NASCという謎の組織に入って
さてさて、私がNASC(新潟県アール・サポート・センター)のパート職員になって一か月たとうとしています。正直言って、NASCの仕事がこんなに多岐にわたる仕事だと思ってませんでした。ぼくらのアール・ブリュットで関わっていた時と中に入ってみたのでは大違いだなと改めて気付きました。ぼくらのアール・ブリュットの時は忙しいところを無理言ってごめんなさい。と、先に謝っておきます。
NASCとは何ぞや?
NASCって何だろう?。本当に働くようになってますます分からなくなりましたよ…。だって障害者の表現活動のサポートって大まかに言ってますが、サポートってどこまでサポートしていいのか、どんなサポートをするのか、サポートの結果どうなったのかとかをまとめてレポートや報告書にあげたり、その報告書を基にレクチャーを行ったりと東海北陸ブロックを飛び回ってます。センター長が。
とにかくサポートしてればいいだけの仕事ではなく、サポートのアフターケアや場合によっては生活の支援につなげたりと一筋縄ではいかない仕事です。
本当に障害者の表現活動に関する、というか表現活動している障害者の相談(表現活動だけじゃなくてその人の生活とか)を引き受ける機関になってますね。
ただ表現活動だけしてれば障害者の幸せにつながるのかという疑問
障害者の表現活動は素晴らしい。表現活動は障害者の生きがいや幸せにつながる。
これを盲信して表現活動に力を入れている施設、事業所、センターが多い中NASCは「本当にこの表現活動が幸せや生きがいにつながるのか?」を常に問いかける姿勢のあるセンターなのだと思います。
例えば作品の著作権や標記の問題。どこまで表現で許されるのか、または障害者の本人の不利益にならないか?などをふまえて専門家を呼んで講習会を開いたり。
他にも障害者のアートが利益になるように企業との架け橋になったりとにかく障害者の不利益にならないように活動する姿勢がすごいと思うのです。
中に入って分かったこと。
NASCの仕事は想像以上に多様な考えに触れ、色んな側面から物事を見る目を持たなきゃいけない仕事だというのがわかりました。
同時に常に問いかける姿勢も忘れてはいけないのだと。
自分の常識や考えをその都度アップデートしてアンテナを張る。
と、ふふふのお店勤務の私が偉そうに言ってすみません。
もう一生働けないと思っていた私を拾ってくれた深い懐
これは本当にありがたかったです。私なんかが働いて本当にいいのだろうか?。皆さんに迷惑をおかけしないか?。
とても不安でしたが、病院に行く予定や体調面も考慮していただき今日も元気に働いています。
本当にこんな得体の知れない金髪豚野郎を受け入れる深い懐に本当に感謝しています。
ちゃんと人権を尊重してくれ職場なので初めて人間に迫害されなかったモンスターのように「オレ、ウレシイ…。」と人間の家に摘んだ花を置いていきたい気分です。
拾って頂いたNASCのお役に立てるようにやわやわ頑張ります。