文【私は会話が不得意だ】
私は会話が不得意だ。
人と話したあとは、必ずそう思ってしまう。
なぜなら好奇心がでしゃばり、前に進むのを止められないから。
知っていることを話したくなるから。
どうしてその考えになるのか聞きたくなるから。
未知の世界に足を踏み入れるのが楽しいから。
でもほとんどの人は、私の好奇心と理解したいという気持ちに押し潰され、黙るか怒るか、相手の言語化を手伝うかの、ほぼ三択になる。
私の知りたい気持ちはいつも置いてけぼり。
磨かれた宝石のようなつるつるの小さな小さな石を、河原から見つけ