見出し画像

4・5回東京ダート攻略法~ヘニーヒューズ篇①~

血統、特に種牡馬データを用いて東京競馬場を攻略するなら、断然ダートだ。芝は日本を代表する競馬場だけに、まあそうだよねというラインアップで正直、今さら感が否めない。そこで4・5回東京ダート攻略法に見える東京ダートの種牡馬別傾向とそのクセを調べた。東京ダートは他場にはないコースや距離設定が多く、芝とは対照的に独自路線でクセが強い。秋の東京で穴馬券を探すなら、東京だろう。またダート路線の種牡馬はゴールドアリュール、サウスヴィグラスの産駒が次第に減り、輸入種牡馬の活躍が目立ち、芝より先に過渡期を迎えつつある。しっかりとらえたい。データは今年10/10までの過去5年間のものを使用する。

画像1

これが4・5回東京ダートの種牡馬別成績。ヘニーヒューズの躍進が目立つ。17年に日本産初年度産駒がデビュー後、着実にダートチャンピオンへの階段を駆けあがる。今回はこのヘニーヒューズについて考える。

父ヘネシーは日本で成功したヨハネスブルグと同じ。ストームバードからノーザンダンサーにたどり着く米国の快速血統。日本にリースできた父ヘネシーは成功しなかったが、その子孫は成功したから血統はわからない。かつてはこういう血統は確かに成功しなかったが、近年はストームバード系が活躍する。日本競馬の質がスピード重視へと変化してきた証ではないだろうか。

画像2

これが4・5回東京ダートのヘニーヒューズの成績。国内産初年度が6歳を迎えるので、だいたい一巡した印象だが、オープンの出走数がやや少ない。ヘニーヒューズは勝利数こそ量産しているが、複数勝って出世できた馬がまだ少ない。マル外時代ほど大物は中央では生まれておらず、そこは課題だろう。

画像3

日本で活躍するダートの輸入種牡馬というと、パイロやシニスターミニスターなどエーピーインディ系が多いが、これらは道悪ダートに強いという特徴がある。だがストームバード系ヘニーヒューズは、どちらかというと良馬場寄りでやや重までは対応できる。これは同じノーザンダンサー系のクロフネと似ている。輸入種牡馬だからといってみんな高速ダートに強いわけではない。逆を言えば施行日数が多い良馬場のダートで成績がいいからこそ、日本のダートで成功した。また乾いた馬場に強いのは地方競馬にもつながる。スピードにパワー兼備、それがヘニーヒューズの特徴だ。

画像4

次に4・5回東京ダートの距離別成績。回収値も確率もいずれも1400mがトップ。東京ダートは1600mは芝寄り、1400mがダート寄りは基本。このデータも納得。そしてヘネシーの系統らしく長い距離は厳しい。1400mに狙いを絞ってみたい。

画像5

ヘニーヒューズ産駒の4・5回東京ダ1400mの前走競馬場別成績がこれ。そう東京から東京がむしろ穴になる。前走他場を使うより東京を使った馬がいいのは理解できるものの、それが穴になるのは不思議。普通は売れるローテのはず。これはおいしいので、確率的にも積極的に狙いたい。18年7番人気1着ヘニッヒ、19年8番人気1着サノハニーはいずれも1Rの未勝利戦。午前中から攻めたい。

画像6

当然、その前走着順はこうなる。どこからでも来る。上位着順ではもっとも買いたくなる前走2着が0-0-0-3とダメなのは気になるが、とにかく東京から東京というローテでダ1400mに出てきたヘニーヒューズ産駒は、前走着順を無視しても買うべき。開幕当初は春の東京以来の休み明けしか狙えないが、連続開催で進行するにつれ、このパターンの馬はどんどん増える。後半まで使えるデータなので、ぜひ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?