルをつくる仕事”
これが僕の今の仕事です。会社のこれまでの歩みは別の記事に改めてまとめようと思いますが、今日は僕個人のことを少しお話しできたらと。
2011年〜2017年までの約7年間、僕はSIMONE INC.という会社でプロデューサーとして働いていました。SIMONEという会社は、その出自がデザイン制作会社ということもあり、ロゴ開発やパッケージデザイン、Webサイトや映像制作などクリエイティブなお仕事の受託制作業務を主戦場とするブランドコンサルティング・ファームです。
僕自身はデザイナーでもエンジニアでも無いので、自分の手を動かして何かを作れるわけでは無いですが、プロデューサーという立場でリソースとお金とスケジュールの管理を長く担ってきたので、誰かに何か仕事をお願いする際に、期待するアウトプットと必要なスケジュール、報酬について、かなり具体的に肌感覚でイメージすることができ、それが今仕事をする上でとても役に立っています。
僕が入社した2010年代前半のSIMONEはファッション領域に特に強みを持っていて、これは代表が元々ISSEY MIYAKEで三宅一生氏に師事していたことが大きいのだと思いますが、服づくりに対する深い理解をベースに、時代にフィットしたクリエイティブディレクション、アートディレクションができ、さらにデジタルに対する知見も持ち合わせている人物なんて日本では唯一無二の存在だったと思います。だから自分が担当する案件も自ずとファッションに関係する企業、ブランドのお仕事が多かったわけですが、ファッションの仕事のいいところは、春夏と秋冬で少なくとも半年に一回は必ず撮影があって、カタログやWebサイト、映像をつくるというような仕事がルーティーンで発生するので、その都度日本を代表するようなフォトグラファーやスタイリスト、ヘアメイク、プロップアーティスト、編集者、音楽家など様々なクリエイティブな職業の方たちと仕事をする機会に恵まれました。
そういったクリエイティブな仕事をマネジメントする自分の力と、これまで一緒に仕事をしてきた多種多彩なクリエイティブな職業の方たちとのご縁を札幌で所有している不動産というアセットと組み合わせることによって、大手デベロッパーが手がける容積率の最大化ありきの利回り至上主義的な開発誘導とは一線を画したまちづくりができるのではないか、そこに事業としての圧倒的な強みと可能性、面白さを感じ、自分が生まれ育った故郷札幌を素敵な街にしたいという小さな使命感と共に今から4年前、高校を卒業して以来なので実に20年ぶりに札幌との関係を再び紡ぎはじめることになりました。
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