とにかく作曲したい初心者向け4小節ボカロ「桜咲く」作り方
序文
私事ですが、自曲のクオリティーが一向に改善されないのに誰からも詳細なフィードバックを貰えない状況に危機感を抱きました。
悩んだ結果、従来20小節を作るために割いていた労力を4小節に全集中させれば作品のクオリティーが上がるのではないかという天啓が降ってきました。
曲編
ボーカル
重音テトに歌ってもらいます。
c4とc5の音階です。
1小節
中上下下下の音階が脳に降ってきました。
ソ(g4)ド(c5)シラソをあてはめてみます。
イメージ通りにできたのでこれでOKにします。
「て」の長さは480にして、それ以外は240にします。
小節の最後の空白のマスには「R」を挿入します。
2小節
中下下上上の音階が脳に降ってきました。
ソ(g4)ファミファソをあてはめてみます。
イメージ通りにできたのでこれでOKにします。
各音の長さは前小節と同じにします。
前小節と対比する歌詞なので同じ長さにした方が自然に聞こえます。
3小節
1小節をコピーします。
音を繰り返すことで聞き手の脳に「ソドシラソ」を焼き付けます。
4小節
上上下上下の音階が脳に降ってきました。
レ(d5)ドシ(b4)レドをあてはめたらイメージ通りになりました。
音の長さは1~3小節と同じです。
調声
「おまかせ」の「すこし」にします。
「中くらい」だと無調整状態になり、「しっかり」にすると単語を識別しづらくなったので「すこし」にしました。
コード
studiograndで弾きます。
ツールはBANDLABです。
1小節
コードもメロディーと同じくc4又はc5の音階です。
メロディーの「ソドシラソ」に合うコードを探します。
Cメジャーの「ドミソ」は「ソドシラソ」の5分の3である「ソドソ」を含みます。よって1小節のコードはCメジャーにします。
各構成音の長さを1目盛にし、1目盛間隔で4つ配置したらテンポが良い曲になりました。終始テンポが同じ曲なので、本曲のコードは全小節この配置にします。
2小節
メロディーの「ソファミファソ」に合うコードを探します。
Cメジャーの「ドミソ」又はEマイナーの「ミソシ」が「ソファミファソ」の構成音の5分の3である「ソミソ」を含みます。
まずは「ドミソ」をあてはめてみます。前小節をコピーするだけなので、楽に作れるからです。前小節と変わらない無難な音になりました。
いったん削除して「ミソシ」をあてはめてみます。前小節の「花食べて」と本小節の「種飲めば」の違いが鮮明に聞こえました。
少しでも曲に変化をつけたいので、2小節のコードにはEマイナーを採用します。
3小節
メロディーの「ソドシラソ」に合うコードを探します。
メロディーが1小節のコピペなので、コードも1小節のCメジャーをコピーします。
4小節
メロディーの「レドシレド」に合うコードを探します。
Gメジャーの「ソシレ」が「レドシレド」の構成音の5分の3である「レシレ」を含みます。
「ソシレ」も「レドシレド」も音が上昇する部分なのでメロディーとコードが良い具合に調和しました。
以上より、4小節のコードをGメジャーにします。
ドラム
BANDLABのドラムマシンを使います。
1小節
デフォルトのパターンAを挿入したらテンポが良い曲になったので、そのまま使います。
2小節
デフォルトのパターンAを挿入したらテンポが良い曲になったので、そのまま使います。
3小節
デフォルトのパターンAを挿入したらテンポが良い曲になったので、そのまま使います。
4小節
デフォルトのパターンAを挿入したらテンポが良い曲になったので、そのまま使います。
ベース
各小節のコードのルート音(一番下の音)を 62 P-bass で弾きます。
c2の音階で弾きます。
1小節
コードは「ドミソ」なので、c2を弾きます。
音の長さと間隔はコードに合わせて、各構成音の長さを1目盛にし、1目盛間隔で4つ配置します。
2小節
コードは「ミソシ」なので、e2を弾きます。
音の長さと間隔は前小節と同じです。
3小節
1小節と同じです。
4小節
コードは「ソシレ」なので、g2を弾きます。
音の長さと間隔は前小節と同じです。
歌詞編
歌詞に意味はありません。UTAUの操作と作曲に慣れるために便宜的に歌詞を付けただけです。
花食べて
種飲めば
明日から
桜咲く
編集後記
七十数曲目にして漸く思い通りの曲を作ることができました。
今までは感覚に頼って作曲することが多かったのですが、これからはある程度計算しながら作曲したいと思います。
20小節の曲を雑に作るよりも、4小節を丁寧に作った方が良い曲を作れることが分かったので、以後は「4小節毎日投稿P」として活動しようと思いました。長い曲もたまに投稿すると思いますが、どんなに長い曲も結局は4小節の積み重ねに過ぎないので、まずは4小節を着実に固めたいと思います。