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ゲーム「聖剣伝説 Legend of Mana」感想

 面白いからやってみてと勧められてプレイすることにした本作。面白かったけどそこそこゲームシステムが難しかったよ!という感想です。

ジャンル:RPG
プレイ時間:約25時間
媒体:PS5


■ 聖剣伝説はシリーズもの

 何も知らない・調べてない状態でプレイしたのでクリア後にググって知ったのですが、ファイナルファンタジーの外伝に聖剣伝説というものがあり、その聖剣伝説シリーズの外伝が本作らしいです。え!?シリーズの外伝の外伝を私はプレイしていたの!?そうだったの!?


■ あらすじ

 公式サイトのプロローグを引用します。

マナの樹が焼け落ちたのが約900年前。
マナの力は、魔法楽器やマナストーン、アーティファクトの中にだけ残され、知恵のある者たちはそれを奪いあいました。

そして数百年にわたる戦乱の時代を経て、マナの力が少しずつ弱まるにつれ、それを求める者たちも消えゆくと、ようやく、世界に平和が訪れました。

それ以来、人々は求めることを恐れ、うつろな気持ちだけを胸に抱いて、私の手から離れていきました。
私の無限の業から目を背け、小さな争いに胸を痛めています。

私を思い出してください。
私を求めてください。
私は全てを限りなく与えます。
私は『愛』です。
私を見つけ、私へと歩いて下さい。

意味がわからないと思うんですけどこれがプロローグです。ムービーで世界樹らしきものが破壊され、また再生?するような演出だったので、「よくわからないけど世界が滅びそうになり、今は復活してるんだな」という理解になりました。その世界樹=女神が語り掛けてるんだな~という印象。



■ ゲームシステム

主人公は男女選択式

 正直あんまり意味ないと思うんですが、男女どちらか選択可能です。調べてみるとセリフがちょっと変わるみたい? 好みで男主人公を選びましたが、「このシーンは男女別だと変わるんだろうな」と思えるシーンは無かったです。なので適当に選んで良さそう。

©SQUARE ENIX

通常マップ

 絵本の中のようなフィールドです。細かいし可愛いしかなり好きです!けどフィールドの出入り口の見分けがつかない。これが結構大変でした。
この画像は主人公の部屋なのですが、出入口は階段のみです。奥の扉もそれっぽいじゃねえか!なんで入れないんだよ!

©SQUARE ENIX

このフィールドは巨大骨の口の中が入口です。ちなみに右側のエリアからこのフィールドに入ってきました。それなら骨の右下あたりも行けそうじゃん……でも行けないじゃん……。

©SQUARE ENIX

世界マップ

 アーティファクト(以下AF)をもらって世界マップに置くことができます。これが全くわからなかった!何も考えずに置くとイベント消滅します。私は消滅させてしまいました。

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こっちは町のマップ。青いとこだけ行けます。これも絵本みたいで可愛い。けど移動はめんどい。

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メニュー画面

 メニュー画面のUI。HDリマスターで若干変わったようです。見やすさは普通かな。

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バトル画面

 主人公とペットとNPC一人が戦闘に参加できます。2Pコントローラーで操作することもできるっぽいですが、私は一切使わなかったのでよくわからない機能です。

オプション

 本作はHDリマスターされており、さらに便利機能も追加されてます。オートセーブ機能とオプション画面を開くと大体いつでもセーブできる機能とエンカウントの敵をオフにできる機能。これが便利~~!

©SQUARE ENIX


■ イベント発生型ストーリー

 本作はAFと呼ばれるアイテムを世界に置くとマップが増えるシステムです。そのマップの中から条件を満たしたイベントが次々と発生していく、そんなストーリーになります。大筋は無く、長いイベントが3つ、その他さまざまなイベントが存在します。
長いイベント3種類のうち1つでもクリアし、特定条件を満たすと物語の終焉に至れるAFを貰えます。そこをクリアすればゲームクリア。



■ 本作は結構難しい

 何も考えずにただただクリアするだけならなんとかいけます。けどイベントを全部見たいだとか、そんなことを考えようとすると知らないうちに詰んでます。

サボテンくんに頻繁に話しかけないとダメ

 サボテンくんと言う、主人公の部屋に住んでる謎植物がいます。イベントをクリアするごとにこいつに話しかけると日記を書いていくのですが、別のイベントをクリアしてしまうともう終わり。保持してくれるのは直前にクリアしたイベントだけでした。そのため過去クリアした分の日記を書いてくれません。そもそもサボテンくんに気づいたのが後半だったので私のサボテンくん日記(という機能がある)は詰みました。えーん。

