ゲーム「文字化化」感想
※本作はver1をベースとした感想です。ver2の感想は追記しています。
公式の紹介文を読んでみたら絶対好きなやつだ!と確信したのでプレイしてみました。性癖に刺さりまくったぞ~~~!!!
この感想を未プレイで見てる人は画面閉じて買った方がいいと主張しておきます。ネタバレには絶対に気を付けて!この感想でもネタバレするところはネタバレするって書いてあるので、絶対にそれ以降は読まないで!!
ジャンル:女性向け言語解読ホラー脱出ADV
プレイ時間:12.5時間(ver2を合わせて26.6時間)
媒体:PC(Steam)
■ プレイ媒体
SteamかDLSiteかで購入できます。どちらを選んでもPCのみ。私はSteamで購入しました。
■ あらすじ
Steamの公式ページの紹介を引用します。
本作のストーリーは本当にこれだけです。異界から脱出しようとする話。
恋愛について公式が「ホントに?」って言ってくるの面白過ぎるだろ。
ちなみに、クリア済みの私は本作は恋愛ではないと思っていますが、色んな感情をひっくるめて恋愛って言ってる可能性があるな……とは思っています。人外の感情なんでね。
■ キャラデザが良い
ホラーに必要なのは何か?魅力的な化け物なんですよね!!本作は出てくる人外が全部魅力的で良いんです!怖さもあり、どこかおかしさもあり、可愛く見える。そしてかっこよくもある。シンプルなのに素晴らしい。最高のキャラデザ!!
■ ゲームシステム
この世界に合ったゲームシステムが素晴らしいんです!私はこういう世界観に合ったシステムをお出しされるのが大好きなので大喜びしました。
公式のPVはこちらから。
スロットを選ぶ
大枠のセーブスロットは3つのみ、ただしそのスロット内のセーブデータは12個と多めです。スロットによるルートの変化はありません。
通常画面
よくあるADV形式です。背景をクリックしたりしなかったりで反応が変わったり変わらなかったりする感じ。
音あり推奨
ホラーなので音で驚かせてくる要素がある、というよりは主人公の悲鳴や吐息、人外の笑い声も入ってくるので音ありの方が没入感があります。絶対音ありでやった方が良いです!
言語を解読してコミュニケーションを取る
これが本作の一番の面白い要素です!最高に楽しいシステム!
本作では人外が謎の言語で話しかけてきます。
言葉を教えてくれる人外もいるので、身振り手振りやその時の会話の雰囲気で言葉を推測し、自分で言語を入力します。
お、お、おもしろ~~~~!!!
この言葉を解読して入力していくシステム、その時の予想した言葉を必ず入力した方が良いです。将来的に同じ言葉が別のシチュエーションで使われた際に意味が絞れますし、合っていた時の興奮が、すごいんですよ!
辞書システム
解読したら何が必要か?そう!覚えることです!しかしノートにメモ書きするわけにもいかない。大変すぎるから!では他に何が必要か?そう、辞書です!言語習得に辞書は必須です!本作は辞書システムを提供してくれています!しかも自動記入してくれる!親切~~!
解読していくと所有格っぽい文字があることも分かります。実は異界語は流暢な会話もできるようなのですが、主人公にはそこまで解読する技術はありません。単語で話していこう。
ちなみに、本作では一部文字はヒントが出されますが、それ以外は自分で解読するしかありません。つまり正解がわからないんですね!なので私はこんなことが発生しました。
「わかった」「わかった2」。
同じようなタイミングで使われるのに別単語になってるため正解がわからず、後々意味を絞るために一旦数字で区別つけました。つまり、プレイヤー側の自由度が高いんです!たとえばこの一単語に「ピザおいしい」と入れることも可能です。
こういう「どんな言葉かわからない!解読したい!」という気持ちになれるのが本作の最大の魅力なんです。最高システム~!
バックログ
ちなみにバックログも見返せますし、バックログから意味を修正することもできます。便利~~!
選択肢を間違えると即死
さすがにここまでくればお分かりかとは思いますが、本作はホラージャンルです。この世界にいる人外たちはなぜか主人公に好意的なことが多いですが、それでも選択を間違えると即死します。しかしご安心ください。即死しても即座にやり直すことができますし、一部のルートでは少し前の選択肢に戻ることができます。死んでもデメリットはありません。便利!
