BPM変化する曲であそぼ
こんにちは、ひばりです。
今回のnoteはいつものお気持ち表明文ではなく、DJプレイに関する内容です。
以前『A-light Happiness』に出演させていただいた時、この繋ぎってどうやってやったの?と聞かれたことがありまして、折角ならそれを文章化したら面白いんじゃないかと思いました。
既に知っている方も多いかとは思うし、私もまだまだ経験は浅いですが、もしどこかでこのnoteが役立てばいいな!と。
rekordboxでの、BPMが曲中で変化する曲の扱い方についてです。
BPM変化に対して、グリッドの合わせ方
例として、アニメ『ネコぱら』OP 「Shiny Happy Days」を挙げます。
(可愛い)
聴いてもらえれば分かる通り、
①0:00~0:09
②0:09~終わり
で、BPM(曲のテンポ)が変化しています。
数値にすると、
①BPM143
②BPM188
曲の歌い出し→Aメロ〜の間で、BPMが早くなっていますね。
そのままrekordboxで曲を解析すると、
となってしまい、このままだと歌い出しの部分のグリッドがずれてしまいます。
そんな時は、一旦歌い出しのBPM(BPM143)で全体のグリッドを調整します。
94.00と表示された枠をクリックし、143を入力します。
先ほどとグリッドの間隔が狭まったのがわかりますね。
これで今は、【楽曲全体のBPMが143に設定されている】状態です。
あとは歌い出しに合わせて、一番左の[I]ボタンを曲の頭に合わせます。
これで歌い出しのグリッドはバッチリ合っていますね。
【BPM 143の部分の拍に合わせてグリッドが調整されている】状態ができました。
続いて、BPMが変化するポイントで、グリッドを更に操作します。
曲を聴くと、今再生位置が合わさっている部分から、BPMが188に切り替わります。
ここで、
右から6つ目、『現在の再生位置以降の調整を行う』ボタンをクリックし、BPMの欄に『188』を入力します。
このように、調整した前後でグリッドの幅が変化しているのがわかります。
これで完成です!
BPM表記は最初に設定したBPM143としてプレイリストに表示されるので、コメントに143~188など書いておくとわかりやすいかもです。
他にも例えば、『URAHARA』OPの「アンチテーゼ・エスケイプ」は、Aメロ〜BメロまでがBPM133、サビがBPM180、そのあとまたBPM133に戻るのですが、上記の工程を行うことでグリッドを合わせることができます。
グリッド変更でなにができるか
例えば、「Shiny Happy Days」だと、BPM140代でプレイしている時に、自然にBPMを188まで上げることができます。
今までの流れを壊さずに高BPM帯へ持っていくことができるので、そこから更に展開することができるのかなと!
もちろんエフェクトやMCで繋ぐのもアリですが、自然に、かつガラッと流れを変えたい時には使えるテクニックかと思います。
また、次のDJさんが高BPM帯でプレイする方だったら、流れを作って転換したい時などにも役立つのではないでしょうか。
特にSync・クオンタイズ機能を使う場合、グリッドが合っていないとドタってしまうので、部分部分のBPM変化は調整しておいた方が楽です!笑
えーはぴでは公募で選んでいただいたということもあり、得意なBPM140代の四つ打ちをやりつつも、トリ前なのでお客さんをフロアへ呼びたいな〜と思い高BPM帯のアンセム・新譜へ移行する感じでやりました。
先日のボカロニクスでは現地開催のトリだったので、BPM140代のボカロトランスから少しずつバンドサウンドを混ぜていって、初夏らしいロック調の楽曲へ移行するような流れに挑戦してみました。
こんな感じで、MCやエフェクトを挟まずに違う展開・BPM帯へ移行していけるのが面白みかと思います!
この曲なんかグリッド合ってないな〜と思う場合、BPMが変化していることもあるので、ぜひそこは皆さんのDJパワーで合わせていただいて…!
少しでも繋ぎ・選曲の幅が広がれば、今までとは違う新しい展開づくりのきっかけになるかもです。
さいごに
rekordboxには便利な機能がたくさんありますので、インターネットで検索するなり詳しい方に聞くなりしてみると、これってこの機能で対応できるじゃん!ってことが増えるのかなーと思います!
私も知らないことばかりなので、いろんな知識をお互い共有していけたら、もっと界隈が発展すると思うし活気付いて、より楽しいイベントライフを送れるのではないかと…。
(コスプレ界隈の話になりますが、昔は衣装やウィッグなどの知識は人に聞くな!みたいな風潮があって息苦しいなーと思っていたので、情報交換が盛んになって本当に便利になったなーと思っています。)
まだまだ駆け出しDJではありますが、このnoteが何かの役に立てば嬉しいです!
イベントが再開した際には、またいっぱいDJして、いっぱい遊びましょう〜!!!
おわり