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『全力!敗血症タイムズ』report!

今回は、2021年4月29日にオフラインで開催させていただいた、

「全力!敗血症タイムズ」

の活動報告をさせていただきたいと思います!

HBD(Hiroshima Blue Doctors)は、月に一回程度開催されている若手医師向けの勉強会です。

勉強会の内容はもちろん、当日のアツいレクチャーやグループワークの様子を一部ご紹介させていただきますので良ければ是非ご一読ください◎

1.今回のセミナーの概要と講師紹介


テーマは超コモンディジーズである敗血症!
敗血症の診療・治療って難しい…誰しもがそう思ったことがあるハズ。
なぜならば、敗血症診療は治療介入すべきポイントが数多くあり,なおかつ早期に介入しなければ患者さんの転機に悪影響を及ぼしてしまうからです!

臨床現場での具体的なアクションプランについてみんなで話し合いながら明日から活かせる知識を身に着けることを目指しました◎

HBDポスター完成20210429

内容:
・敗血症診療のポイント ER編
・抗菌薬の使い方(THE抗菌薬遺産)
・敗血症診療のポイント ICU編

日時:2021/4/29(木/祝日)13:00-16:00
場所:広島市中区本通5番11号 和光ダイヤモンドビル 201 レンタルスタジオAmber
※コロナウイルス感染症の状況によってはオンライン開催の可能性があります
会費:500円 全ての医療関係者、学生が対象

今回は十分な感染対策を行った上で、参加者は広島県内の研修医に絞らせていただき広島県内でクローズに少人数で開催させていただきました◎

講師やスタッフは、我々HBDスタッフ(メインキャスター:三谷雄己 THE抗菌薬遺産ナビゲーター:鍋島新志)や広島県内で救急科として勤務されている有志の先生方に加えて開催させていただく運びとなりました。


2当日のレクチャーの様子

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当日のレクチャーの様子について、写真を掲載させていただきながらご紹介させていただきます!

今回の勉強会は4グループに別れてもらって、しっかりとグループワークを行ってもらうことを一つの目標としていたので、まずは各グループで他己紹介をしていただきながらアイスブレイクタイムを設けました◎

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その後は、夜間当直で自分が当直をしているときを想像してもらい、どのように救急外来診療をマネジメントするかについてみんなで考えてもらいました!

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今回のグループワークの想定はこんな感じ…

初期研修医や後期研修医になりたての先生方にとってはかなりドキドキの展開なのではないでしょうか…!

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敗血症患者さんが来院してから、60分以内にしかるべきマネジメントをできるように各グループで話し合ってもらいました!

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話し合いにはこの手作り感満載のマグネットボードを使ってもらいました笑

20分間のグループワークはあっという間に終わり、どのグループでも白熱した議論が展開されておりました!

中でも、すべてのグループにおいて検査と治療介入の優先順位や必要性について深く考えてくれていて、敗血症診療において以下にタイムマネジメントは重要であり、難しいかという、今回最も伝えたかったメッセージについて体験してくれているようでした!

グループワークのあとはフィードバックと、今回のワークで感じたであろうERでの初期診療について一緒に学びました。

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ER編の肝となる敗血症バンドルについては初見の先生方も多く、レクチャーのお持ち帰りポイントとして丁寧に解説させていただきました。

診断と治療を同時並行するERでの敗血症マネジメントを学ぶきっかけとなってくれたら嬉しいですね…!


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後半戦はTHE抗菌薬遺産ナビゲーターの鍋島新志先生の菌トレからスタート!

とっても大事な"感染症の原則"の話や、臨床で遭遇する代表菌種とグラム染色、研修医のうちに覚えておくべき抗菌薬&スペクトラムマップを初心者向けに大胆かつスッキリと整理していただきました◎

抗菌薬について深く学んでいただいた後は、いよいよICU管理のグループワークです!

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状態の悪い腎盂腎炎に対してどのように治療介入を進めるかを検討していただきました!

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初期研修医1年目など、年次の低い先生もより積極的に話し合いに参加できるようにこちらのアプリケーションを紹介し、みんなでガイドラインを見ながら治療を考えていきました◎

カテコラミンのチョイスはどうするか?

気管挿管の必要はあるか?

輸血の必要があるか?

などの様々な意見が登場し、どの班も和やかではありますが真剣に議論してくれていました。

みんなでひとしきり治療方針の決定や疑問点の抽出が済んだところで、ICU管理についてのレクチャーをさせたいただきました。

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メインテーマはショックの認識と、DO2を意識した全身管理についてです。

エビデンス過多になりがちなICU診療だからこそ、生理学の観点からどのように患者さんを治療していくかについて学んでもらいたいと考えていましたので、生理学と酸素供給量について丁寧に解説させていただきました◎

こうしてあっという間の3時間が終了!

各施設のER診療の違いを知ることができてとても面白かった…!

明日からの敗血症患者さんの対応に少し自信が持てそうです。

この内容で500円は安すぎる…!

といった意見もいただけて、で運営スタッフとしては嬉しい限りです。

僕個人としてはファシリテーターの先生方のおかげで、オフラインならではの個々人やグループに合わせたフィードバックを受けられる、とてもアツいセミナーになったのではないかと嬉しく思いました◎

オンライン勉強会も良いですが、やはりオフラインならではの良さが光る楽しい勉強会であったと感じました◎

最後は記念写真を撮影し、終了です。

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たくさんの先生方ご参加いただきありがとうございました!

またオフラインで開催できる日を楽しみにしています◎

3.次回予告『聴診×Webinar』

次回5月のHBDはWeb開催です!

テーマは昨年度とても好評だった聴診についてです!

キfsャプチャ

エコーの台頭や新型コロナウイルスの影響で、聴診の機会が減っているかもしれません。
聴診器が生まれ200年。聴診は時代遅れの医療行為となってしまったのか…?
否! 

聴診は、簡単・迅速・安価に患者の状態を評価できる唯一無二のツールであり、患者と医療者の信頼を絆ぐ機会でもあります。患者の臓器が語る言葉に耳を傾けましょう。

参加Google Formはこちら!👇

今年度もHBDの運営メンバー全員で、楽しく勉強になる勉強会をどんどん企画しますので、何卒よろしくお願いいたします!

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