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ゲーム「ニューダンガンロンパV3」感想

 ダンガンロンパシリーズ、ゲームで言えば4作目、アニメも含めれば5作目にあたる本作「ニューダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期」。無印は面白く、2も面白く、絶対絶望少女は合わず、アニメも壊滅的に合わず、「v3」と言う名称からアニメの続きだと長年勘違いしていたのですが、実は続きでもなんでもなかったという話を聞いたのでプレイしてみることにしました。結構文句を言ってる感想なので、ご注意ください。

ジャンル:ハイスピードバトルアクション
プレイ時間:49時間
媒体:Nintendo Switch

■ ダンガンロンパシリーズとは

 この感想を見る人は多少なりとも知っているとは思いますが、一応記載しておきます。
ダンガンロンパシリーズとは、監禁された才能ある高校生たちが「コロシアイをして犯罪を隠し通せれば犯人は脱出、他全員は死亡し、犯人を当てれば犯人のみ死亡させる。死にたくなければコロシアイをするか、犯人を当てろ」という無理やりコロシアイと犯人当てをさせられるゲームです。
死亡者が出て証拠を集め、学級裁判と言う名の話し合いで犯人を確定させていきます。その際の「言葉」を「論破」していくゲームが「ダンガンロンパ」です。


■ あらすじ

 公式から引用します。

この世界には、政府が実施する特別な奨励制度「ギフテッド制度」に認定され、”超高校級”の称号を与えられた学生たちがいる。
才能を認められ将来を嘱望された彼らには、政府からさまざまな特権が与えられている。超高校生級の才能を持つ学生は全国に散らばっており、一堂に会することはなかったが、ある日、16人の超高校生級が「才囚学園」に監禁されてしまう。
才囚学園は学園長を自称する謎のぬいぐるみと、その子どもたち「モノクマーズ」が支配する学園。
モノクマ曰く、この学園は才能あふれる高校生たちに、コロシアイの1番を競い合わせる場なのだという。
学園は巨大な壁に囲われており、脱出することは不可能。
この場から抜け出すためには、モノクマの言う通り、コロシアイをするしかなかった――

コロシアイを止めるため、誰かを守るため、"嘘"で"真実"を撃ち抜く学級裁判が幕を開ける。

ストーリー

ダンガンロンパシリーズをプレイしていた人ならおなじみの導入ですね。
いつものダンガンロンパとして楽しくプレイできるところもそうでないところもありましたが、そこを語るとネタバレになるのでゲームシステムとかその辺から感想を書いていきたいと思います。文句がいっぱいあるよ~!


■ プレイ媒体

 私はSwitchでプレイしましたが、Switchは絶対やめた方がいいです。
それ以外の選択肢として今だとPS4(PS5)、Steamがあるかと思います。たぶん、一番最初に作られたPS系が安定してるんじゃないかな。詳細はわからないけど。


■ Swtichでプレイするのはやめとけ

携帯モードだと処理落ちする

 Switchの携帯モードでプレイしていると処理落ちします。ゲームが落ちることはもちろん、本編中の動作も重くなったりします。しかし本作はオートセーブに対応しているわけではないので、セーブをしていなかったら一大事。セーブ地点からやり直しです。回避策はセーブを頻繁にすることと、テレビモードでプレイすること。

スリープしてる時間もプレイ時間にカウントされる

 プレイ時間を表記してくれるのはうれしい。うれしいけどスリープしてる間もプレイ時間としてカウントされてることによって私のプレイ時間は138時間06分06秒と表示されています。……いやなんで!?スリープしてる間は止まっててくれよ!

Switchの利点なんて携帯モードでできることとスリープしてゲームをストップできることだと思うのですが、その特性を殺す移植っぷり、面白いですね。Switch用に作られてないと思うんです。絶対Switchでやらない方がいいです。


■ ゲームシステム


難易度

 推理・アクションの難易度がともに「ヤサシイ」「フツウ」「イジワル」の3種類あります。ゲームを始める初期に設定できますが、学級裁判前やリトライ時にも再設定することができるので不便はありません。前作もこんな感じだったかな?覚えてないですが一応記載しておきます。

©Spike Chunsoft., Ltd.

