【感想】『怪談のシーハナ聞かせてよ』シーズン1、#3
ゲスト語り手(敬称略):いたこ28号(会社帰りでこんばんは)、郷内心瞳(仙台の拝み屋)
そう言えば、今回はあいみちゃんの妄想劇場もなかった気がする。
シーハナ第一期の冒頭の番組ナレーションを見る限り、本来は『怪談師が語る怪談』と言うより、ただの会社員や主婦や教師といったどこにでもいる肩書きの一般人の語る話の中に本当に怖い話がある。みたいなコンセプトだったと思うし、今回の「普通の会社員です」と名乗ったいたこ28号さんは、この時点ではそのコンセプトに沿った感じだったのでは?と思う(現在は知らんけど)
11、時計(語り手:紙舞)
『怖いだけが怪談じゃない』怪談の一つ。怪異は起こるものの、そこから感じるのは恐怖ではない。作中の出来事は、この話だけではなく他にも不可思議な出来事がたくさんあったように思う。野生の勘が見せた幻か、大きな力が働く事で次元の切れ目が発生するのか。
12、ねじれる(語り手:いたこ28号)
色々と意味不明であることで何とも言えない後味の怪談。怖い展開に急にねじ込まれる日常的な記号が妙に面白く感じるものだが、この話の凄いところは、最終的な展開を知ると逆に気持ちを緩ませた記号であったはずの某会社名が出たと言う事がより奇妙に感じる。
語り手のいたこ28号さんの軽い話口調のテンポが、これまた恐ろしさを増す。
13、ザリガニ神社(語り手:郷内心瞳)
この話の前に郷内氏から『用意していた話があったんですが、四谷にちなんだ話をしようとスタッフにメールで伝えようとしたら右目の瞼がたちまち腫れた。スタッフに別の話をする事をメールで伝えたら、みるみる腫れがひいた』と、さらっと怖い話がぶっ込まれて、不謹慎にもテンションが上がってしまった。
『一寸の虫にも五分の魂』と言うが、ザリガニくらいになるとどれくらいになるんだろう?と思いながら聞いていたら、郷内さんの目から見て何かが憑いてる感じはない。と言う。話を聞いていくうちに、(あ〜〜)と言う思いになる。恐らく郷内さん的にも憑かれたのではなく、彼自身の罪悪感から起こった怪異と解釈したのだろう。
14、愛しの雛人形(語り手:いたこ28号)
私の近所には存在しないものの住宅街の中にポコンと現れた異質な場所というのは、割と存在しているらしい。それはそれとして、自分に起こった出来事が異様で異質で異常な状況であると理解し、第三者におかしい話と伝えておきながらも、いざ蓋を開けてみると実際はそれよりも異常な状態だった。と言うのが、なかなか気持ち悪くて怖い。いたこ28号さんが言うように彼はまだ伝えていない事がありそうだな。と私も感じた。
この後に紙舞さんが話した腐敗臭のするひな人形の話も怖かった。
15、桜女と青い光(語り手:郷内心瞳)
「聞いた人のところで起こる」と言うのは小学生時代から、それはもう自分を怖がらせて来た。そうでなくとも寝る前にふと怖い話を思い出し、ドアやカーテンの隙間が怖くなる典型的ヘタレだが、今回の話はそんな「伝染系怪談」にも関わらず、あまり拒否反応が出なかった。過去に怖がりすぎて慣れたのか感覚が麻痺したのかは分からぬがw
雑談トーク
今回もあいみちゃんが、なかなかに際どいラインをついてくる話をしていて一緒に見ていた母親とゲラゲラ笑ってしまった。『お祓いしてくれた人がバラエティに出ていて胡散臭くて大丈夫かな?って思った』と言うことをバラエティ番組で、目の前にいる神主と拝み屋に言っちゃうとか最高だったwww狩野さんと郷内さんの困ったような反応が何とも言えなくて、これまたゲラゲラ笑ってしまった。
3人の話が終わった後にあいみちゃんとのぞみちゃんの反応を見て、紙舞さんが「2人の反応が実話怪談にハマる人のソレで、語り手になるのもすぐ」と言っていたのを見て、後半を知ってる身としては(おー、さすが!)ってなった
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