見出し画像

距離短縮VS.距離延長、中山で買うなら~芝~

先週、中山のマイル戦で距離短縮だったボーデンが1番人気で着外、距離延長だったコントラチェックが穴を開けた。距離短縮と延長について、基本的な考えはラジオで話したが、ここはひとつデータで整理しよう。データは先週までの過去5年間の中山開催(芝)を使用する。

画像1

まず基本的には同距離のスライド組がいちばんよかった。そして回収値では延長はがんばっているが、確率は距離短縮が上。延長が多いということもあるとはいえ、これで延長を頑張って買おうというのは無理筋。持論はあっさり尽きた。

画像2

懲りずに延長組の距離別の内訳。目立ってとりあげるようなところはない。2500mはそもそも大半は延長組。ただそれだけだろう。

画像3

じゃあ短縮組はどうだ。ここも2500mがいい。確かに数は少ない。少ないながらも好走馬を出す。また1800m以上の中距離戦で短縮は数字がいい。勝率は基準の7%を超え、複勝率は21%を超える。これら基準を上回る以上は、とりあげねばならない。ということであっさり持論は捨てる。それでいい。競馬も人生も自分にすがっていいことは少ないわけだから。

画像4

中距離の2000mについて。短縮組の種牡馬別成績を。ステイゴールドが半端ない。もっと早く気づけばよかった。最終世代はマイネルファンロンの6歳世代。もはや使える場面が少なすぎる。だが、ドリームジャーニー、中山フェスタもトップ10入り。ステイゴールドの系統は今後もこのコースの距離短縮で狙ってみよう。

画像5

ちなみに中山芝2000m全体の成績がこれ。ほんと、ステイゴールドは短縮だと勝率で3倍近くあがる。比べると、ハーツクライやルーラーシップ、キングカメハメハ、ロードカナロアが全体だと上位でも、短縮時には圏外。キングマンボ系が目立つ。短縮だといかにもモタモタするということか。このコースの距離短縮時にはステイゴールド系を評価、ハーツクライとキンカメ一族は逆に評価をさげておきたい。

画像6

クラス別成績を出すと、短縮が来るのは上位クラス、特に2勝クラスが頭数と確率の関係がいい。さらに単勝回収値は105でおいしい。ちょっと掘ってみよう。

画像7

短縮組がどのコースから来ているのか。札幌1戦1勝を除くと、上位3つが回収値も確率も非常にいい。中山2200、2500、東京2400から中山芝2000mに来る馬は狙い打ちしたい。

画像8

さらに位置取りまで。こちらは好位より控えていた馬に利がある。特に中団だった馬は回収値も抜群。東京芝2400m、中団だった馬は【2-1-0-3】勝率33.3%、3着内率50%、単複回収値166,75。美しいデータ。使えるときが来たらぜひ使いたい。

画像9

それから2500m。こちらもステイゴールドがトップ。そして一族のゴールドシップが勝ち星こそないが、好走確率が高い。これはこれから伸びてきそうなデータ。早いうちから活用したい。ゴールドシップは自身の現役時代の戦歴からもステイゴールド一族の中でもステイヤー寄りのタイプが多い。2000mにはいなかったステイゴールド系ということで記憶しておきたい。

画像10

2500m全体の種牡馬別成績も出すと、ハーツクライは2000mとは異なるが、キンカメ系はやはりここでも短縮だといなくなる。距離短縮のキンカメ系は買いたくなる要素だが、中山芝中距離については我慢しよう。

画像11

こちらはクラスの違いはなかった。ちなみにGⅠは当然有馬記念で、好走は菊花賞だった3歳馬。

画像12

位置取りの成績は2000mとは異なり、後方は苦戦。逃げ・先行・中団、途中で動くまくりがいい。機動性が必要なコースらしいデータで、2000mと混同しないようにしたい。共通するのは中団。

土曜中山7R3歳以上1勝クラス芝2500mからヴォリアーモ、ルーパステソーロ。前者はルーラーシップ、後者はゴールドシップ。同じ船でも乗るなら、断然、ルーパステソーロだ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?