通常画面

 本作の最後の最後まで気づかなかったんですけど、この通常画面、Xボタンで怪しいところが光るんですよね……。説明をすっ飛ばして読んでなかったため気づきませんでした。
今回分かりづらいポイントがいくつかあってすごく頑張って探してたのにそんな簡単な操作があったなんて……。私ってほんとバカ。

©Spike Chunsoft., Ltd.
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移動システム

 上下の視点移動をして通常の移動をすると視点移動が初期位置に戻って画面酔いの温床みたいになってるのマジでどうにかしてくれないですかね。大嫌いシステムすぎる。前作以前でも画面酔いした気がするんですけど、この移動システムだったか忘れてしまった。

ボイスの有り無し

 イベントイラストがあるシーンはボイスあり、学級裁判中はボイスあり。それ以外は一言それらしいボイスを喋るだけ。これは……お金なかった?
いっそ全部一言目だけ喋るとか、学級裁判のみに限るとか、もうちょっと統一してほしかった。ボイス有り無しのちぐはぐさが結構気持ち悪かったです。ここは喋るんかい!とここでは喋らんのかい!って思っちゃうのがイヤ。

ゲームの流れ

 日常パート、捜査パート、学級裁判パートといつも通りの流れです。ただ今回は学級裁判パートにたくさん要素が追加されています。が、ダンガンロンパはミニゲームが面白くないので、そういえば面白くなかったな……と思い出に浸りながらプレイしました。面白いのは学級裁判で論破したり同意したりするところだけだと思う。

チャプター

 章をすべてクリアすると細かなロードポイントから選択してゲームを始めることが可能です。これ結構便利。

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学級裁判:スキル

 前作はなかったと思うけどうろ覚え。学級裁判前に自分が有利になるスキルを設定できます。何を取得するか、何を設定するか考えるのが面白かったな。

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学級裁判:裁判で嘘を付ける

 これめちゃくちゃ驚いたんですけど、本作では裁判で嘘を付けます。これが結構面白い! しかし、ほとんど納得のいく嘘なのですが、たまに「目撃者もいるのになんでその部分で嘘をつく……?」という場面もあるのでちょっと困惑します。そして嘘に協力してくれたりすると余計ビビります。なんでや。親しい間柄でもなんでもないだろ。

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学級裁判:議論スクラム

 意見が対立した時に追加されたミニゲーム。これは結構面白かったです!相手の言葉を自分と同一の意見の人に反論してもらう、論破の新しいゲームで良かったな。

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学級裁判:ブレインドライブ

 ロジカルダイブの後継システムと思われるやつ。なんか知らない人が車を運転してるし謎の美女?をゲットしていくのもよくわからないしなんなんだろう……って思ってたミニゲーム。一見するとレースゲームなのですが、全然面白くないので虚無時間でした。

©Spike Chunsoft., Ltd.
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学級裁判:発掘イマジネーション

 大まかに言うとパズルゲームです。「パズルを消して下に隠れてる対象のアイテムのみ選択する」というゲームシステムなのを最初理解できずに何回もリトライしました。全部消してから選択するのかなと思ってたので……。理解してからは簡単でした。

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■ おまけのミニゲーム

 いつも通り、クリア後におまけのミニゲームがいくつかありますが、まあ特に感動も何もなかったな。なんというか、本編やった後だと面白さとか度外視になっちゃって、全部茶番に見えてしまったな。

超高校級の才能育成計画

 すごろくゲーム。ここで育成したカード(キャラじゃなくてカード)を別のゲームで使いまわします。本編キャラが希望ヶ峰学園に入学したら、というif設定なので1や2のキャラすべて出てきます。キャラに愛着があったら楽しかったかもしれない。

©Spike Chunsoft., Ltd.
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絶望のダンジョン モノクマの試練

 ドット系RPG。すごろくゲームで育成したカードをこのゲームで利用するようです。そこそこ強くないと死亡して終わる。

©Spike Chunsoft., Ltd.
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カードDEATHマシーン

