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ゲーム「古書店街の橋姫」感想

※この感想は18禁BLゲームの感想です。ご注意ください。

 面白いらしいと噂の本作。ほぼゼロ知識で購入し、ほぼゼロ知識でプレイし、噂通り本当に面白かった!となった感想です。ライターの文芸愛がすごい。

ジャンル:奇書と幻覚のBLG
プレイ時間:約20時間
媒体:PC


■ 媒体

 私はPC版を購入しましたが、Switch版でも発売されているようです。コンシューマ版と言うことで若干シナリオが追加されているようですが、コンシューマには18禁シーンがありません。どちらを選ぶかはあなた次第!
上記ではPC版の公式リンクを張ったのでコンシューマ版の公式リンクをこちらで貼っておきます。コンシューマ版もボイス有りのものとボイス無し・副読本有りのものと分かれているっぽい?


■ あらすじ

 公式から引用します。

大正十一年六月 梅雨の神保町

会津から上京してきた玉森は、帝大合格を目指す浪人生。
しかし底知れない空想癖とだらしない性格が災いし、たった二年で下宿先に見限られてしまう。
とある縁で古書店・梅鉢堂に住み込みで働くことになった玉森は、同郷の親友らに甘えながらも浪人生という猶予期間を謳歌していた。

そんな中、頼りにしていた親友の相次ぐ自殺と怪死。
雨の降る三日間をなぜか繰り返していることに気づいた玉森は、彼らを掬うため神保町を奔走する。

何が現実で、
何が幻覚なのか。

友人の死の謎を追う、ポップオカルトな大正ミステリー

あらすじ

こんな感じで最初はBLのBの字も見当たらず、普通にミステリアドベンチャーとして楽しめます。逆に甘い展開をご希望の方には向かないかも。


■ 恋愛描写は薄め

 本作は恋愛描写が薄めです。と言うよりも、本作はこの主人公を採用したことによって恋愛描写が薄めになったんだろうという印象です。
基本的に本作の登場人物はどうしようもない性格ばかりですが、主人公もそこに含まれており、利己的で他人に興味がありません。他人からの恋愛感情に一切気づきません。そのため、この主人公から見ると恋愛描写は自然と薄くなるんだろうと思われます。納得できる薄さです。


■ 文芸愛がすごい

 本作のタイトルにもある「橋姫」や、夢野久作、黒岩涙香、尾崎紅葉、泉鏡花、吉屋信子などの著書が作中で引用されます。私自身は作家名やタイトルだけ知っているものが多く、いずれも実際の著書を読んでみたくなる使われ方をしていて、リスペクトが感じられる文芸愛っぷりが好印象でした。


■ 現代文芸愛もすごい

 意外と現代文芸も入れてきます。パロディのようにしれっと入れてくるので分かりづらいですが、おやこのセリフどこかで聞いたことあるような……というセリフがいくつもあります。
個人的には「古書店の店主」が「不思議なことなど何もないのだよ」(京極堂シリーズ)と言ったパロディがとっても好きでした。
あと普通にギャグも入ってきます。下ネタもたまーに入りますが、しれっと入ってさらっと笑える下ネタだったのでそちらも好印象でした。


■ フルボイス

 本編はなんと同人ゲームのはずなのにフルボイスです。もちろん主人公の声もついてる。すごい!ありがとう!



■ ゲームシステム

 いたって普通のノベルアドベンチャー。ただシステムアイコンは文字と被ってるのでかなり見辛いです。

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また、恐らくですが、この文末にあるアイコンは本作で重要な「橋姫の瞳」を意味していると思われます。この丸アイコン、瞬きするんだぜ……すごいだろ……。

設定画面

 設定画面は整っていて見やすいです。

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バックログ

 バックログは開いた本をイメージしているようですが、文字が詰まりすぎてちょっと見辛いです。若干バグもあるようで、本来なら分かれているはずのテキストとセリフが合体している行もありました。

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選択肢

 選択肢はとってもオシャレですが、押せる範囲がテキストだけなのをどうにかしてほしいな~と思いました。画像部分を何度も押しても動かなくて、ゲームが固まっているのかと勘違いして再起動してしまいました。PC版以外なら改善されているかも。