そして死んでから人外が喋ることもあり、私自身即死ルートを見て言語を確認してから本筋に戻る……といった攻略法を取るようになっていきました。なにせ死ぬような時に言われる単語は推測しやすいので。
メニュー画面
ゲーム中にいつでも見れるメニュー画面はこちら。わかりやすく、欲しい機能が揃っています。
名簿
登場した人外たちの一覧。なんと名前を変更することができます。この手のホラージャンルが苦手な人は変な名前や可愛い名前にすると恐怖感が和らぐかもしれません。
チャプター
チャプター機能。めちゃくちゃ便利機能。お気に入りのシーンをわざわざセーブして残さなくてもチャプター一覧でそのシーンにジャンプすることができます。便利すぎる~!
エンディング一覧
この手のゲームでは絶対に欲しいエンディング一覧です。便利ですね。一覧はあくまで一覧で、直前のエンディングを閲覧できるというものではありません。そういうのはチャプターで見れる。
そしてエンディングの数が多い!でもやってみるとあっという間でした。
音量設定
メニュー画面とタイトル画面から変更できる音量。これはたしか初期設定のはず。デフォルトの音量がちょうど良いって最高だよね!
■ サウンドが良い
ホラーに重要な要素として絵や世界観以外にサウンドがあります。怖さを演出するのに大事なんだよな!そして主題歌も良い!最高!
■ バージョンアップでかなり変わる
これについては公式ありがとうと感謝の念を飛ばすしかありません。私がプレイを始めた日付は2024年12月27日。なんと2024年12月20日時点で新ルートが追加されたり、文章が変更されたりしているのです。リリース後にも手を加えてくれるのありがてえ~!でも既存文章も削除されているらしい!え~!?削除しないで~!
一応バージョンによる大まかな違いを書いておきます。
ver1.4(たぶん)
私が最初にプレイしたやつ。たぶん1.4だと思う。自称美少女な主人公でかなりお茶目な物言いの女子学生。さらに初期の段階では主人公についてもっと語られていたらしい。「語られ過ぎているので削除」されたとかなんとか。
ver2.0
主人公の性格が少し大人しくなり、異界語モードが追加された。他にも様々なテキストの修正やエンディングの削除・追加が行われている。詳細は下記。
■ 異界語モード
新規スタート時に「異界語モード」を選択できます。主人公が最初から「少しだけ異界語がわかる」設定。そのため、人外と意思疎通がスムーズ=主人公のト書きで語られるヒントが無い、というめちゃくちゃうまい設定です。
ただ、実際プレイしてみると、会話のいくつはニュアンスが若干変わっていて面白いものの、固有名詞(人外や主人公の名前)がいきなり標準言語に戻ってしまったり、異界語を教えてもらうシーンと通常のシーンでの違和感が付きまとってしまいました。通常モードだと単語についてしっかり悩むので「解読しよう」という気持ちになれるけど、異界語モードだとその下地が無いという感じ。いきなり単語について確認するシーンが入るので、「そこを確認するならもっと別のことも確認した方が良い」と思ってしまう。
ヒント無しの高難易度バージョンと言ってしまえばそれまでですが、こんなに面白くてうまい設定なのに、違和感があるのがもったいないんですよね~~!残念。
~~~~ネタバレするよ~~~~
■ シナリオ
基本的にはあらすじの通りです。主人公:化之あだみは記憶喪失の中、なぜか謎のビルの室内(異界)にいて、そこで出会う人外にビビりながら出口を探そうとコミュニケーションを取って探索するストーリー。チャプター1~5まで存在し、チャプター5に行かずにキャラルート(?)に入るパターンもあります。
基本的な流れ
大まかな流れはこんな感じ。途中で横道に逸れる場合もあります。
主人公が人外たちに出会い、言葉を学ぶ
主人公が異界を探索する中、主人公に執着する赤い傘の男と出会う
主人公が記憶を取り戻し、赤い傘の男と対峙する
■ 攻略対象と各エンディングについて
いつもは攻略した順に書くのですが、結構分岐ルートも多いのでキャラごとにまとめて書いていきます。かなり雑にまとめていますし大事なことを書いていたりいなかったりします。真実は自分でプレイして確認しよう!