 ガチャ。絶望のダンジョンで仕入れたお金でガチャを回し、ゲットしたカードですごろくゲームをやる。謎のソシャゲ感あふれる仕様です。

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ダンガン紅鮭団

 本編がコロシアイではなく恋愛ドキュメンタリーになった話。ただの好感度アップするミニゲームで、2にも同様のシステムはありました。ここに来てこのキャラこんな設定だったのか……と知れるけれど、やっぱり茶番なんだよなぁ。

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絶望のデスロード

 本編中でしか遊べない横スクロールアクションのミニゲーム。1章以降は鬼難易度、5章は特殊アイテムを使うことで通常難易度となってます。鬼難易度でも頑張ればおそらくクリアできると思うのですが、難易度と操作感がクソなのでクリアするのはかなり難しいです。そもそもクリアさせる気もないし。
私がプレイした時は残機が勝手に死んでいくのがめちゃくちゃ面白かったけど、いや笑いごとじゃないぞ?と冷静になりました。

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~~~~ネタバレするよ~~~~





■ ストーリー

CHAPTER1

 主人公である超高校級のピアニスト、赤松楓(あかまつ かえで)ちゃん。彼女はみんなに友情や助け合いを提案する心優しい女の子です。ただしピアニストだけでは何もできないので相棒キャラとして超高校級の探偵である最原終一(さいはら しゅういち)くんとコンビを組むことに。
殺人事件が起こる前の日常パートはちょっとつまんないな~とは思いましたが、どんどん面白くなっていく展開に魅了されました。いや~素晴らしい!

 誰もコロシアイをしそうにない展開にモノクマがタイムリミットを設けます。タイムリミットまで何も起きなければ全員死亡。しかしタイムリミット直前で死亡者が出てしまいました。コロシアイを否定していた彼女は1つ1つ事実を明らかにしていきます。しかし相棒たる探偵が犯人にされそうな時、彼女は犯人を指し示します。それが……自分! そう、犯人は自分だった!彼女は首謀者を倒すために自ら殺人を買って出て、誤って首謀者じゃない人を殺してしまったのでした。
 この手の「実は主人公が犯人だった」話はいくつかやってきましたけど、ちゃんとフラグを立てていると本当に面白いよな~!! しかも今作では赤松楓ちゃんの犯行はト書きでそのまま描写されてます。それも面白い!正直に言うと、ト書きの犯行には全く気づきませんでした。読み直すとわかるこの感じ、素晴らしい。犯人が明らかになる描写も丁寧でとても好きな展開でした。
犯人が確定し、ルール通りオシオキされてしまうため、以降は最原くんに主人公交代します。

CHAPTER2

 最原くんが主人公になり、またもや事件発生のCHAPTER2。今回は犯行の手口は分かってたのに犯人が全然わからなかったというか、その人以外を犯人として考えてたのに裏切られた回です。
いやあの……事件前に犯人と絆を深めてて……恋愛関係じゃないんですけど外に出たら特別な関係になろうねって言い合ってたんです……。そしたら犯人が最原くんを捨てて犯行に及んでいたので……見事に裏切られました……。
めちゃくちゃ面白かったけどね!
ちなみにこの章では主人公が最原くんなので助手キャラが別にいます。このキャラのおかげで赤松ちゃんを失った最原くんは立ち直れたので、かなり熱い展開でした。

CHAPTER3

 助手キャラが非協力的な感じの別人に交代した回。死にそうだな~って思ったキャラと絆深めてたらまた犯人でした。おまえ、外出たら一緒に世界回ろうねって約束したじゃんかよ……。友達100人計画のために殺してんじゃねえよ……。
この章での偽証がとても分かりづらく、助手キャラも偽証に協力する流れではなかったので(しかも助手キャラ当人が教えてくれた内容に対しての嘘だったので)、なんで偽証に成功したんだ!?と混乱した回でもあります。今もよくわからん。何か考えがあるだろうから協力しとくかっていう感じなのかな。お前がそんな雑な信頼をするな。

CHAPTER4

 犯人はギリギリになるまでわかりませんでしたが、今回は犯行の手口も嘘をつく場所もわかりやすかったです。けど、この時の「行ったことのない場所に行った目撃証言をする(偽証)」っていうのが納得いかない。助手キャラでもなんでもない人に目撃されているのに嘘をつくのは謎でした。しかもそのキャラから「その場所に行けるとは思えないけど、あなたがそう言うのならそうだったかも!信じるよ!」という雑な言葉をもらいます。そうはならんやろ。
 犯人については話し合いが進むまでさっぱりわからなかったので判明した時が面白かったです。お、おまえだったのか~!