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おまけ

 ネタバレになるので画像は控えますが、ノベルアドベンチャーでよくあるCG一覧や動画一覧、人物紹介(各ルート後の一言付き)があり、とっても親切です。


■ ルート分岐はある……が

 本作はルート分岐はあるのですが、基本一本道です。ゲーム性はあまり無い。無いがゆえに二周目以降は「どこが分岐なんだ!?」と迷うこと間違いなしです。一周目が終わった後に必死でタイトル画面を探してしまった苦い記憶。普通にストーリー内にありました。






~~~~~ネタバレするよ~~~~~






■ シナリオ

 改めてあらすじの部分も含めて雑にまとめます。

 主人公・玉森(たまもり)は自分本位で他人を顧みず、空想小説を書くことが趣味であり、夢は立派な文士になることだ。彼は現実と幻覚・幻聴を混同してしまう癖があり、本人にとっても何が妄想で何が現実か区別がつかないことがある。
そんな玉森が、田舎から出て帝大を目指し、二年連続で落ちてしまう。彼は下宿先から追い出され、とある古書店に身を寄せるが、店主にお小遣いを貰いながら日々ぐうたらと過ごしていた。
そんな中、幼馴染の水上からキネマに誘われた。玉森は喜んで向かうが水上は一向に現れない。翌日、水上の訃報を聞く。死体の確認を済ませた玉森は古書店に戻るが、その夜、自作小説の登場人物と似通った怪人に襲われ、逃げている内に異変が起こる。いつのまにか夜が明けている。古書店に戻ってみると、目の前に信じられない人物が立っていた。水上が、生きている。

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 本作に出てくる登場人物は大抵性格が悪いです。基本的に他人に興味がなくて利己的というか。まあ、この性格の悪さゆえに人間関係が終わってるし、人間関係が終わってるがゆえに事件が起こってタイムリープを繰り返すということが発生するので、この性格の悪さはストーリーの面白さに寄与します!不安にならなくて良い性格の悪さです!


■ 攻略対象と各エンディングについて

 攻略した順(ほぼみんなこの順番になると思うけれど)に書いていきます。ルートのストーリーも紹介してますがかなり雑にまとめていますし大事なことを書いてなかったりします。

水上(みなかみ)

第一話「悲喜劇の橋姫」

 酒造家の長男で玉森の幼馴染。帝大に合格して通っており、穏やかな性格で常識人だが書物に目がなく、文字があれば夢中で読んでしまう。

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 玉森と仲が良く、玉森の書く空想小説が生き甲斐らしいが、突然死んでしまう。玉森は自身も追いかけられた怪人に殺されたのだと推測し水上に忠告するが、それでも死んでしまう。何度も何度も忠告し、何度も何度も彼は死ぬ。怪人に殺されたのではない、自ら死んでいく。彼の死は止められない。

誰もが避けて通れぬ一周目であり第一話であり本作の根底であり彼の死を止めることが目的であり本作のヒロイン(攻めだけど)とも言える水上くん~~!

 タイムリープするのは橋姫という奇怪な力のせいだった。曰く、水たまりに飛び込むと過去に戻れる。曰く、自分自身のために力を使わないと災厄が起きる。曰く、それは水上から力が遷移したものである。
水上は橋姫の力を持つ一族の生まれであり、過去に橋姫の力を使って玉森を救っていた。しかしその反動で災厄が起き、水上は玉森に罪悪感を持ちながら生きていた。
水上は玉森が橋姫の力を使わないように気を付けつつも、いつも死に場所を探していた。そこで手紙を受け取る。それは玉森が身を寄せている店主からの手紙であった。店主は未来の玉森であり、水上が自殺しなかった世界の玉森であり、未来で水上に「己を殺してくれ」と頼まれた玉森であった。店主(玉森)は水上の頼みを受け入れ時を遡り、水上と後世で大罪を犯す人物を殺し、そして玉森自身には夢を大成させてやろうとしていた。
 玉森は店主の目論見を防いで説得し、橋姫の力を奪取しようとしている陸軍から逃れ、すべてのフラグが立つ前に水上を説得して田舎に逃げることで、ようやく彼らは平穏に過ごせるようになる。

