ゲーム「龍が如く7」感想
本感想は龍が如くシリーズの続編にあたる作品の感想です。私は龍が如く無印や2をやっていましたが、記憶はあやふやです。桐生一馬と遥の組み合わせが好きだったことだけはしっかり覚えている。
龍が如くシリーズはアクションバトルゲームでしたが、今作からはアクションからコマンドバトルに変更(JRPGのようなゲームシステム)になりました。龍が如くシリーズをやったことがない方でも今作から始めても問題ないと思います。たぶん。
最初に結論を書きまと、ゲームシステムで微妙なところはあるけどめちゃくちゃ面白かった!と言う感想です。
ジャンル:ドラマティックRPG
プレイ時間:75時間
媒体:PS4
■ 新主人公登場
龍が如くシリーズは桐生一馬と言う人物が主人公のお話でした。それが今作は新しい人物が主人公になります。その名も春日一番(かすがいちばん)!
普段ゲームの感想を書く時は「これは続編なんで初めての人はこれとこれやった方がいいっすよ~」的な注意を書いたりするのですが、本作は新しい主人公になっていることによって前後の話を知らなくても問題ありません。春日本人が知ってることしか分からないのでね!
続編なので前作のキャラクターやキーワードはもちろん出てくるのですが、知らなくてもいけるいける。私も龍が如くシリーズをプレイしたのは久しぶりでしたが問題なくストーリーに没入出来ました。
■ ストーリー
荒川組に属している春日一番が組長から若頭が犯した罪を被るように頼まれ、それを受けて出頭しました。春日は18年服役し、そして2019年に出所するところから始まるストーリーです。
■ ムービーが多い
最初はかなりムービーが多いです。ムービーが多すぎて「これはゲームじゃなくてドラマじゃ駄目だったんだろうか……」と思ったくらいです。話は面白いんですけどね、ゲームやろうと思ってやってるので動かせないと若干の不満が出てきた訳です。
最後までムービーは長めなのですが、進めていくと「ゲームらしさ」が出てくるのでゲームとしてもちゃんと面白かったなと思えます。最初は不満だったけど後々大丈夫になる!
なので安心してプレイしていただいて大丈夫かと思います。
■ ゲームシステム
フィールドの作り込みがすごい
龍が如くシリーズと言えばフィールドの作り込み。これが今作もすごいです。登場するのは架空の街なのですが、実在する街を参考に作ってるようです。
実際行ったことのある土地が出てくるとかなり感動しますよ!あの街のこの場所じゃーん!という気持ちになって探索が楽しくなります。敵に出会わなければ。
店の中を破壊しまくっても大丈夫!こちらもいつも通りですね。
宝箱は発見しやすいように目立ってるのでここだけ浮いてますが、裏路地の作り込みとかもすごい。
18年の歳月を経て街の景観も微妙に変わってるのが面白いです。
仲間がついてきてくれる
今作では仲間が後ろからついてきてくれます。ついてきてくれるシステムがすごく好きなんですよ~!仲間と一緒に行動してる感じ、とても良い。
新たなシステム「ターン制コマンドバトル」
次にこのシステムの紹介です。ターン制コマンドバトルシステム~!
公式名称は「ライブコマンドRPGバトル」らしいです。分かりづらいのでこの感想ではその名称は不採用にします。
龍が如くシリーズは街中にいる主人公を操作し、敵と戦闘状態になったら戦闘コマンドを連打して敵を倒すシステムでした。戦闘中はもちろん動き回れるし、街中に置いてある物(お店の看板とか)を使って敵に大ダメージを与えることが出来、転がった敵に対して追い打ちのようにトドメを刺せる。これが結構面白いバトルシステムでした。
それが今作ではターン制コマンドバトルになっています。コマンドバトルと言うと想像がつきにくいかもしれませんが、分かりやすい例で言うとドラクエやFFとかのシステムです。自分のターンになったらコマンドを選んで、敵を攻撃して、その間はちゃんと敵も待ってくれてるやつ。つまり、それぞれのターンで相手が行動を決定するまで時間が経過しないバトルシステムです。
バトル画面はどこかで見たことがあるような感じですね!
前のバトルシステムも好きでしたがこのターン制コマンドバトルシステムも面白い。でも嫌だな~と思ったところもあります。それが戦闘中に動き回れないこと。
今作でも看板を使ったり相手にトドメを刺せたりするのですが、これが自分で狙って出せません。何故なら戦闘中に移動出来ないから。移動出来ないことにより、トドメを刺そうとしてるけど距離がありすぎて相手が起き上がったり、物を使って相手を攻撃したくても距離が足りてなくて出来なかったという問題が発生します。これが面倒!
転職システム「ジョブチェンジ」
今作は仲間とパーティーを組んで戦闘するのですが、それぞれがそれぞれの「職」に転職することが出来ます。つまりドラクエみたいな感じ!
