ゲーム「聖剣伝説 Legend of Mana」感想
面白いからやってみてと勧められてプレイすることにした本作。面白かったけどそこそこゲームシステムが難しかったよ!という感想です。
ジャンル:RPG
プレイ時間:約25時間
媒体:PS5
■ 聖剣伝説はシリーズもの
何も知らない・調べてない状態でプレイしたのでクリア後にググって知ったのですが、ファイナルファンタジーの外伝に聖剣伝説というものがあり、その聖剣伝説シリーズの外伝が本作らしいです。え!?シリーズの外伝の外伝を私はプレイしていたの!?そうだったの!?
■ あらすじ
公式サイトのプロローグを引用します。
意味がわからないと思うんですけどこれがプロローグです。ムービーで世界樹らしきものが破壊され、また再生?するような演出だったので、「よくわからないけど世界が滅びそうになり、今は復活してるんだな」という理解になりました。その世界樹=女神が語り掛けてるんだな~という印象。
■ ゲームシステム
主人公は男女選択式
正直あんまり意味ないと思うんですが、男女どちらか選択可能です。調べてみるとセリフがちょっと変わるみたい? 好みで男主人公を選びましたが、「このシーンは男女別だと変わるんだろうな」と思えるシーンは無かったです。なので適当に選んで良さそう。
通常マップ
絵本の中のようなフィールドです。細かいし可愛いしかなり好きです!けどフィールドの出入り口の見分けがつかない。これが結構大変でした。
この画像は主人公の部屋なのですが、出入口は階段のみです。奥の扉もそれっぽいじゃねえか!なんで入れないんだよ!
このフィールドは巨大骨の口の中が入口です。ちなみに右側のエリアからこのフィールドに入ってきました。それなら骨の右下あたりも行けそうじゃん……でも行けないじゃん……。
世界マップ
アーティファクト(以下AF)をもらって世界マップに置くことができます。これが全くわからなかった!何も考えずに置くとイベント消滅します。私は消滅させてしまいました。
こっちは町のマップ。青いとこだけ行けます。これも絵本みたいで可愛い。けど移動はめんどい。
メニュー画面
メニュー画面のUI。HDリマスターで若干変わったようです。見やすさは普通かな。
バトル画面
主人公とペットとNPC一人が戦闘に参加できます。2Pコントローラーで操作することもできるっぽいですが、私は一切使わなかったのでよくわからない機能です。
オプション
本作はHDリマスターされており、さらに便利機能も追加されてます。オートセーブ機能とオプション画面を開くと大体いつでもセーブできる機能とエンカウントの敵をオフにできる機能。これが便利~~!
■ イベント発生型ストーリー
本作はAFと呼ばれるアイテムを世界に置くとマップが増えるシステムです。そのマップの中から条件を満たしたイベントが次々と発生していく、そんなストーリーになります。大筋は無く、長いイベントが3つ、その他さまざまなイベントが存在します。
長いイベント3種類のうち1つでもクリアし、特定条件を満たすと物語の終焉に至れるAFを貰えます。そこをクリアすればゲームクリア。
■ 本作は結構難しい
何も考えずにただただクリアするだけならなんとかいけます。けどイベントを全部見たいだとか、そんなことを考えようとすると知らないうちに詰んでます。
サボテンくんに頻繁に話しかけないとダメ
サボテンくんと言う、主人公の部屋に住んでる謎植物がいます。イベントをクリアするごとにこいつに話しかけると日記を書いていくのですが、別のイベントをクリアしてしまうともう終わり。保持してくれるのは直前にクリアしたイベントだけでした。そのため過去クリアした分の日記を書いてくれません。そもそもサボテンくんに気づいたのが後半だったので私のサボテンくん日記(という機能がある)は詰みました。えーん。
マナレベルとかいう訳のわからないシステム
これで泣きを見たのですが、AFを置く場所でそのマップのマナレベルが確定するんです。マナレベルが動く時はAFを置く時だけ。そしてこのマナレベルがMAXでないとイベントが発生しないものがあります。
まずこのマナレベルっていうのが攻略サイトを見るまでよくわからなかったですし、マナレベルを知った後もイベントを発生させてクリアしていけばなんとかなるって思ってたらどうしようもなかったので手も足も出ませんでした。えーん。
結構難しい戦闘システム
検索してみると簡単だと言われることが多かったですが、私はそういう風には思いませんでした。まず移動が難しい。独特な動きをするんですよ。そして武器によって当たる範囲も変わる。これを把握するのが難しい。つまり基本動作が結構難しい。
さらにアビリティと必殺技が存在し、アビリティの習熟度によって必殺技を習得できるようです。そもそも「習熟度がある」というのはシステムメッセージで知ってましたが、特定アビリティによって必殺技を習得するとは思ってませんでした。必殺技の習熟度次第で次の必殺技が習得できると思ってた。これがマジでわかんなかったな~!!これも攻略サイトを見て知ったことです。でもこれは取り返しがつくのでオッケー。
ただ難しいと言っても、最悪物理でぶん殴りつづければ強い敵でも倒せます。そういう意味では簡単かも。範囲さえわかってしまえばなんとかなる。がんばって慣れよう!