 恋愛が入ってない?ちゃんと恋愛してるんですよ!水上くんが!!
本作は主人公・玉森が水上くんを掬う話ですが、玉森にとっては水上くんや他攻略対象を受け入れるために玉森自身の心をボコボコに地ならしされた話でもあります。玉森も一応水上くんに気があるのですが、それに気づくにはかなり長い月日が必要になり、今の時点では自覚もしてないしエンディングになっても多少気持ちが傾いたな……?って程度です。
作中の会話で好きなのがこちら。

水上「ずっと、お前が好きだった」
私はおまえのこと、なんとも思ってなかったよ。

玉森は友情を重要視してるのですが、相手の気持ちを慮ることはほぼなかったので、相手の感情に気づかないのが最高でした。玉森視点だと本当に恋愛のれの字もなく、いつも唐突に恋愛が降って湧いたように見えます。たぶん玉森以外の視点ならそうでもない気がする。
玉森は水上くんのことを恋愛的に好きではなかったけど、水上くんのために物語を書いているし、物語を書くという自身の根源を成立させるのに水上くんが必要不可欠だったことを自覚する話でもありました。
 そして水上くんはエンディングにて結構ファンシーなことを言い出します。「前世からずっと玉森の事が好きだった」と。最初は魚だった。色んな出会いがあった。ずっとずっと好きだった。そして今もなお好きだ、と。夢野久作のドグラマグラ内で出てくる「胎児の夢」という論文と似ている内容らしいですが、水上くん的には本当に過去あったこととして記憶しているようです。つまり、水上くんの主観としては幾度も玉森と出会い、別れ、そして今世でも橋姫の力を使って23回繰り返して玉森を救っている。未来の玉森からの言葉を受け、即命を投げうっている。すべての行動が玉森くんに由来するんですよ……。こんな激重な感情抱えつつ、よく生きていけるよな。いや生きていけなかったから死に場所を探してたんだけど。玉森が同じ状況に立たされたら即自殺している気がします。

川瀬

第二話「悲喜劇の橋姫」

 玉森と水上と同じ田舎の幼馴染で帝大生。美丈夫でサディストで潔癖症。

©adelta

 水上を全く掬えず、川瀬に縋ろうにも無下にされている玉森は「本当の友情」に飢えていた。そんな時に探偵ごっこをしている少年から声をかけられる。「本当の友情を教えてあげる」。彼らから「友情とは何か」を教えてもらい、過去罪を犯している川瀬に更生するよう促す。そして友達として玉森は川瀬の喜ぶことをしようとするが失敗に終わってしまう。そしてなぜか川瀬は殺されてしまった。

一番好きになれなかったキャラだけど一周回って常識人かもなとは思いつつ、いやそんなことはないコイツは性格悪いなと何度も認識をフラフラさせられるキャラ、川瀬。

川瀬を救おうと知人に助けを求めるがうまくいかない。結局、店主が怪人を使って川瀬を殺そうとしていることがわかった。川瀬が店主を殺すことで橋姫の力を譲渡され、川瀬は玉森から離れて過去を改変しようとするが、橋姫の力がさらに玉森に移されてことでそれを防ぐことができた。

 こうまとめると、川瀬が何のために動いてるのかさっぱりわからないんですよね。そうなんです、玉森視点で見るとどうして恋愛に持って行けたのか本当にわからないんですよ!川瀬はずっと玉森のこと好きだったらしい!綺麗で可愛いからいじめたいと思ってたらしい!
これを聞いた時は普通に疑ってたしエンディング後も若干疑ってたんですけど本当らしいです。川瀬のこの恋愛描写、R18描写がない状態だとさらに伝わらないと思うんだけど、コンシューマ版だとどうやって熱意が伝わるんだろう?何かしらの追加シナリオがあるんだろうか……。
 最後の最後も結局玉森のために過去改変したかったらしいし、今まではもう一人の幼馴染である花澤のために(贖罪のために)動いてたらしいし、子供を救うために稚児趣味のクソジジイを殺してるし、怪人から子供を庇っているし、意外と他者のためにしか動けない人だったのかもな~と思いました。傍目には全くわからないけど。

花澤

第三話「紀元前の橋姫」

 玉森・水上・川瀬と同じ田舎の幼馴染。兄的存在で8年疎遠の軍人。無口な堅物。