マナレベルとかいう訳のわからないシステム

 これで泣きを見たのですが、AFを置く場所でそのマップのマナレベルが確定するんです。マナレベルが動く時はAFを置く時だけ。そしてこのマナレベルがMAXでないとイベントが発生しないものがあります。
まずこのマナレベルっていうのが攻略サイトを見るまでよくわからなかったですし、マナレベルを知った後もイベントを発生させてクリアしていけばなんとかなるって思ってたらどうしようもなかったので手も足も出ませんでした。えーん。

結構難しい戦闘システム

 検索してみると簡単だと言われることが多かったですが、私はそういう風には思いませんでした。まず移動が難しい。独特な動きをするんですよ。そして武器によって当たる範囲も変わる。これを把握するのが難しい。つまり基本動作が結構難しい。
さらにアビリティと必殺技が存在し、アビリティの習熟度によって必殺技を習得できるようです。そもそも「習熟度がある」というのはシステムメッセージで知ってましたが、特定アビリティによって必殺技を習得するとは思ってませんでした。必殺技の習熟度次第で次の必殺技が習得できると思ってた。これがマジでわかんなかったな~!!これも攻略サイトを見て知ったことです。でもこれは取り返しがつくのでオッケー。
 ただ難しいと言っても、最悪物理でぶん殴りつづければ強い敵でも倒せます。そういう意味では簡単かも。範囲さえわかってしまえばなんとかなる。がんばって慣れよう!

ペット育成

 本作ではダンジョンの中に魔物の雛がいて、餌で釣ることによってゲットし育成し戦闘要員として連れていくことができます。これが結構面倒くさい!
雛が食べ物を食べないとどうしようもないのですが、主人公がいると逃げ続けて餌を食べません。なので餌をフィールド端に、主人公を反対のフィールド端にしてじっと待つしかないのに魔物は全く餌を食べない。ぐわ~~!さっさと食べろ!
無事捕まえたとして、魔物を連れていっても経験値が全く上がりません。なぜなら本作での経験値はすべてドロップアイテムで、それらを早々に回収しないと消滅します。なので主人公が取るしかありません。ペットが自主的に取ってくれるわけではないのです。つまり連れ歩くとレベルが上がりません。私は最終局面あたりで主人公レベル50でペットがレベル13とかだった気がします。ぐわ~~!!

精霊からアイテム取得

 最初のチュートリアルだとできたのにそれ以降は何故か一切できなくなってしまったやつです。音楽を奏でて精霊をおびき寄せ、おびき寄せた瞬間にアイテムを奪うのですがアイテムが全く奪えず悲しい思いをしました。なんでえ?

ホーム機能は多い

 上記したものもありますが、ホームで果樹園育成、ペット育成、サボテンくん日記、武具や防具、楽器やロボ制作ができます。基本放置系の育成。
武具や防具は何が良い素材なのか分かりづらくて難しかったな~。適当に作って終わりました。