主人公:化之あだみ
記憶喪失の主人公。いつのまにか異界に来ていた。人外から好意を向けられることが多い。結構殺伐とした世界なのに意外と冷静に対処できてるのがすごい。見つけたバールを手に取り人外たちへの攻撃手段とする豪胆さもある。そして自称美少女なせいか、人外からの好意を「なんで助けてくれるの!?私のこと好き!?」ってなるのが面白い。相手は人外やぞ。(ver2で性格が修正されました)
這いばい男
本作一番の献身的なキャラ。目は潰れており足ではなく手を使って這って移動している。主人公にとても好意的。守ってくれるし助けてくれるしとっても親切。以下、這いばいさんと表記します。
・END04 ハッピーラブ生活
這いばいさんと一緒に元の世界に戻るエンド。主人公の部屋で這いばいさんが待っており、謎に赤いご飯を提供してあげる同棲エンド。ベッドに同衾して一緒に眠るなんて最高すぎる。こんなんラブラブハッピー生活じゃん!と思ったらエンディング名がそうなっててめちゃくちゃ笑ってしまった。だよね~!
・Mr.Crawling END
這いばいさんとイチャラブ(?)会話して終了するエンド。かと思いきや、そのままチャプター進むのに笑ってしまった。ずっと這いばいさんとイチャラブしていたかったよ。
・END17 心配させないで
別個体の人外に攫われたら這いばいさんが全力で助けてくれるエンド。這いばいさんが、立った!這いばいさんが、ワンパンで人外を殺して助けてくれる!這いばいさんのことが大好きになってしまう……!
赤い傘の男
「雨の日には傘を持った怪異が人を襲うらしい」という噂をもとにした怪異。主人公に執着し、名前を教えて欲しがっている。名前を教えてもらうと一緒にいれる、らしい。主人公は自分のことを好きだと思ってるし、自分も主人公のことを大好きなので名前教えてもらって一生一緒にいようとしている。主人公からは嫌われている(襲いに来るので当たり前)。以下、赤傘と表記します。
・Scarlet Rain END
赤傘と戦闘をしても物理攻撃が効かず、なんとかしようと「マジコイツぶっ殺す」という強い気持ちで念じた結果、赤傘を瀕死まで追い込み、記憶喪失状態にして名付けを行い、下僕化するエンド。想いの力でなんとかしているが、これより前に主人公は人外っぽい行動をたくさんしているので主人公が謎に強くても納得(?)できる流れになっている。
こういう展開大好き!このあとの続きが見たいッッッ!!って大絶叫した。這いばいさんと同じく同棲生活するんだろうか。いや、あんな和やかな同棲ではないだろうな……。
(追記)バージョンアップで「その先へ」来ました!!まだ好き嫌い問題やっててめちゃくちゃ笑ってしまった。めんどくさい恋人みたいなやり取りをし続けるの本当に面白い。でももうちょっと長くても良かったよ……!「さらにその先へ」を入れてくれてもいいよ……!!