ペット育成
本作ではダンジョンの中に魔物の雛がいて、餌で釣ることによってゲットし育成し戦闘要員として連れていくことができます。これが結構面倒くさい!
雛が食べ物を食べないとどうしようもないのですが、主人公がいると逃げ続けて餌を食べません。なので餌をフィールド端に、主人公を反対のフィールド端にしてじっと待つしかないのに魔物は全く餌を食べない。ぐわ~~!さっさと食べろ!
無事捕まえたとして、魔物を連れていっても経験値が全く上がりません。なぜなら本作での経験値はすべてドロップアイテムで、それらを早々に回収しないと消滅します。なので主人公が取るしかありません。ペットが自主的に取ってくれるわけではないのです。つまり連れ歩くとレベルが上がりません。私は最終局面あたりで主人公レベル50でペットがレベル13とかだった気がします。ぐわ~~!!
精霊からアイテム取得
最初のチュートリアルだとできたのにそれ以降は何故か一切できなくなってしまったやつです。音楽を奏でて精霊をおびき寄せ、おびき寄せた瞬間にアイテムを奪うのですがアイテムが全く奪えず悲しい思いをしました。なんでえ?
ホーム機能は多い
上記したものもありますが、ホームで果樹園育成、ペット育成、サボテンくん日記、武具や防具、楽器やロボ制作ができます。基本放置系の育成。
武具や防具は何が良い素材なのか分かりづらくて難しかったな~。適当に作って終わりました。
アイテム一覧が見辛い
一覧では同じアイテムでも取得した順に表示されるので整理整頓ができません。一応整理機能はあるのですが、選択した2個の順番の入れ替えだけなので途方もなく大変。いやーめんどい!
~~~~ネタバレするよ~~~~
■ ストーリー
簡単な要約と感想書いていきます。
宝石泥棒編
宝石泥棒と、宝石を核として生きる珠魅(じゅみ)と呼ばれる種族の話。
関係性が結構複雑な珠魅編。この種族は姫と騎士というペアで動いていて、最初に出会う真珠姫と瑠璃という騎士が良い。瑠璃が良い!真珠姫が実はレディパールと言う蛍姫の元騎士だったにも関わらず、それでも騎士として守ると宣言したのがカッコよくてかわいくて好きでした。
でも要約すると「なんでだよ」って突っ込みたくなる話になってしまった。でも本当なんです。
ドラゴンキラー編
ティアマットのドラグーン・ラルクと最後の一体の竜ヴァディスのドラグーン・シエラとの姉弟の関係性が可愛くて好き。このドラゴンキラー編より前に死亡していた弟は、憧れた姉にもう一度生きた姿で会うためにティアマットに協力しているってのが可愛かったな~!
要約すると主人公が種をまいて主人公が刈り取る話になってますね。はい、その通りです。こいつが協力しなきゃそんなことは起きませんでした。
エスカデ編
四人の幼馴染の話。
マチルダが怖すぎる話。他者の選択の全肯定botなマチルダ。世界を滅ぼしたくても肯定するし自分を慮って色々言ってくれる人に「あなたの選択なのだから好きにしたら。私はこのまま死ぬけど」みたいなこと言うし、アーウィンの意思を尊重するから「別れたい」と言われて泣きじゃくるだけだし。これは恋に狂った少女が恋した相手だけしか見えず、その相手に好かれたいからすべてを肯定するってだけなんじゃ……と思いました。ダナエだけだよ常識人なの。でも関係性が一番面白くて好き。
この話では主人公は完全部外者で巻き込まれてるだけなのも面白かったです。
■ クリア後
女神が何をしたいのかわからん
結局女神=世界樹で、プロローグは女神の語り掛けであることが確定しました。プロローグの「すべては私からできたのにみんな私のこと忘れてるしマジ悲しい。私のとこ来て!」からのエンディングで「来てくれてありがと!でも今まで戦ってた闇の部分って実は私の半分の姿なの。世界のみんなに示すために私に勝って英雄になってね!」の流れが訳わからん。倒す必要ありましたか?英雄になる必要、ありましたか?
すべてが己から派生してると言うならば承認欲求拗らせモンスターになるな!
一方的な好意が多い
どの話でも一方的な好意が多い。相手の気持ちを慮って譲る人がほぼいない。それが結構面白くて好き。お互いの主張でぶん殴りすらしない、理解しようとしてない、自分の言いたいこと言うだけ。会話になってねえ!
ちゃんと会話が通じる人もいるのでこの世界に会話が通じない人が多いだけなんだと思います。バランス考えて~!?
■ まとめ(ネタバレなし)
プレイ時間は約25時間。ゲームシステムがわかりづらいけど内容は面白かったです。メインの話がはどれも結構好きだったな。理解し合えない人の会話の不毛さとか、かなり面白かった。でもゲームシステムはやっぱ難しいな〜!というかわからないな〜!私は攻略サイト必須でした!攻略サイトを見てもあとの祭りだったし……。
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