CHAPTER5

 被害者と犯人、2名同時に消えたため、どっちが被害者でどっちが犯人かわからない事件発生というめちゃくちゃ面白い話でした。被害者(と言うか殺された方)はすぐわかったのですが、犯人の動機というか、犯人って実は性格がやばいやつだったんじゃないかなってずっと疑ってたので、そうじゃなかったとわかった時は反省しました。
けどさあ!ボイスチェンジャーごときであの演技できると思わないじゃん!演じられる素養ないと無理じゃん!実はやばいやつだって疑うの当然じゃん!はい、騙されました。はい……。
 そして画面外のプレイヤーに言及しているかのような、そんな話が増えてきます。世界崩壊していることが判明し、生きてる人もこの才囚学園にいる人のみ、でも江ノ島盾子も出てきて、もう訳がわかりません。一体どうなるのか、不安と期待に胸を躍らせ気合を入れて次に挑みました。

ちなみにこの時点での私の予想としてはこんな感じです。

  • 赤松楓の「何者でもない自分が人格を得る」雰囲気と「思い出しライトの演出」から、普通の人に「超高校級」の人格を上書きしてるのかも

  • 死亡した人も生き返れるし、記憶も上書きしていく感じなら、電子世界なのかも

  • でも人を再利用できるのに死亡した人は再度使わず、新しい人を追加するという形なら命は有限?でも世界滅んでるし……電子世界じゃないなにかなのかも……?

  • 面倒くさいこと全部すっ飛ばして上位存在のプレイヤーを認識できるのかも

混乱っぷりがわかりますね!

CHAPTER6

 満を持して最終章。コロシアイは起こってないけど、モノクマに対して学級裁判を開くよう要求します。そしてCHAPTER1の裁判のやり直しを始めます。なぜなら、そのCHAPTER1の犯人が首謀者だったからです。……はあ?(イラ立ちポイント1)

最原くん曰く、実際赤松さんは被害者を殺しておらず、CHAPTER1でコロシアイが起きなさ過ぎて焦った犯人は赤松楓の犯行に便乗し、殺人を犯した。そして何食わぬ顔で犯行を赤松楓になすりつけ、学級裁判で赤松が犯人と指摘され、それが間違いだとわかっていながらも正解とする不公平さがあった。とのことでした。
ちなみに開き直った首謀者は「あー、あれは失敗だった」と言います。……はあ!?(イラ立ちポイント2)

 そしてここから怒涛の展開です。本作は正式には「ダンガンロンパ53」、53作目のダンガンロンパであり、ダンガンロンパ(おそらく1、2、絶対絶望少女、アニメあたり)はフィクションの世界で一般人に超高校級の設定を植え付けることによってリアルフィクションを実施していると。そのリアルフィクションはリアルタイムでこの世界の視聴者から閲覧されていると。そのネタ晴らしの中で外の世界は平和な世界だということ、娯楽に飢えているということ、希望と絶望が大好きな視聴者たちであること、それがあるからこのシリーズは止まらないんだということが語られます。
 つまりこれはプレイヤーに対する大きな皮肉ですよね。なるほどね。それじゃあプレイヤーVSキャラ、もしくはプレイヤーとキャラが協力する感じになりそうだなと推測しながら進めていくと、バッドエンドを迎え、最原くんじゃないキャラが語りかけてきます。強制的に「救済を望む」という選択をさせられ、そしてそのキャラが「希望を見失うな」みたいなことを言うわけです。そして首謀者から一言。
「そいつは視聴者代表である。視聴者はそいつの目からこの裁判を体験しているように視聴している。今視聴者は希望をお望みだ」と。
おっと?たしかに今選択したのはプレイヤーの私だけど、まてよ?違うぞ??私は赤松ちゃんと最原くんの目を通して今まで見てきたんだぞ??このキャラじゃないぞ???
つまりこれは、この世界の視聴者はプレイヤーじゃないってことなんですね。なるほどね、画面越しのプレイヤーをスルーして仮想のプレイヤー像を殴ってるだけだな?(イラ立ちポイント3)