・Awakening END
赤傘を瀕死まで追い込み、本体である傘をぶっ壊し、鳴り響くスマホに出ると夢を見たかのように自分の部屋に戻ってるエンド。この時目覚めた主人公は雨でも出歩かないため、もしかしたら異界に来たことがなかったことになっているのかも? もし異界に来たことが無かったことになってないんだったら、赤傘を想いの力で倒せるくらいに人外パワーが上がってるので元の生活に戻れるのかは微妙なところ。
・Victory END
赤傘を瀕死まで追い込み、本体である傘をぶっ壊し、黒電話に出ると異界のベッドの上に寝転んでおり、目の前にいた這いばいさんに「赤い傘の男を倒した!」と報告をするエンド。「いえ~い!勝利~!」って言い合ってるのがとっても可愛い。ただただ可愛い。赤傘、当て馬っぽさがすごいよ。
・(追記)END20 冷たい体
スマホにも黒電話にも出ずに時間経過すると眠り続けるエンド。這いばいさんが健気にずっと横で待ち続けてるのがとても良い。やっぱ這いばいさんがナンバーワン。
・Tranquil END
赤傘を瀕死まで追い込み、本体である傘をぶっ壊し、黒電話に出ると異界のベッドの上に寝転んでおり、目の前にいた這いばいさんに「夢を見てたみたい」と報告するエンド。ゆっくり出口を探すか~と言っているので、これは実質這いばいさんとランデブーするエンドかも。やはり赤傘は当て馬になってるかも。
・Scarletella END
赤傘に名前を教えて共にいる道を選ぶ(?)エンド。目の前には透明のビニール傘、そして主人公が持つと赤く変異する。これは恐らく赤傘の本体の傘から主人公へ怪異が乗り移ったおかげで、怪異の魂?が無くなった透明のビニール傘が捨て置かれたってことなのかな。そして主人公は赤い傘の男の姿を見続けると。
実はタイトル画面に戻ると赤い傘を差してバールを持ったレインコート姿の人が出てくるんですけど、これ、あの……。
・Goodbye END
主人公が自身のこともわからなくなり、自分の名前を削除し、人間としての自分を抹消するエンド。主人公が人外になっちゃった~~!まあ強そうだし良いのかもしれない。異界に長くいると人間は人外化することが判明したため、襲ってくる人外でも元人間の可能性が出てきた。
隙間の男
主人公の一部を欲しがる人外。欲しがる理由は「面白いから」。隙間があればどこでも出現できる有能すぎる男。でも結構優しいことがある。以下、隙間さんと表記します。
・Return END
一旦元の世界に戻ったのに、主人公の姿が変わりすぎて通行人に帰り道を聞いても家に戻れず、居心地の悪さゆえにまた怪異の世界に帰ろうとした時に隙間さんに助けてもらうエンド。この隙間さん、異界にも現世にも自由自在に出現でき、時間移動も可能で、隙間がない場合は隙間がある物を移動させてそこに出現できるのでかなり能力が高いことが判明したのでとってもすごい。ちなみに隙間に引きずり込めば認識阻害もできる。自分を認識させるか・させないかは自らの能力で選択可能っぽい。面白がって主人公の体を欲しがるだけじゃないんだ~!すご!
・(追記)END12 いじっぱり
Return ENDになる前に隙間さんの心臓要求を跳ね除け歩き続け、隙間さんが「心臓なくても運んであげる」と言っても気にせず、そのまま倒れて死亡エンド。隙間さんの「あ~あ」っていう心底嫌そうな呆れ顔、最高。そして心臓なくても運んでくれるんだ……折れてくれるの面白過ぎる。
・END19 ベストオブ隙間
赤傘と戦闘していた時に、セリフ画面の隙間に現れて助けてくれるエンド。うおおお隙間さん便利すぎ!!メタ演出すらお手の物!!やはりこの世界で一番能力が高い人外かもしれない。
このエンディングでは他の怪異がいない時間に移動したとのことなので、主人公は隙間さんと楽しく(?)異界探索する話になるのかな。
長鉈の男
暇つぶしにいっぱい戦いたい男。主人公のことを殺したりからかったりしてくる。最初出会った時に逃げまくっていると主人公のことを殺してくるのですが、主人公がそれに憤り、自身の姿に疑問を抱き、「大きくなる」「普通」「小さくなる」を選べるようになります。……選べるようになる!?姿が自由自在ってこと~!?以下、長鉈と表記します。
・Mr.Machete END
「大きくなる」を選択し、長鉈と戦ってるうちに自身の意識が希薄になる気配を感じたので元に戻り、長鉈となぜか一緒に部屋を巡ることになったエンド。しかし行きつく先は殺し合いエンドっぽい気もする。たぶん、退屈しのぎの殺し合いエンド。お互い不死身っぽいしいけるだろ。
(追記)最後の最後で動かなかったら「なぜ動かない?行く」って「二人で一緒に行くことが当然」というデレを出してくれた!!え!良すぎ!