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 水上を掬えないことで失意に暮れていた玉森は花澤に頼る。花澤は受け入れ、橋姫の力を玉森から剥がそうと様々な実験を行うがどれも失敗に終わる。実は花澤の目的は橋姫の力を奪取することだった。花澤は国を守るという目的を遂げるために非情になり玉森を脅すが、店主や怪人の介入によってその目論見も頓挫する。しかし花澤は諦めない。どうやっても折れない花澤に対して、玉森は一計を案じた。橋姫の力を使い、花澤を地獄に堕とすのである。

 コイツも玉森のことが恋愛的に好きだったらしいんだよな~!そしてそれを伝えるには軍人としての責務を果たしてから玉森の作品の感想を伝えようとしてたんだよな~!
なので言ってしまえばすべての行動は玉森のため……なんですけど本作で出てくるやつらの「玉森のため」が大体ねじ曲がってて怖いんですよ。そして花澤は全く止まらないので、止めるためには橋姫の力で紀元前に行くしかないんですよ。立場も、人間関係も、何もかもをすべて花澤から取り上げて初めて成立する花澤恋愛ルート。花澤をどうにかするには紀元前に飛ぶしかないのが悲しいところです。そこまでしないと成立しないルート……。
 本ルートの玉森は花澤のことを恋愛的に好きではないですし、好きになろうとも思ってないでしょう。花澤がやってきたことに罰を与え、その罰に付き合うために地獄に堕としたので、兄と弟のまま接するし、そのまま性行為するし、地獄にふさわしい感情で向き合うのだと思います。まあ、いずれなあなあになりそうだけども。

博士

第四話「ブリキ細工の橋姫」

 玉森が居候している古書店の常連。博士と言うあだ名で呼ばれたがっており、技術者であり、玉森に異常に執着している変人。

©adelta

 博士は過去に店主と出会っており、その時に聞かされた話に魅了され、似通う話を作る玉森に執着していた。水上を掬えないことで失意に暮れていた玉森は博士に頼り、博士は喜んで協力する。
博士も橋姫の力を持っていることがわかり、一緒にタイムリープするも、やはり店主に邪魔されてしまう。博士は玉森のために身を粉にした結果、視力を失ってしまった。その事実に耐えられない玉森は一人でタイムリープを強行する。博士が玉森に執着することとなった時代まで遡り、店主に出会わないようにした。そして玉森は目的を失い、自殺しようとした。しかし、未来の博士がやってきてこれを阻止。未来の博士が様々な可能性の未来のうちひとつに玉森を送りだし、玉森はなぜか博士と一緒に暮らしているのだった。

 玉森が罪悪感を持って博士に償う話。このルートだと水上に告白しに行くので、恐らく水上の好意に一区切りつけて博士への献身に一生を捧げるつもりなんだろうなと解釈しました。
また、ゲームの演出としてあまり見ない演出があったのも面白かったです。視力がない博士が玉森にすがり、無声での罵声があったので、それもなんだか昔の映画みたいでオシャレだな~と好印象です。何を言ったのか・言われたのかプレイヤーにはわからない、けれど玉森はそれを記憶すること(プレイヤーと共有すること)を拒否し、タイムリープを強行するほど罪悪感に埋もれている。うーん、最高!罪悪感の煽り方がうまい!
 博士のキャラ自体は基本気持ち悪く、ただその一途さは可愛く、でもやっぱ気持ち悪いので、許容できそうで許容できない、許容範囲反復横跳びキャラなのが面白かったです。そして博士が天才すぎるがゆえに一番可能性が盛りだくさんのルートなのも面白かったな!どんな未来でも玉森に執着するんだなぁ。

隠しキャラ

第五話「古書店街の橋姫」

 各ルートでの死神であり、玉森が己の妄想が具現化したものだと勘違いした男であり、未来の玉森が拾った戦争孤児の子供。

©adelta

 水上を助けられないことで失意に暮れていた玉森は数珠を落とし、拾い上げた。そして、世界を見回すとみな生きていた。何が何だかわからないが、玉森は水上から事情を聞いていくと、己の妄想を現実だと勘違いしていたことがわかった。辛かったことを忘れて楽しく過ごしていたところ、その幸せは店主と怪人によって壊される。これは、妄想だ。みな、すべて、妄想であったのだ。

