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土台はあるけど なんだか恐い 何で出来ているか分からないからか 何が詰まっているか分からないからか 触っても 揺れはしないけど ほんの少しの衝撃で 脆く崩れてしまいそう ついつい触って確かめる その刺激で 壊れてしまうかもしれないのに 好奇心は止められない 恐いのに 不安なのに 土台なんて幻かもしれないのに ついつい触って確かめる 好奇心は止められない
硬くなった指先の皮 柔らかくしようと クリームを塗るけど 間に合わなくて 亀裂がはしる もう嫌だ 面倒くさい 見て見ぬふりして 放置して 気が付けば 血が滲んでる なんだか 心の傷みたいだ
空がどよめき始めると 僕の体に魔法をかけてくる。 無気力、倦怠感、頭痛、他にもたくさん。 さっきまでの元気は何処に行ったのか。 不思議になるほどの完璧な魔法だ。 いつもはあまり気にしない鳥の声も 耳を貫いてくる。 嫌だな、と思っても 空の魔法は気まぐれで。 解いてくれるのを待つしかない。 地上に恵みを贈るための必要な魔法だ と、体と心に言い聞かせ 空のどよめきが静まるのを 僕は布団の中で待っている。
今よりどん底なんて無いと 信じて生きているけれど 私の周りは真っ暗で 足の裏に大地の感触はあるけれど 今にも引きずり込まれそう 此処より地獄があるのだと 訴える人もいるけれど 悲鳴さえも飲み込まれる 私の地獄はこの場所だ 私の地獄は此処なんだ 這い上がるために血を吐いて 何度も悔いを改めて 必死にもがいて生きている 微かな光を求め彷徨う 今の居場所は此処なんだ