かわいいのに恋人ができないという話

私の周りは、恋人がいて幸せそうな友人がとても多いです。

大学生は時間があるし、一人暮らしが多いので長い時間一緒に過ごせますし、コドモとオトナの狭間みたいなものだからキュンも安定も楽しめますし(知らんけど)、まさに大学生こそ恋愛を楽しむべきだと思います。

だけど私は、生まれてこの方恋人がいたことがありません。

ハタチで恋人がいたことがないというのは、決して珍しいことではないと思います。

奥手で自分からアプローチするのが苦手だったり、恋愛に興味がなかったり、「好き」が分からなかったり、はたまた極めてモテない人生を歩んできたり、そこには色々な理由があると思います。


しかし、「私という人間に恋人ができない理由」

これは私にとって大きな問題です。

私の恋愛対象は男性なので、恋人とはすなわち彼氏ということになりますが

男性に興味はあります。恋もします。

大学では、「あの人かっこいい!」「この人は優しい人だなあ」「好きだなあ」という感情で忙しいです。

内面も外見もかわいくないからではないか。そう考える方もいると思います。

しかし、友人がそこそこいて穏便に過ごしていますし、メイクや髪型、服装は自分に似合うものを見つけて、自分磨きを楽しんでいます。

何が言いたいかというと、とびきり性格が悪いわけでもなければ、救いようがないほどのドブスというわけでもないということです。

では、客観的な意見はどうでしょうか。

この前久しぶりに会った、気の置けない地元の男友達にも言われました。

「彼氏いそうに見える」「大学でサクッと彼氏できると思ってた」


さて、ここまでくると、私の何がいけないのでしょうか。

関西出身の大学の友人(以下、関西ちゃん)と討論した結果、こんな答えが出ました。

➀愛されるのが下手

➁追いかける対象がクズ

残念なことに、私はこの2点をどちらも満たしているのです。

私の他にも、私と似ている悩みを抱えている方がいるかもしれません。

そんな方にも、実は当てはまっているのかもしれません。

一つずつ詳しく説明します。


➀愛されるのが下手

中学校や高校では、ありがたいことに私を好きになってくれた人がいました。

ところが、相手の気持ちを知るまでは友達として楽しくお話できていたのが、向こうからの好意を知ると「なんか気持ち悪く」なってしまいました。

なんか視線を感じる気がする、私がいない場で私の話をしている気がする。。。

そして「嫌だ、見ないで」という気持ちになり、自分から距離をとってしまうのが私のあるあるでした。

自意識過剰かもしれませんが、このことを話すと共感してくれる友人が一定数います。

愛され上手な人は、好意を知った時点で、相手のことを好意的にとらえることができるのだと思います。

私はモテ女ではないのでこの経験をした対象はまだほんの数人ですが、その相手のことを好きになれていたら、おそらく「彼氏いない歴=年齢」にはならなかったでしょう。


➁追いかける対象がクズ

➀を踏まえると、自分からアプローチするしかないのでは?という考えにたどり着きます。

その通り!私は片思いのプロフェッショナルと言っていいほど片思い人生をこれまで歩んできました。

のですが、ご想像の通り、片思いが叶ったことがありません。

高校のときは好きな人に告白してフラれても卒業するまでその人のことが忘れられませんでした。

良く言えば「一途」にあたるかもしれませんが、悪く言えば「視野が狭い」わけです。

それだけならまだマシですが、問題なのは「追いかける対象がクズ」であることです。

特に大学に入ってから好きになった人は

元カノの悪口を言ったり、口を開けば自分の自慢話ばかりだったり、二人きりのカラオケで私が歌っている間ずっとスマホを見ていたり。。。

相手の立場に立った発言ができず、興味の方向は常に自分にしか向いていないような人間でした。片思いが冷めた後に冷静になってみると、どう考えても彼氏したいような相手ではないのです。

付き合うに至らなかったのでセーフでしたが、目が覚めるまで半年ほどかかりました。時間がかかりすぎです。恋は盲目とはこのことです。


要するに、私は人を見る目がないのです。20年間生きてきて、やっと気づいた事実です。神様はきっと呆れているでしょう。

私はきっと、人を外見やSNSの投稿内容、上っ面の会話で判断しているのです。いずれは正しい判断ができても、膨大な時間がかかってしまうのです。

対して、仲良しの関西ちゃんは洗練された”人を見る目”をもっています。

関西ちゃんは私のことをよく理解してくれ、悩みには的確なアドバイスをくれる存在です。大学に入ってから私の自己肯定感を爆上げしてくれたのは間違いなく彼女です。

そんな親友の関西ちゃんと仲良くなったきっかけは、実は関西ちゃんから話しかけてくれたことです。見事に彼女と仲良くなってから、「うち、あんたのこと狙っててん(※”話す前から仲良くなりたかった”の意味)」と言われました。

授業で、しかもオンライン授業でしか話したことがないのに。

ましてやZOOM上でも二人きりで会話する場面などありませんでした。

それなのに、彼女は「自分に合う」という確信をもったのです。

彼女の成功例は私だけではありません。

関西ちゃんはほんの少し話しただけで、男女問わず「この人は自分と合うかどうか」を当てます。「合う」と判断した相手とは、その後も本当に相性がいいです。

「人を見る目」はどこで養われるのか、見る目がある人は他人のどこを見ているのか。。。

今度関西ちゃんと会ったときに伝授してもらうつもりです。


でも、もしかしたらこれは天から与えられた役割なのでしょうか。

人を選ぶことに長けている人間と、選んでくれた人を受け入れれば人生うまくいく人間。私は経験上、後者の気がしてなりませんが。。。

2022年、「見る目がある愛され上手」を目指します。

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