手をひいてくれたのは、まりや

片思いをしていた人と、つきあうことになり
まさかまさかで、天にも昇る気持ちで３か月。
そしてなぜか突然盛大にふられるという結末。
何もかもが人生で初めてで、気持ちが追いついていかない。
そんな日々を過ごしていたときがありました。
失恋の痛手がすごすぎて、魂がぬけてしまったよう・・・
彼につながるすべての人がうらやましく
彼の周りにいる人たちにも遠い距離を感じるほどでした。
そんな日々を送る中、ハンカチにアイロンをかけていたとき聞いた曲が
竹内まりやの「元気を出して」

終わりを告げた恋に
すがるのはやめにして
振り出しからまた始めればいい
人生はあなたが思うほど悪くない
早く元気出してあの笑顔を見せて

初めての失恋から立ち直るにはずいぶんと時間がかかったけれど
あの時のまりやが
前に進もう、前に進もうと手を引いてくれた
人生はあなたが思うほど悪くない
けして楽しいことばかりじゃない人生だけど
たしかに思うほど悪くないかもしれない
失恋は痛ければ痛いほど
人生に深みが出る

その苦い思い出は、私の人生の中でとても愛おしいものとなった。
べたべたに甘くはない、どこか苦みのある極上のショコラのような思い出。