・Fight END
長鉈とずっと戦いまくるエンド。主人公は負け続けてるっぽい。長鉈は暇を潰せる相手ができて嬉しいっぽい。主人公が終始ブチギレてるのが可哀想。でも主人公も負けず嫌いなところあるから、勝ったと宣言できるようになるまでは長鉈に執着しそう。
フードの男
這いばいさんの次に出会う人外。簡単な言葉を教えてくれるし親切。何か困ったことがあった時に頼めば大体オッケーしてくれるが主人公に執着はない。以下、フードさんと表記します。
・Mr.Hood END
長鉈と戦闘した後に「小さくなる」を選んだルート。困っているとフードさんが助けてくれる!親切! 主人公を安全なところに送り届けたら普通に別れたけど、その後またひどい目に遭ってるところを目撃され、そして一緒に異界を探索することになるエンド。ここまでしてくれるのに執着が一切ないの、何!?頼まれたらなんでもオッケーするならえっちなお願いもオッケーしてくれるのか!?なあ!!
生首
天真爛漫な生首。可愛い癒しキャラ。昔は体もあったらしく、その頃は危険な個体だったそう。
・Mr.Chopped END
一番最初のフラグを折ると主人公がとってもヤバくなり、正気に戻った後に生首くんを認識して生首くんと一緒に過ごすことになるエンド。主人公の正気は可愛いもので保たれている。頑張れ生首くん……!
・Mr.Chopped2 END (追記)END14 忘れ事
生首くんと別れ、彷徨い続けて人外になりかけてたところを「生首くんのところに戻ろう」と奮起して戻った末に殺されるエンド。恐らく、姿かたちが変わった主人公に対して生首くんと一緒に住んでる人外が攻撃したと思われます。主人公は人外になりきれてなかったからこのまま死んじゃったのかな~。
銀髪の男
主人公に色々な言葉を教えてくれる、親切で丁寧な人外。……と思うじゃん?以下、銀髪さんと表記します。
・END01 研究
最初の出会いで生首くんと一緒に部屋に行かない場合、問答無用で研究室に連れて行かれ、問答無用で研究対象となるエンド。銀髪さん、敵対時とそうじゃない時の落差がすごい。
(追記)「その先へ」でただただ殺される描写が追加されてて笑ってしまった。そこ需要あるんだ!?
・END6 生首生活
主人公の意識が朦朧とし、銀髪さんを殺そうとしたところ、銀髪さんは一撃で死なず(!)、主人公は捕らわれて首から下を切られ、生首にされるエンド。この状態の主人公が殺そうとして生き残ったやつ、初めてでは!?強いんだな~~!
生首くんもこうして生首になったのかな~と察せられる話でした。首から下の体は実験に使われるのかな……。銀髪さんが彼らのそばにいるのは実験動物の経過観察くらいにしか思ってないのかな~とヤバさを認識しました。生首くんは銀髪さんに対して好意を抱いているのに……。
・END7 観察対象
主人公の意識が朦朧とし、殺人衝動に抗い続けた結果、最終的に殺そうとすると銀髪さんの観察対象になるエンド。殺人を躊躇すると治る見込みを見出してくれるのか?この後に銀髪さんルートになる。
この後の会話で「たくさん壊して形を整えて治すことを繰り返してあなたは正気に戻った(要約)」と言われたので頭を抱えてしまった。もしかして今まで研究してた人間にも同じことをしていましたか?いや~~本当に研究対象としてしか見られてないよ。
・END8 喜んでほしかった
観察対象の「その先へ」で主人公が正気に戻り、銀髪の男のもとへ向かおうとするとなぜかオレンジ髪の人外が襲い掛かってくるので撃退したエンド。主人公が去ろうとすると「運んで」と言われ、エンディング名は「喜んでほしかった」。……え!?この化け物、もしかして生首くんですか!?
そして観察対象エンド時に「少し先へ」を選択すると生首くんが銀髪さんに「主人公が喜ぶから体をつけてほしい!」と元気にお願いするシーンが見れました。
……イヤー!完全に私の選択のせいじゃん!!あの、たしかに私は事前の選択肢で生首くんに「体があったらいい」と言いましたけど、こんなことになるとは思ってなかったんです!悪気はなかったんです!