 その後、最原くんは希望も絶望も選ばず死ぬことを選びます。そうすれば次回のゲームは開催されないと信じて。死ぬことに意味があると何度も言うので、私も看取る覚悟を決め、話を進めました。やはり死ぬことに決定。
エンディングを見守って、(これがダンガンロンパの最後なのか。シリーズとして自殺したみたいな終わりだな)と考えながら最後まで眺めていました。生きてました。え?(イラ立ちポイント4)

 そして最原くんは「首謀者はダンガンロンパはフィクションって言ってたけどそれも嘘かもしれない。本当のことを言ってたかもしれない。とりあえず進んでみよう(要約)」と言って終わります。は??(イラ立ちポイント5)
なんだよこれ、結局何がしたかったの?

かなり中途半端

 最後の落とし方がかなり中途半端な印象を受けました。
 CHAPTER1の犯人が首謀者で犯人を別人に仕立て上げたなら全員オシオキしろよ。それで失敗したってなんだよ。これでCHAPTER1が一気につまらないものになってしまった。
 この世界の視聴者に対して皮肉って体にしてプレイヤーにかなりの皮肉を浴びせたのにプレイヤー自身を関わらせないのはなんでだよ。世界の視聴者じゃなくてこっちを論破してくれよ。
 死ぬことに意義があるのに生きてるのはなんでだよ。あんだけ生きてたら無駄になるって言ってたじゃん。生きられて良かった……!みたいな雰囲気出すんだったら直前の覚悟が完全に無意味じゃん。
 そしてせめてその終わりはやめろよ!「嘘カモ、本当カモ、どっちかわからないカモ」みたいなこと言うんじゃないよ!!それを言うなら作中で言わせてエンディング後にやるんじゃないよ!ふわふわさせるなら首謀者の「私は模倣犯」と言う言葉だけで十分だよ!生き残らせることを重要視するなら何も喋らずに終われよ!!

回収されてない謎

 謎はいくつかも残っています。いくつもあるっていうか、結局本当のことは一切わからないっていうのが本作の答えな訳です。はっきりさせたくない、次回作ももしかしたら出すかもね、出さないかもね……このふわっふわぷりのニュアンス、ひどすぎる。
あるのは事実だけです。閉じ込められてコロシアイ生活を強要された、記憶を捏造されたうえで上書きされていた、最終的に数名生き残れた。他者から言われた言葉がたしかな保証なんて何もないんですから、これしかわからないわけですね。マジで何がしたかったの?
正直、53作目云々とか52作目の生き残りの話とかも嘘の可能性があるなと思ってます。


クリア後の茶番感

 本編はまあいいとして、クリア後の情報を持った状態で好感度アップミニゲームやら、すごろくで希望ヶ峰学園に入学するミニゲームやら、そんなのあってもただの茶番なんですよね。だってこいつらのこの設定、あいつに付けられたんだもんな……って思っちゃったらもう終わりですよ。しかも他作品のパロディも大量にあるわけです。某12人の妹の話とか某ハンターの話やら某格闘家の話やら某テニス部の話やら、全部その作品の設定そのまま付けたんだなって思っちゃうじゃないですか。そんなのパロディじゃなくてオタクの二次創作なんだよな。首謀者というオタクが書いた痛い二次創作キャラ設定の黒歴史ノート見せられてる感覚です。






■ まとめ(ネタバレなし)

 プレイ時間は49時間。途中までは面白かった。けど最後は本当に気にくわなかったな~!ゲームシステム面でSwitchは処理落ちも多かったし、これからプレイするぜっていう猛者はプレイ媒体をよく選んだ方が良いでしょう。

©Spike Chunsoft., Ltd.

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