夏の変則2場開催、新潟の関西馬、狙いどころ
五輪開催、馬術のトップホースが日本にやってくる。当然ながら馬を国内で輸送しなければいけない。馬運車の融通は国内の競馬関係者が果たすべき役割のひとつ。JRAも五輪シフトを敷き、期間中の開催は函館と新潟に限定する。五輪延期にともない2年連続で行われる夏の変則2場開催。1年目は完全にやられ、絶不調だった記憶があり、今年こそはと気合を入れてみた。昨年の2場開催中の新潟を分析して、リベンジを目論むという痛く意欲的なコーナーだ。
この期間はレギュラーが固定される北海道とは異なり、新潟は美浦と栗東を拠点にする関係者にとって断然激戦区。騎手も同じ。昨年の2場開催時の騎手リーディングがこれ。上位は軒並み関西所属。関東拠点のデムーロさんと柴田大知さん以外はすべて関西。柴田大知さんは回収値も高く、意地を見せた形だが、福永さん、幸さん、ドラゴン和田さんは回収値も優秀。若手は騎乗数を求める傾向もあり、回収値は高くない。狙うならこの3人だろう。
関東馬と関西馬をシンプルに比べると、やはり関西馬が強い。栗東から新潟競馬場までは信号がちょっとしかない。アクセスでいえば、関東馬よりいいじゃないかという関西馬、さすがに強い。それも回収値を考えても、買うなら関西馬だ。
ところが、昨年はメインレースなど高額条件では関東馬が活躍していた。3勝クラス、オープンは優勢だった。関西馬が強いからとメインで関西馬にすがると、痛い目に遭う、それが昨年の傾向だった。さすがに重賞は関西馬が強いが、これは2場開催特有の現象ではなく、いつも夏の新潟重賞は関西馬が強い。
2勝クラスは関東馬0勝に対して関西馬9勝と圧倒的。特別レースでも9、10レースあたりに組まれる1、2勝クラスは関西馬。このあたり、スマートに使い分けないといけない。あまりに大雑把に関西馬を買えばOKは危険。しかしながら切羽詰まった未勝利クラスや新馬など下級条件では関西馬が強い。午前中から9レースあたり、そして1勝クラスが多い最終レースは関西馬、10、11レースのメインどころは関東馬といったアプローチが昨年は正解だった。昨年の私の絶不調、その原因はここら辺にありそう。
関西馬、おいしい馬券はどこなのか。芝の距離別成績を出すと、1400mと2200mに妙味があった。ご存じこの条件、どちらの内回りで、新潟のなかでも波乱傾向が強い舞台。外回り中心の夏の新潟だが、内回りこそ関西馬はおいしい。ただし、1200mは【1-0-0-12】と不調。内回りは関西馬とざっくりいくと、ここにハマるので、注意したい。
しかしながら関西馬はダートでは1200mで妙味があった。1200mの関西馬は危険というのは芝限定、ダートは1200mで関西馬を狙おう。データは単純化できるようで複雑。扱うときは注意しないと、データに首を絞められる。
関西馬の買いどころ
2勝クラス以下、芝で穴なら1400、2200m、ダートは1200m
買ってはいけない
3勝クラスもしくはオープン、芝1200m
昨年のこの傾向が今年どうなるのか。1週目はしっかり見極めたい。この週の特別戦だと、土曜日10R豊栄特別(2勝クラス、芝1400m)は関西馬、11R越後S(3勝クラス、ダ1200m)は関東馬を主軸に関西馬。日曜日9、10R苗場特別、糸魚川特別はともに2勝クラス。ダ1800mと芝1800mだが、2勝クラスなので関西馬を狙いたい。
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