それにしても銀髪さんは生首くんを殺したことに対する後悔も悲しみも全く無さそうなので、研究対象としても惜しまれてないのがわかって辛すぎる。「あ~あ。でもまあいいか」くらいの感情しかないよコイツ。
・Mr.Silver Hair3 END
襲ってきた生首くんをどうにかした後、銀髪さんに「なんで助けてくれたの?」って聞いたら「病の進行が気になるから」って回答され、ブチギレ主人公が銀髪さんをぶっ殺して去り、肉塊状態になった銀髪さんが追いかけてきて、「ごめんね、また一緒にいこ~」ってされたから許すエンド。どういう情緒!?
主人公、ガチ暴力系ヤンデレの素質がすごいし、銀髪さんもちょっと気持ち悪い。生首くんはどうでも良さそうだったのに、主人公だと研究対象に対する執着がすごいよ!理性を取り戻した初の成功例だからか?こわいよ!
・Mr.Silver Hair2 END
「一緒にいこ~」ってされても許さなかったエンド。銀髪さんがめちゃくちゃ悲しそうに去って行って笑いました。貴重な研究対象だったもんね……。でもこういうところで無理強いをしないのは面白いです。基本的にこの世界って同意を取る感じだよね。……いや待て、銀髪さんなら隠れてついてきたりする可能性もあるか!?
・Mr.Silver Hair1 END
銀髪さんの「お前のこと研究対象として興味ある(意訳)」って回答にブチギレずに「この人そういう性格だもんな…」と流して銀髪さんの新たな研究用の部屋を探しに行くエンド。この時は流せても、主人公のことだから今後ブチギレそうな気はする。色んなところでブチギレまくってる主人公ならブチギレる。
ツギハギ男
体中ツギハギの男。好奇心旺盛で退屈が嫌いで色々遊びたい人外。「人間を食べてみたい!おいしそうだし!」と言ってくるやつ。以下、ツギハギと表記します。
・END18 ツギハギ白昼夢
ツギハギに誘われて遊ぼうとしたら危ない目に遭わせられるエンド。ツギハギをぶっ殺してもぶっ殺さなくてもたどり着くエンドで、どちらを選んでも最終的にツギハギと別れて這いばいさんと合流する。主人公は「こいつのこと二度と信じない!」とブチギレてる。
愉快犯だが本当に遊び相手が欲しいだけなんだろうな~というのがわかる話。ただし遊び相手が死んだら「死んじゃったの?残念~」くらいの感情しかないと思われる。
誰とも懇意にならないルート
すべてのフラグを叩き折るルート。本作に好感度システムはありませんが、一応こう表記しておきます。
・scarlet END、mistake END
赤い傘の男にやられるとscarlet END、それ以外の人外にやられるとmistake ENDになります。即やり直しできる仕様。本当にありがたい。これらのエンディングは至る所に仕込まれています。
・END02 元の世界へ (追記)ハッピーエンド!
様々なフラグを折り、出口となるエレベーターを見つけて元の世界に戻るエンド。意外とすんなり帰してくれるのですが、普段なら選択できる「前の選択肢へ」が選択できなくなっています。「自分で選んだんだから戻る必要ないでしょ?」とのこと。それはそう。
(追記)「前の選択肢へ」ボタンを連打して無理やり戻る演出ができるようになっている!面白~い!
・END03 I'm back
生首くんの救援要請を無視し、いつも助けてくれる這いばい男さんを置き去りにして、人外どものフラグをすべて折り、すっきりさっぱり立ち去るエンド。這いばいさんが悲しみながらも笑顔で主人公を見送るのが健気で辛かった……!現世に戻っても若干記憶喪失な気配がするのはどうなるんだろう。
・(追記)Your Side END
END03からの「その先へ」。現世に戻った主人公のそばに這いばいさんがやってきてくれるけど、現世では「人外たちは意識しないと見れない」ので這いばいさんは一生無視されつづけ寂しく過ごすエンド。こんなの純愛じゃん!!這いばいさんが可哀想で可愛いよ……!いつまでも一緒でいつまでも見てもらえない……可哀想で可愛い……!!
・(追記)Reunion END
END03からの「その先へ」。現世に戻ったけど異界に戻ろうとしたエンド。「再会」という名前だし人外たちに会えた雰囲気出してるけど、廃ビルの崩落に巻き込まれて、いまわの際に見た幻覚エンドだこれ……。走馬灯のようにスタッフロールで今までのスチル出てるし!救い、無し!!
