Hazy Sour Cherry“Tour De Tokyo”解説!?by Jun
おはこんばんちわ!ギターのジュンです!すっかり秋めいて来ましたね。皆様はお変わりなくお過ごしでしょうか?季節の変わり目ゆえ、どうかくれぐれも体調管理にはお気をつけくださいませ。
まずはありがたい報告から。なんと我々の1st Album”Tour De Tokyo”が初回プレスが売り切れとなり、再プレスが決まりました!!買ってくれ方々には本当に感謝しております。というわけで今回は1stアルバムについての解説を書いていきます。既に購入して頂いた方々はもちろん、まだ未聴の方にも楽しんでもらえばと思いますー!
初めに全体的な話をすれば、僕はアルバムを作る時、まずぼんやりとしたテーマを決めて、そしてそれを指し示すような言葉をがしゃがしゃと頭の中で探して、これだ!というのが見つかるまで悶々と思案に暮れます。タイトルを決めたらあとはこんな曲が必要だなとか既存の曲を当てはめていったりして、アルバム全体の流れをイメージしながら作っていきます。テーマ→言葉探し→個々の楽曲→全体の組み直しといった感じですね。
今回のアルバムのテーマはつづみっこと東京でした。タイトルは無論、クラフトワークの”Tour de France”の文字りです。FranceをTokyoにした時点でつづみっこがチャリに跨ってる絵がすぐに浮かび、全体が見えた感じがしましたね。ちなみにあの自転車はほんとに彼女の私物です(笑)。借り物のベスパでも身の丈に合わない外車でもなく、等身大の自分たちのままで、いつもみたいにフラッと遊びに行く感じでかっこいいものを作りたいという思いがありました。さて、少し前置きが長くなりましたが各楽曲について書いていきます!
1. I Need Your Heart
まだバンドになる前につづみっこと2人で組んで弾き語りスタイルで数回ライブをやっていたのですが、せっかくだからオリジナルもやろうとなり作った曲です。未完のまま持っていきスタジオで合わせながら適当にサビの部分を付けてたような記憶があります。サビの”Wait a minute”はPezbandの”Stop!Wait a minute”から。
2. Little Run
これはMuffsのバーガーレコードからリリースされたアルバム”Woope Dee Doo”に収録されているとある曲に衝撃を受けてこさえました。どの曲か当てた方は一杯奢ります。歌詞を説明すれば、僕はとにかくちょっとした事(公共料金の支払い、すぐ直るのに壊れたままの機材、返事をすればいいだけのメールetc...)がとてもとても面倒で苦手で逃げ出したくなる時が多々あるのです。やればすぐ終わるのは分かりきっているのに、、まあともかくそんな気分の歌です。
3. かみさまおねがい
人生で初めてちゃんと日本語で作った曲です。あがた森魚が80年代にやっていた”ヴァージンvs”というバンドが大好きで、彼らに捧げるつもりで作りました。好きになったキッカケは、子供の頃に観ていたうる星やつらのEDソングとして彼らの楽曲が使われていたからです。独特な詩の乗せ方にもかなり影響をうけました。それとこの曲のサビの頭の部分は↓のオマージュです(笑)。
ヴァージンvsで一番好きな曲↓
4. Forever
この曲もまだバンドになる前に作ったものです。ドラムがどんな風になるのかほとんど考えていなかったのですが、かりんが考えてきたドラムがピッタリハマっていい仕上がりになりました。BMX Banditsの”I Can Wait Forever”への勝手なアンサーソングです。”Rain”と”Pain”で韻を踏むのはパワーパフガールズのロックオペラの一部から拝借致しました。
5. The Singer Not The Song
初期ストーンズの大傑作。絶対にいつかはやろうと目論んでいて、どんなやり方があるか色々考えていました(Alex ChiltonやPatti Palladin のカバーも大変素晴らしいのです)。そこでローリングストーンズの曲であることは告げずに、僕がてきとうな英語で歌ったものをかりんに送り、日本語詞をつけてみて!と頼みました。そこにつづみの歌が加わり、それに合わせてアレンジを考え面白い仕上がりになった次第です。
是非聴き比べて欲しいのですがチルトン様だけThrilling me Giving me〜の部分をThrilling me Killing meで歌っていらしてませんか!?(YouTubeの英字幕自動生成を使用するとやはりKilling、、)天才です。余談です。
6. Hazy @ Monjya
ヒップホップの方々がよくやられてる、所謂”Skit”をイメージして作りました(元々の言葉の意味は寸劇だそうです)。Tokona Xの↓など大好きです。ジャケットの撮影が終わり、恵比寿にあるもんじゃ焼き屋で打ち上げしてる時の様子です。
ちょっとだけアシュラ風味も、、あんまないか、、
7. My Life Without Me
レコードだとここからB面です。皆さんは”死ぬまでにしたい10の事”という映画をご存知でしょうか。実は原題は”My Life Without Me”なんです。だいぶ印象が変わりますよね。この曲は高校生の時に作ったものを組み直したもので、当時は”My Life As A Dog”というタイトルでした(笑)。どちらもとてもいい映画なので是非御覧になって下さいね。
8. みっどないと みっともないと!
「これ飲んだら帰ります」と言ってそれですんなり帰る方をほとんど見たことがありません。もはや「これ」とはお店に置いてある全部の酒を指して言っているんだと思います。噂話やへべれけの会話に包まれ時が経つのも夢の内、気が付けば曙の空が見えるでしょう。しかし、待っている相方の時間の進み方は途方がありません。お酒の飲み方には注意しましょうね。ちなみに”待つ”系ソングは無限にありますね。数あるロッキーの名曲のなかでも特に大好きなものです。
9. Like A Radio
この曲のタイトルはブリジットフォンティーヌの”Comme a la radio”の邦題”ラジオのように”からとっています。戸川純のバージョンもすごいかっこいいです。かねてから単に自分は空っぽの箱だと思っています。それは決して自分自身を卑下してるわけではなく、あちこちから飛んでくる電波をキャッチしたり、好きなものを自分なりに詰めればいいと思うからです。
↓ラジオソングはたくさん有りますが、The Presidents of U.S.Aのこのライブが好きです。
10. SuperCar
なかなか曲ができない時は思い切って”縛り”を設定してみると、案外すんなりできる事があります。この曲の場合は”Eコード”しか使わないようにしました。ワンコードで作るのはちょっと難しいですが、その分いろいろ考えるので楽しいです。
↓これは正確には2コードかな?
11.Tour De Tokyo
上京してきて分かったのですが、都内ってわりと狭くて自転車があれば大体どこでも行けちゃうんですよね。電車をよく使っていた時は、駅ごとにそれぞれ違った雰囲気の街がありますので繋がってる感じがあまりしなかったのですが。
Tour de Tokyoのドラムはこの感じ↑だったりしますが、こういうドラムの元祖はBuzzcocksなのでわ?と思っております。
以上です!最後まで読んでくれてありがとうございました。これからちょくちょく音楽関係の記事も書くつもりなのでよろしくお願いします。
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