転職はやればやるだけ様々な効果が得られるので転職しまくった方がお得ですし、転職してから元の職に戻してもデメリットはありません。
しかし、龍が如くで転職って何?って思う方もいるでしょう。私は思った。
えー、転職出来る職を書いていきます。「勇者」「ホームレス」「ダンサー」「アイドル」「ホスト」「占い師」等々。なにこれ?って思う方もいるでしょう。大丈夫です、私もそう思いました。
これがね~!独自技とかがかなり面白くて、しかもキャラそれぞれにボイスとかも用意されてて面白いんですよー!しかもハローワークで転職手続きするんですよー!すごく楽しい!
どこかで見たことある人間力システム
ドラクエみたいな戦闘・転職システムとか、どこかで見たことがあるゲーム画面を見たかと思えばどこかで見たことがある「人間力システム」があります。
うーんペルソナ!
これを上げることで一部サブクエストを受注出来るようになったり転職可能なジョブが増えたりします。
どこかで見たことあるドラゴンカート
カートに乗って順位を競うレーシングミニゲームです。普通のレースゲームですが、機体をカスタム出来るのが特徴です。
うーんマリオカート!
どこかで見たことある絆システムや仲間とのイベント
うーんドラクエ11!
今作は仲間が数人存在します。初期に仲間になるのは警察、ホームレス、チーママで、残りあと2人仲間になりますが最後の方です。
仲間になったら絆は色々なことで上げられます。絆を一定以上上げると仲間とのイベントも発生します。これはスクショしたものを貼るとネタバレになるので貼りません。
でも内容は、うーんペルソナ!
どこかで見たことあるにぎにぎシステム
「にぎにぎ」をしてくれる人が各地に散らばっており、にぎにぎすると春日の人間力が上がります。
うーんドラクエ!
スジモン
特定のサブストーリーをクリアすると「スジモン」と言うミニゲームが解放されます。ヤバい奴らを記録して図鑑に収めるミニゲームです。
うーんポケモン!
会社経営
特定のサブストーリーをクリアすると会社を経営することが出来ます。シミュレーションゲームです。私は元々シミュレーションが好きなのでかなりハマりました。
■ 大量のサブストーリー
龍が如くはサブストーリーが大量に存在します。その中にはかなり頭がおかしいストーリーも存在しています。その中の1つをご紹介しましょう。
頭おかしすぎるでしょ!!
■ パロディだらけの龍が如く7
今作はパロディが多いです。パロディだらけです。
ネタが様々入り乱れていてここに書ききれません。私が気付いていないネタもたくさんあると思います。サブストーリー内や色々な場面での小ネタも本当にたくさんあるんですよ。
私がプレイした龍が如くでもパロディはあったと思いますが、ここまで多くなかった気がします。パロネタ大好き!やったぜ!楽しい!
■ まだまだミニゲームがたくさん
印象に残ったものは書きましたが、書いてないミニゲームもまだまだたくさんあります。数が多すぎて公式サイトにすら掲載しきれていない様子。
どこまで詰め込んでるんだこのゲーム。
~~~~ネタバレするよ~~~~
■ ストーリーが面白い
メインストーリーがかなり面白いです。過去から始まり、18年服役し、出所してから慕ってた組長は自分の組織を裏切って別組織の幹部になっている。直接会ったら撃たれてゴミ捨て場に捨てられる。このどん底から始まるストーリーがものすごく面白い!
■ サブタイ、初期演出回収が見事
サブタイトルである「光と闇の行方」これが見事に回収されるのが本当に気持ちよかったです。
また、初期の演出を使って魅せるシーンもすごく印象的でした。これが本当に面白くて「うおおお……」って呻いしてしまいました。
■ 春日一番というキャラクターが魅力的
春日一番の人生はかなり悲惨です。ですが春日は悲観していません。ずっと前だけを向いています。身内に対して情熱的な一面もあり、それがサブタイ回収でも光ってきます。ラストシーンは泣きながら見たから……本当に良いキャラだよ……!
■ とあるキャラとの確執が本当に良い
ネタバレになりそうなので今後このゲームをやる予定の人はこの文章をスルーして欲しいのですが、親父(組長)、若(組長の息子)、春日の確執が本当にすごいんです。若がとあるシーンで「家族ごっこか?」と言ってからの春日の激情が乗った言葉の数々が本当に良かったし感動した。
衝撃の事実の連続だったし、その状態でも春日は諦めなかったし、それが本当に良い。
■ 感動的エンディングの後にソイヤ
エンディングは本当に感動したんですけどエンディング曲でソイヤソイヤ流れ始めてめちゃくちゃ混乱しました。私の情緒どうしたいの!?
■ まとめ(ネタバレなし)
プレイ時間は75時間。サブストーリーはドラゴンカート以外クリア済みです。ストーリーは面白いし、パロディネタもあって楽しいし、戦闘システムはもっと頑張れ要素あったけどそれでも楽しかったし、ミニゲームも楽しかった!
微妙なところはもちろんあるけど、かなり楽しんでプレイ出来ました!これからも龍が如くスタッフは頑張って欲しい~!頑張って欲しいけど、龍が如く7が見事すぎて春日一番の物語はここで終わった方がスッキリするな……と思っているので春日が主人公の続編には少し懐疑的です。それくらいオススメ!
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