・END11 迷子の迷子の私チャン
現世に帰れたのに通行人に道を聞いても怖がられ、家に帰れないエンド。まあ人外になりかけてるっていうかほぼなってるもんな。そりゃ怖がられる。
・END13 そして誰にも会わなかった
ある一定の進捗になった後にチャプターの最初からやり直すと別ルートが開き、そこで出会う人外全員を殺しまくり、自分が誰かもよくわからなくなるエンド。色々な残留エンドを経験したけど、最終的にこうなるのかな~と頭を抱えてしまった。それとも可愛いものパワーがあれば問題ないのか?誰か!主人公の周りに這いばいさんと生首くん置いて!
(追記)「その先へ」で生首くんを探しに来た銀髪さんに結局殺されるエンド。どう足掻いても死。
・END16 物語は続くよどこまでも
安全地帯で寝まくるエンド。やはり肝が据わってる主人公だな。
・END9 成長期
大きくなった姿で出口を探そうとして彷徨うエンド。フードさんをうっかりで殺してしまったのが悲しい。
・END10 まっくらくらすけ
主人公が大きくなって知性を手放すエンド。こ、この声って……これさぁ、暗い部屋にいた巨大な人外の声って主人公だったりするの?同じ世界に別軸の主人公がいたりしますか??
(追記)ちなみにver2から巨大な人外の場所で手が出てくるようになったと思うんですが、これももしかして主人公の手だったりしますか??
・END15 永遠におやすみ (追記:バージョンアップによるエンディング削除)
這いばいさんをぶっ殺してた場合、復活した這いばいさんの泣き声を無視して休息するとそのまま終了するエンド。主人公、誰かの助力がないと途端に無気力になる場合が多いので、もしかしたら急速な眠気というのは人外化の影響なのかもしれないなぁ。
・END14 飼育
巨女に部屋で飼育されるという一部の界隈にはめちゃくちゃ刺さりそうなエンド。せめて飼育後を見せてくれよ!お世話してくれよ!(お世話された結果死にそうではある)
■ いろいろ
改めて振り返っても恋愛ではない
煽り文句に恋愛の文字が入ってはいるけど、正直「恋愛」はなかったかと思う。一応好き好き言われはするけど、犬猫的な好きと、暇つぶしの解消的な好きと、食べ物的な好きと、まあそういう感じなので、恋愛ではない。
でもさぁ!人外だよ!?人間の感情と同じなわけないんだよなぁ!私は恋愛じゃないと思ったけど、それって人間の価値観だから!人外からは恋愛って言葉が色んな定義を含んでる可能性あるから!異界語の単語「感情」を我々が「恋愛」って読んでるだけかもしれないから!
主人公は元からやばい
主人公は現世の人間であり、作中の描写から紺色(黒?)のプリーツスカートに黒のソックス、ローファーなので中学・高校生くらいだと思われます。(追記:バージョンアップにより学生かどうかわからなくなりました。自由に解釈しろってことなのかな。)
また、雨の日にレインコートを着て他者をバールで殴っている(恐らく殺害している)人物であり、オカルト雑誌にもその噂が記述されていました。何度も行けないはずの幽霊団地に行ったらしいので、幽霊団地の近くで人を殺して捨てていたのか、幽霊団地に行くことができた稀有な人をぶっ殺しまくってたのか、どっちかかなぁ……。
元々幽霊団地の噂があり、そこから主人公の行動のせいで都市伝説が補強され(もしくは生まれ)、赤い傘の男が怪異となって出現したと思われます。たぶん。正直、赤傘が先か、主人公の凶行が先かはちょっと微妙な気もしている。この辺がよくわからないんだよな。
公式からはこのように書かれているし、赤い傘の男と一緒になったエンドではタイトル画面通り赤い傘を持った主人公が怪異合体(?)して他個体の赤傘を倒す展開があるかもしれません。
主人公は異界生活が長すぎて狂っていったのではなく、記憶を取り戻し正常な状態こそがあの精神性ということでしょう。うーん、主人公がやばい作品、大好き!