アイテム一覧が見辛い

 一覧では同じアイテムでも取得した順に表示されるので整理整頓ができません。一応整理機能はあるのですが、選択した2個の順番の入れ替えだけなので途方もなく大変。いやーめんどい!





~~~~ネタバレするよ~~~~




■ ストーリー

 簡単な要約と感想書いていきます。

宝石泥棒編

 宝石泥棒と、宝石を核として生きる珠魅(じゅみ)と呼ばれる種族の話。

 宝石を核として生きるため核が傷つけられなければ不死である珠魅。様々な種族から宝石を狙われていた珠魅は数が少なくなっていたが、唯一癒しの力を持つ蛍姫がいなくなったことによって絶滅の一途を辿ることになる。
主人公が出会った宝石泥棒は元は蛍姫の騎士であり、蛍姫を守るために軟禁し、蛍姫を癒すために千の珠魅の核を奪っていることがわかった。
何人かの珠魅と出会い、同族殺しが横行する珠魅の未来を嘆いて涙を流した主人公。その奇跡の涙で珠魅は復活し、主人公は石となったが、更なる奇跡で主人公も復活した。

 関係性が結構複雑な珠魅編。この種族は姫と騎士というペアで動いていて、最初に出会う真珠姫と瑠璃という騎士が良い。瑠璃が良い!真珠姫が実はレディパールと言う蛍姫の元騎士だったにも関わらず、それでも騎士として守ると宣言したのがカッコよくてかわいくて好きでした。
でも要約すると「なんでだよ」って突っ込みたくなる話になってしまった。でも本当なんです。

ドラゴンキラー編

 奈落にいるティアマットから自らの力を奪った他の竜を弑し力を取り戻してくれと依頼された主人公。ティアマットに仕えるドラグーンとともに他の竜と戦っていくと、ティアマットが危険さゆえに他の竜たちに封印されたことがわかる。
それでも竜を倒していった結果、竜を倒して集めた力を使いティアマットが奈落から脱出し世界支配を目論む。主人公はティアマットに挑み、見事を勝利を収めると倒した竜が復活し、世界は元通りとなった。

 ティアマットのドラグーン・ラルクと最後の一体の竜ヴァディスのドラグーン・シエラとの姉弟の関係性が可愛くて好き。このドラゴンキラー編より前に死亡していた弟は、憧れた姉にもう一度生きた姿で会うためにティアマットに協力しているってのが可愛かったな~!
要約すると主人公が種をまいて主人公が刈り取る話になってますね。はい、その通りです。こいつが協力しなきゃそんなことは起きませんでした。

エスカデ編

 四人の幼馴染の話。

 生い立ちに悩んでいる悪魔アーウィン、精霊力を持ち司祭の家の出でアーウィンに恋してるマチルダ、マチルダに横恋慕してるエスカデ、マチルダの妹ポジションで常識人のダナエの四人の話。
司祭の家を継ぐことを嫌がっているマチルダからアーウィンが精霊力を奪い自由にするところからすべてが始まる物語。そのおかげでマチルダは老女となり、アーウィンは行方不明となり、エスカデはアーウィンを憎悪し追いかけ、ダナエは右往左往する。
精霊の世界なら時間が止まるため、アーウィン、ダナエは老女となったマチルダを精霊の世界に連れて行こうとするがマチルダは拒否をする。アーウィンは「世界を破滅に導きたい」という本来の目的を実行しようとし、主人公に阻止され奈落に落とされる。
マチルダも死亡し、奈落で再会する二人。しかしアーウィンは次に生まれ変わるとしても悪魔でいたい、世界を破滅に導きたい、そのためにはマチルダとは別れるという選択をした。

 マチルダが怖すぎる話。他者の選択の全肯定botなマチルダ。世界を滅ぼしたくても肯定するし自分を慮って色々言ってくれる人に「あなたの選択なのだから好きにしたら。私はこのまま死ぬけど」みたいなこと言うし、アーウィンの意思を尊重するから「別れたい」と言われて泣きじゃくるだけだし。これは恋に狂った少女が恋した相手だけしか見えず、その相手に好かれたいからすべてを肯定するってだけなんじゃ……と思いました。ダナエだけだよ常識人なの。でも関係性が一番面白くて好き。
この話では主人公は完全部外者で巻き込まれてるだけなのも面白かったです。



■ クリア後

女神が何をしたいのかわからん

 結局女神=世界樹で、プロローグは女神の語り掛けであることが確定しました。プロローグの「すべては私からできたのにみんな私のこと忘れてるしマジ悲しい。私のとこ来て!」からのエンディングで「来てくれてありがと!でも今まで戦ってた闇の部分って実は私の半分の姿なの。世界のみんなに示すために私に勝って英雄になってね!」の流れが訳わからん。倒す必要ありましたか?英雄になる必要、ありましたか?
すべてが己から派生してると言うならば承認欲求拗らせモンスターになるな!

一方的な好意が多い

 どの話でも一方的な好意が多い。相手の気持ちを慮って譲る人がほぼいない。それが結構面白くて好き。お互いの主張でぶん殴りすらしない、理解しようとしてない、自分の言いたいこと言うだけ。会話になってねえ!
ちゃんと会話が通じる人もいるのでこの世界に会話が通じない人が多いだけなんだと思います。バランス考えて~!?






■ まとめ(ネタバレなし)

 プレイ時間は約25時間。ゲームシステムがわかりづらいけど内容は面白かったです。メインの話がはどれも結構好きだったな。理解し合えない人の会話の不毛さとか、かなり面白かった。でもゲームシステムはやっぱ難しいな〜!というかわからないな〜!私は攻略サイト必須でした!攻略サイトを見てもあとの祭りだったし……。

©SQUARE ENIX

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