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名前を呼ばれないということは、こんなに恐怖を感じることだったのかと。 私は最近、感じ始めている。 生き物であり、人間である私を形作るものの一つなのに。 名前を呼ばれないということは、私以外の誰かでも良いのではないか。 そう思ってしまうほど、大切なもののはずなのに。 私も他の誰かを、名前で呼ぶことが減ったなと、ふと感じた。 相手に求めすぎるあまり、大切な何かを忘れていた。 私が名前を呼ばれたいと願うころ、君も名前を呼ばれたいと考えていたのではないかと。 歳を重ねるごとに、
身体の中がぐるぐると 掻き回されているようだ 思考回路も体内も 別の意志を持って動いているようだ 君を想う気持ちだけは いつまでも消えないのに いっそ別人になってしまえば良いのに 悲しい気持ちだけがいつまでも渦巻く 涙はとうに枯れ果てて 水を飲んでも瞳からは何も出ないのに 君を愛していた何かは ずっと残ったままだ 自分勝手に動く思考回路と体内みたいに この想いも勝手に消え去ってしまえば良いのに いつまでもぐるぐると 消化出来ない食品みたいに残っている いつにな
私が抱いているこの感情 本当に正しいのかな 振り返っても足跡は無く 記憶の欠片も見つからない 私の中にあるこの感情 これだけが私の生きる意味 でも疑問を持ってしまったら? 本当に正しいのか自信が揺らいだら? 私は一人で歩いていけるだろうか 差し伸べられた手を 振り払わないでいられるのだろうか 見上げた空は曇り空 遠くで雨も降っている それでも今までの努力を信じて 歩き続けるんだ 前へ 前へ 過去も未来も信じて歩き続けるしかないんだ 感情も疑問も飲み込んで