主人公が記憶喪失になった理由
主人公が何度も幽霊団地に入った描写はありますが、そこからなぜエレベーターに乗って異界に辿り着いたせいで記憶喪失になったのかがわかりません。異界に来た全員の記憶が一部曖昧になってしまうのか……?
ただ、チャプター1の最初では記憶喪失の描写はなく、異界の人外たちを殺しまくれるので、もしかしたら元々怪異パワーを持っていたのかもしれない。それともあのシーンは一気に人外化してしまったという描写なんだろうか。うーんわからん!でもホラーってわからないところが良いところでもあるからな。これもまた良し。
主人公の内なる声
恐らく、主人公もオカルト雑誌で掲載されたことで都市伝説となり、怪異化したものが生まれていた……のか?それとも単なる記憶喪失で失った部分なのか?
主人公の能力
主人公の能力は「体を変えられる」能力と「視界に入った対象を叩き潰す」能力っぽいです。銀髪さんが避けられたのは視界から消えたおかげなのかな。つまり素早く逃げればいけるってことか?銀髪さんのすごさが際立ってしまうな。
オカルト雑誌を見る限りだとレインコートについては詳細のページがぼやけているためどんな噂をされているのかはわかりません。主人公の能力はこのぼかされた部分に書かれてる可能性大だと思っています。
ちなみに、幽霊団地の噂については「雨の日に行けることがある」「訪れた者は行方不明になる」で、赤い傘の男の噂は「雨の日に現れる」「幻覚を見せて、その中に閉じ込める」「名前を教えると魂を取られる」。赤傘だけ真名信仰があるのは良いですね!
電話の主
先読みができる電話の主。主人公が困る前に助言をしてくれますが、こいつは一体なんなんだ~!?赤傘の執着理由は「主人公が自分のことを好きだから一緒にいるために名前を知りたい」。這いばいさんの執着理由は「構ってくれそう→構ってくれた」(後述するコラム参照)から、隙間さんとツギハギは「面白そう」だから、生首くんは「優しい」から、フードさんは「困っていた」から、銀髪さんは「興味」、長鉈は「暇なので戦いたい」から。他の個体は「可愛い」からとかもある。じゃあこの電話の主は!?お前は一体なんで助けてくれてたんだ!?助けてくれたのに詳細が明かされてないのおまえだけだよ!教えて!!
恐らく青い服の女は元人間
青い服を身に着けていて、血涙を流し、長い髪であることを踏まえると途中で見つける青いポーチの持ち主だと思われます。青いポーチの中身は櫛に目薬に、人間らしい持ち物がたくさんあったし。「SOS」「HELP」の壁一面のメッセージから、やはり元人間っぽいよな~と思います。
謎の人外たち
部屋を綺麗にする人外(同一人外なのかは不明)、部屋の隅で大人しくしている子供人外、バス停の看板の前にずっと座ってる女性人外、透明で非力なのに足跡が血の跡になってる人外……等々、こちらに害を成さないけれど異界に存在している人外が多くいます。
意味のわからない人外がいっぱいいるって最高!人外同士でも戦闘しているようなので(銀髪さんに至っては解剖しているようなので)、一体この中のどれくらいが生き残れるのか、生き残れない場合は普通に復活できるのかが気になりポイントです。復活できる人外と復活できない人外の差はなんなんだろう。知覚できる時間内に復活してないだけで、実は全員復活できるのかな。
■ プレイ後も楽しめる要素がある
全身画が見れる
ゲームで隠れている全身画を公式が見せてくれます!ありがたい!!
コラムも楽しめる
公式Twitterでコラムを投稿してくれています。ありがたい!ありがたい!!後々見返すためのメモとして貼っておきます。
ありがたすぎるだろ……!リリース後もいっぱい更新してくれてありがとう公式!!
■ まとめ(ネタバレなし)
プレイ時間は12.5時間(ver2を合わせて26.6時間)。詳細を見た時から絶対私の性癖に刺さると確信し、見事刺さりました。性癖を置いておいてもゲームシステムがあまりに面白過ぎる。いや~~最高のゲームでした!ホラー要素が苦手じゃなければぜひプレイしていただきたい!おすすめです!
備忘録用メモ。SNSでの実況スレッドです。
ゲーム感想まとめ