 一番残酷なルート。少年時代に幼馴染三人は店主によって殺され、玉森は「幼馴染がもし生きていたら」と夢想し、現実と妄想を混同し、今まで喋り触れ合ってきた人たちはすべて妄想でできた幻覚だったことがわかるルート。
これを知った時愕然としました。他のルートも全部妄想ってことじゃないかと。あまりの出来事に本当にこのまま解釈していいのかわからず、思わず色々検索してしまいました。そしたらなんと、公式から見解が出ているとのこと!公式からは「このルートではたしかに妄想だが、他のルートでは本当の出来事」とのことです。それでも残酷すぎる。

 妄想を自覚した玉森は店主から橋姫の力を受け継ぎ、怪人・カオルと梅鉢堂で過ごしながら作家として大成した。

これがこのルートのエンディングなのですが、恐らくこれは「店主から見た最善のルート」なのだろうと思います。水上から頼まれていたことは少年時代で済ませ、戦争孤児として育てていたカオルを若い自分に託し、目論見通り作家として大成する。この残酷さが、現実と妄想の区別のつかなさが、作家として大成していった条件だったのかなと思うとやるせないです。
でも!!ハッピー時空と思わせてから地獄に突き落とす展開、最高に面白かったです!!




■ いろいろ

友情を求めた玉森

 玉森は友情を求め続けていたわけですが、最初からそんなものはありませんでした。そして最後にもそんなものはありませんでした。求めるものは一切お出しされない玉森、めちゃくちゃ悲しい~~!!
作中では妄想のキャラに「自分たちはずっとそばにいます!」って言われるのですが、当時私はこれを「自分に対する「おまえに付き合ってくれる人はおまえの幻覚のみだ」という突きつけであり、自虐だ」と解釈してたんです。これ友情に限定すると、当たってるんですよね……。妄想で無意識的に自虐するの、最高だな!

隠しルートのきっかけの謎

 隠しルートは水上ルートで最後の最後まで行き、数珠を拾うとなぜかこのルートに行きます。数珠を拾ったことですべてが妄想になるのです。これがわからなかった。何かの作品からの引用なんだろうか。今までの感じだと引用っぽいんだよなぁ~!自分の無学さが悔しいです。気づけないしわからない!

全ルートを通して

 やはりゲームの根底でもある水上ルートが一番満足度高かったです!約束されし運命感がとっても良かった。何回やっても掬えない水上を救った瞬間、とっても良かった。

これ一人で作ってんのかい!

 ゲームシステムについて若干文句を言ってますが、調べてみたらイラストも文章もお一人で書かれているらしく、同人ゲームの製作もお一人で作られてる雰囲気も感じます。一人ならこの程度のバグで済んでる方が異常だよ。一人でできるクオリティじゃないよ。すごすぎだよ。


■ 手厚いアフターサービス

 記事内で軽く話題には出しましたが、なんと!公式サイト上で後日談やQ&Aが存在します!ネタバレ満載なのでプレイ後に見た方がいいやつ!
めちゃくちゃ手厚いアフターサービスに陳謝します。閲覧できるアフターサービスはこちらです。

  • 前日譚

  • 各キャラの後日談(玉森視点、各キャラ視点)

  • プレイ済みの方向けQ&A

  • プレイ済みの方向け最後のルート補足Q&A

て、手厚すぎる……!
この後日談を含めて見るとまた違った印象があります。特にキャラ視点のやつ。
ちなみにこの後日談と、ゲーム内EXTRAの人物帳からルート後の一言が書かれてるのでこれも必見です。






■ まとめ(ネタバレなし)

 プレイ時間は約20時間。キャラは結構どうしようもない性格ばかりだけどそれが面白いし、恋愛描写は薄めだけどそれもこの主人公ゆえの描写でしょうし、面白く納得できるお話でした!
文芸をリスペクトする気持ちが伝わってきて、作者やタイトルだけしか知らない作品たちをちゃんと読んでみたいなと思わせてくれます。楽しかった~!おすすめ!

・免責用
本記事の画像や一部の文言はADELTAの著作素材を引用しております。引用している著作素材は著作権者に帰属します。これらは他への転載を禁じます。
©adelta

備忘録用メモ。SNSでの実況スレッドです。

ゲーム感想まとめ


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