大学生

大学生2回の頃、一度だけ卒業した田舎高校の生徒に20分ほどの大学紹介のクラス授業をしたことがある。
声をかけられた理由は、卒業して3回生になる卒業生の中でスポーツ系の学部に入学した人がいなかったので、2回生の僕に声がかかった。僕が入学した学部といっても、筋肉、トレーニング理論とかいう学部ではなく、スポーツと社会の関係性を学ぶ学部だった。だから、少し生徒が期待する話はできないのではと、先生に伝えたが、大丈夫とのことだったので引き受けた。

大学で何を学んでいるかを話してくれたらいいと言われたので、大学講義の内容をまとめたレジュメを用意して発表をした。

大学で学んでいることを説明してたけど、伝えた方が悪いのもあり、ポカーンとした顔している生徒が多い。何もメモをしていないじゃないか、これはまずい。と考えているうちにレジュメ説明が終わった。10分ほど時間があまり、こっからは自分が思う大学に行く意味を2回生なりに考えて、話そうと思った。

大学はきっかけを得る場所
僕自身も講義で学んだことをきっかけにボランティアに参加したり、コーチをし始めた。
テストなんて、授業を出なくても今の時代、ネットで調べたら勉強できる。
それで単位を取って、卒業もできる。これって大学に行く意味ある?といった。
大学で学び、それをきっかけに自分から動いて、外で学ぶ。その学びを社会に出て活かしたりしていく。大学内で終わらすのでなく、大学で学んだことをどうするのか、そこがスタート地点。
始めは何をしようかなんて決めなくても大丈夫、その何かを探すために、講義がある。そのために大学に行っている。

そのような綺麗ごとを伝えていると、意外にもみんながメモを取り始めた。
いや、それなら先生も事前に話す内容決めてくれたら、最初からこんな感じのこと話して、有意義な時間にできたのにと思った。

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